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INTERVIEW

武蔵 vs ANCHANG (SEX MACHINEGUNS) "MUSASHI ROCK FESTIVAL2020" 対談

2019.12.28UPDATE

武蔵 vs ANCHANG (SEX MACHINEGUNS) "MUSASHI ROCK FESTIVAL2020" 対談

-そして、"ムサフェス"は武蔵さんが引退した年(2009年)に第1回目を行いましたが、当時はどんな気持ちで立ち上げたんですか?

武蔵:僕、最後に試合したのが韓国だったので、日本人の前で見せることができなかったんですよ。だから、自分のイベントとしてやりたかったのが開催理由ですね。これまで話したようにハード・ロック、ヘヴィ・メタルが好きで、そういう音楽に背中を押してもらったし、リングに上がるときに勇気を貰えたし......格闘技を観る人も激しい音楽が好きな人も根っこは同じじゃないかなと。アドレナリンが爆発するところは共通点もあるし、音楽好きにとって格闘技はなかなか観る機会もないだろうから、きっかけができればいいなって思ったんです。格闘技を音楽ファンに観てもらいたいし、格闘技ファンにはこういう素晴らしいバンドがいるよと伝えたかったし、その化学反応を体感してほしくて。僕は格闘技とバンドも闘ってほしいんですよ。そうしたらすごいパワーが生まれるだろうから。

-ANCHANGさんは、1回目に出た感想は?

ANCHANG:友達だから、"出してくれてありがとう!"って感じです(笑)。僕らは、格闘技をやる筋力はないけど、それに近いものをサウンドで表現したいし、逆に武蔵は、楽器はできないけど、筋力で表現できるだろうし、格闘技と一緒にコラボするのは初めてやったけど、面白かったですね。

武蔵:真剣勝負の緊張感というか、一歩間違えたら大怪我する。それが伝わったときにお客さんのアドレナリンが出ると思うんですよ。そこは音楽好き、格闘技好きも求めるところは同じかなって。

-今回10年ぶりに"ムサフェス"をやろうと思ったのは?

武蔵:10年も空くと格闘技シーンも目まぐるしい動きがあり、今回参戦してくれるK-1チャンピオンのアーネスト・ホースト、そして、"20世紀最強の暴君"と言われていたピーター・アーツは後進の指導をしてまして、すごく強い選手が育っているんですよ。その意志を受け継いだ選手が格闘技シーンを席巻するなか、当時K-1を観ていた世代の人もそうだし、今格闘技にハマっている人にもそういう選手を紹介したくて。今回僕が紹介する日本人選手もすごく強くて、今回は日本対オランダの対抗戦で盛り上がってくれたらいいなと。

ANCHANG:どうなん? ホーストさん、ピーターさんは音楽とコラボすることに関しては?

武蔵:"めっちゃ面白そう!"って。ピーターも映画"パルプ・フィクション"のテーマ・ソング(「Misirlou」)を入場曲に使っていたし、GUNS N' ROSES(「Sweet Child O' Mine」)を使っていた時期もあったんで、彼もハード・ロック好きなんですよ。ふたりとも楽しみにしてくれてますね。

-今回の出演アーティストはバラエティに富んだラインナップが揃いましたね。

武蔵:1回目は絆をテーマにして仲のいいバンドを呼ばせてもらったんです。今回も仲のいいバンドに声を掛けさせてもらったんですけど、たしかに普段は交わらないようなメンツかなと。

-メタル縛りというわけではないですよね。

武蔵:そうですね。逆に、他では見られない組み合わせだなと思うし......自分が観たい!という気持ちも大きくて。このメンツが集結したらめっちゃ面白いやろうし、バンド同士も闘ってくれるやろうなって思ったんです。Do As Infinityのヴォーカルは今回の中で唯一の女性ですけど、伴(都美子)ちゃんはANCHANGに並ぶくらい付き合いが古いんですよ。こういう形でコラボするのは想像してなかったけど、やるなら出てもらいたいという気持ちがありましたからね。

-SEX MACHINEGUNSはどんなライヴを見せようと考えていますか?

ANCHANG:今まで絡んだことがない人たちだから、僕らも楽しみですね。とはいえ(自分たちのスタイルを)変えようがないので、いつも通りやろうと。

武蔵:今回は3階級あり、重量級、中流級、軽量級と分けているので、その階級の面白さも楽しんでほしいんですよ。今、格闘技シーンは軽い選手が主流になってて、僕らのような重量級がK-1の歴史なので、重量級を観てもらいたくて。

ANCHANG:ヘヴィ・メタルじゃなく、ヘヴィ・ウェイトね?

武蔵:何うまいこと言うとんねん(笑)! 僕らの時代は重量級、中量級しかなくて、このふたつがあるからこそ軽量級が面白いし、軽量級があるから、重量級もさらに楽しめるわけで。

ANCHANG:なるほど、ライヴも格闘技も観れるなんてお得ですよね。

-今、軽量級が主流になっているのはなぜなんですか?

武蔵:基本、日本人の体格的な問題で軽いクラスにタレントが多いということ。重量級は減量もないに等しいですし。僕らがやっていた頃は重量級しかなかったんですよ。佐竹先輩は唯一日本人の重量級ファイターで、僕もその階級で闘う選手としてやっていたんですけど、そこからどんどんいなくなったので、重量級を盛り上げていきたいんですよね。

-ヘヴィ・メタルの世界と似てますよね。昔は"ヘヴィ・メタル"という名称しかありませんでしたが、今や様々なメタルのサブ・ジャンルが乱立してますから。

ANCHANG:そうですよね。格闘技の中でもテクニックはいろいろ進化しているんだろうし。"ロッキー"みたいなドーン! とした選手のファイトも見たいですよね。

-SEX MACHINEGUNSも、ヘヴィ・メタルの伝統を担ったかっこ良さを見せつけていきますか?

ANCHANG:そうですね。あとは武蔵がどれだけ面白トークするかが見物です。

武蔵:なんでやねん! 緊張するわ(笑)。

-これを機に"ムサフェス"を継続していきたい気持ちはあるんですか?

武蔵:日本にもいろんなフェスがありますけど、格闘技と音楽のコラボは"ムサフェス"だけだと思うし、ずっと言ってますけど、格闘技、バンド、お客さんにも闘ってほしいですからね。いろんな緊張感を共有してもらえたらいいなと。

ANCHANG:盛り上がってほしいし、続いてくれたらいいですね。

武蔵:ゆくゆくは海外のアーティストを呼んで、海外と日本のバンドの闘いとか。BULLET FOR MY VALENTINE、CHTHONICも仲がいいので、呼びたいですね。

EVENT INFORMATION
"テレ・マーカーpresents
MUSASHI ROCK FESTIVAL2020"

2020年1月13日(月・祝)豊洲PIT
OPEN 14:00 / START 15:00

出演:
<K1レジェンド>
アーネスト・ホースト / ピーター・アーツ/ 武蔵

<Live Stage>
coldrain / Do As Infinity / OLEDICKFOGGY / SEX MACHINEGUNS / 10-FEET

<Battle Stage 出場予定選手>
T-98 vs イリアス・ボカユア(ミドル級)
麻原 将平 vs ピエトロ・ドゥリャ(ライト級)
山下 力也 vs バダ・フェルダオス(ヘビー級)

[チケット]
VIP席 ¥100,000 / SS席 ¥50,000 / スタンディング ¥5,634(D代別)
※未就学児童入場不可
チケットぴあ オフィシャル・サイト