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INTERVIEW

Drug Honey × majiko

2019.10.15UPDATE

2019年10月号掲載

Drug Honey × majiko

Interviewer:三木 あゆみ Photo by 新倉 映見

-6月にリリースされた最新アルバム『寂しい人が一番偉いんだ』のインタビュー(※2019年6月発行のSkream!マガジン特別号"majiko SPECIAL ISSUE"掲載)で、"私が歌うから意味がある曲のほうが好き"ということや、"私に王道は必要ないと思っている"というようにおっしゃっていたので、ファッションも音楽も"自分らしさ"を表すという部分で共通点があるのかなと思います。共通して心掛けていることや、表現したいことはありますか?

これは"こう思いたい"っていう願望なんですけど、やっぱり"攻めている"ってところは見習いたいし、自分の音楽にも通じていてほしいなって思いますね。

-表現と言えば、majikoさんは歌うときの表現が大きいのではないかなと思うのですが、音楽的な部分では、どういったことを意識されていますか?

新しいもの、新しいものっていうふうに、常に追求心が大事なんじゃないかなって思っていて。満足しない心というものを大事にしたいですね。私はもともとバンド・サウンドにこだわっていたんですけど、もうこだわる必要ないなと思って。私はバンドじゃないし、majikoという身ひとつなので、作りたいものをどんどん作るべきなんじゃないかっていう思いになったんです。そこからどんどん別の課題も出てくると思うし、でもそれが楽しいですね。それをどう私で表現しようとかって考えると、すごくやる気が出ます。

-そういうものが最新アルバム『寂しい人が一番偉いんだ』にも詰まっているのではないかと思います。改めて、このアルバムがどんな作品なのか教えていただけますか?

3年5ヶ月ぶりのフル・アルバムということで、3年5ヶ月分の成長や成果がたくさん詰まっている作品になっております。自分の作った曲や、自分が関わった曲がこれまでの作品の中で一番多いので、よりいっそう自分の色が出た作品になったんじゃないかなという思いがありますね。1曲目からラストまで、いろんな作風のものが入っているんですけど、全部"寂しい人が一番偉いんだ"というテーマに沿って作ったアルバムで。このアルバムの全部を聴いて、どこかスッと軽くなってくれたら嬉しいなと思って作りました。

-このアルバムを聴いていると、救いのようなものが感じられて。本当にいい作品だなと思います。収録曲「エミリーと15の約束」の歌詞に"身なりはちゃんと整えなさい。洋服にお金をかけなさい。"という部分もありますが、majikoさん自身、服装やメイクなどにこだわることは、重要なことだと思いますか?

重要であるべきだと思うんですけど、あんまりできてないなぁって。私はあんまり外に出たくない、ずっと家にいたいみたいなのがあって、結構通販に頼りがちなんですけど、やっぱり試着とか、実際に着てみるのって大事なんだなって今日改めて思いました。

-たくさん着ていただきましたが、服ごとでmajikoさんの印象も変わって見えました。

ほんとにすげぇってなりました。かっこ良くもかわいくもなれるし、"よくぞ生まれてくれたな、服"って感じましたね。

-ちなみに、アルバムの限定盤Aには、これまでに公開されたMV 5曲が収録されていますよね。個人的には「声」のMVの服装がとても好きなのですが、majikoさんはこれまでのMVで着た衣装の中でお気に入りの衣装とかってありますか?

甲斐(修平)さんというスタイリストの方がいて、その方は林(響太朗)監督が撮られている私のMVで全部スタイリングしてくださっているんですけど、甲斐さんのチョイスは全部好きですね。「声」も好きですし、前にYouTubeのライヴ("YouTube FanFest JAPAN 2018")があったんですけど、そのときにお貸ししてくださった衣装が気に入っていて。個人的に連絡して、貸していただきました。

-スタイリングしてもらう際は、majikoさんから何かリクエストがあったりするんですか?

何着か用意してくださって、隠したいところとか、ここは出したほうがいいみたいな話はちょっとしたんですけど、とりあえずは"(自分に)合っている感じで"と言うだけで。それだけで私に似合う服を持ってきてくださるのでありがたいですね。

-ばっちり合っているものばかりですもんね。でも、雰囲気は「声」や「エミリーと15の約束」みたいにそれぞれ全然違うじゃないですか。

すごいですよね。「声」の服は、だいたいが古着なんですけど、ああいった明るめで陽な感じの服を着るのは初めてだったので"大丈夫かな"ってなっていたんです。でも着てみたら"あぁ、やっぱりすごいな"って思いました。"私、女の子だったんだ!"って。

-(笑)普段は結構ボーイッシュな感じが多いんですか?

そうですね。普段着としては楽な格好を選んじゃいますね。でも今日は、"楽"にもいろいろあるんだなって思いました。すごかったです。

-逆に自分じゃ絶対に選ばないけど、着てみたい服とかはありますか?

んー、なんだろう......。今日の撮影でもっと男っぽいのも着てみたいなって思いました。トップスの前の丈が短い服()を着たときに、"あ、かっこいい!"ってなって。ああいう路線もいけるかもしれないってちょっとドキドキしました。

-あれ、すごくかっこ良かったです。形も珍しいですもんね。

形もかっこいいですよね。ライヴで着たら映えそうだなって。

-ライヴであの衣装を着ているmajikoさんも見てみたいなって思いました。普段の生活での服とライヴの衣装の雰囲気には違いがあったりするんですか?

普段は本当に適当な服しか着てないんですけど、ライヴのときは動きが出る服を選んでいますね。ひらひらしているものや、前が短くて後ろが長いもの、歩くときになびくようなものをすごく意識しています。そういう素材がなかったら、スカーフをベルトにつけて、無理矢理作るとかも前にやりました。

-そういうアレンジって、ご自身で考えて、結構やるんですか?

そうですね。あとは、母がステージに立っていた人間だったので、こうするといいよみたいなアドバイスをたくさん貰って、やったりもしました。