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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

VOLBEAT

2019.08.23UPDATE

2019年08月号掲載

VOLBEAT

メンバー:Michael Poulsen(Vo/Gt)

インタビュアー:山本 真由

メタルやハード・ロックにロカビリーやブルースなどの要素を取り入れた、独自のサウンドでワールドワイドに活躍しているデンマークの4人組、VOLBEAT。彼らが約3年ぶり、通算7作目となるニュー・アルバム『Rewind, Replay, Rebound』をリリースする。今作でもジャンルにとらわれない自由なソングライティングは健在、そして多彩なゲスト・アーティストも迎えた、パワフルでエネルギッシュなサウンドを展開している。現在、SLIPKNOTやフランスのGOJIRA、ポーランドのBEHEMOTHと共にツアーの真っ最中なVOLBEATのフロントマン、Michael Poulsenに、そんな新作の魅力についてたっぷり語ってもらった。

-激ロックでは、前回のインタビュー(※2013年6月号掲載)からもう6年にもなるので、ここ数年のバンドの近況から教えていただけますか?

えっ!?(と面食らった感じ)

-あ、かいつまんでで結構ですよ(笑)。

(笑)まぁ、シンプルだよ。バンドとしてやるべきことをやっていたってことで。ツアーもたくさんやったし、旅にたくさん出ていたし、アルバムも作ったし、そのプロモーションもやった。同時になんとか私生活も確保できるように頑張ったよ。そんなところかな。

-前作『Seal The Deal & Let's Boogie』(2016年リリースの6thアルバム)、そして前々作『Outlaw Gentlemen & Shady Ladies』(2013年リリースの5thアルバム)が、どちらもビルボード・チャートでトップ10入りするなど、世界的なヒット作となったことにより、より活動もワールドワイドなものになったのではないかと思いますが、実際はいかがでしたか?

そうだね、常にバンドが成長し続けている状態を見てきたと思う。常に新しいレベルへと進化しているよ。小さなクラブから始めたことを考えると感慨深いね。今じゃ世界中をツアーして、アリーナやスタジアムでもやれるようになったんだから。ツアー三昧の生活も報われているということだしね。とてもアクティヴな日々を送っているよ。

-そして今年は、SLIPKNOTのツアーへの同行も話題となっています。こちらは、どのような経緯で決まったのでしょうか?

SLIPKNOTとのツアーのオファーは数年前から何度か来ていたんだ。でも、オファーが来るのが、いつもこっちがすでに他のツアーのオファーを受けたあとだった。今回はパーフェクトなタイミングだったよ。どっちも新作が出たばかりだからね。俺たちのアルバムは昨日(※8月2日海外リリース/取材日は8月3日)出たし、SLIPKNOTのアルバム(『We Are Not Your Kind』)も今度の金曜日(8月9日)に出るんだ。それに素晴らしいバンドとツアーに出られるってだけでも絶好の機会だよね。同時に大きなチャレンジでもあるけど。というのも、すごくブルータルなメンツでツアーするんだよね。フランスのGOJIRA、それからBEHEMOTHはポーランドから来ているし、VOLBEATはデンマーク、SLIPKNOTはアメリカ。各国の代表みたいなヴァイブがある。みんな素晴らしいバンドだしね。でもすごくうまくいっているんだ。オーディエンスも楽しんでくれているみたいだし、俺たちも楽しんでいるし、とてもクールなパッケージだね。こんなに違うバンドがミックスされているのに、それでもうまくいっているところが気に入っているよ。

-言われてみればすごくインターナショナルなラインナップで、音楽性もまったく違いますよね。それが可能だったのも、VOLBEATがメタルやハード・ロックだけでなく、ロカビリーやブルースなどを取り入れた多彩な音楽性が特徴だからというのもあると思います。そのおかげで幅広いジャンルのバンドと共演できているのではないでしょうか?

そうだね、それが大いに役立っているのは間違いない。俺たちみたいなスタイルだといろんなタイプのフェスやバンドと合わせやすいからね。相手に合わせてこっちの曲を選ぶこともできるし。

-また、近年さらにそういった広がりを強く感じるということはありますか?

俺たちはヘッドライナーであろうとサポートであろうと、うまくいくように工夫するだけだって思っているよ。

-そしてついに、7枚目となるニュー・アルバム『Rewind, Replay, Rebound』がリリースされましたね。日本では今月下旬に発売されますが、またもや多彩な作品ということでみんな楽しみにしています。今年の5月に今作収録の新曲「Parasite」が発表されましたが、37秒というあまりの短さに驚くファンも多かったのではないでしょうか。この曲は、もともとはもっと長い曲にする予定だったのでしょうか?

あれはシングルじゃないんだけど、シングルだって思っている人は多いんだよね。俺たち的にはただ出してみただけで、ティーザー的な役割だったんだ。でもすごく反応が大きかったからとても楽しかったよ。37秒しかないってことを未だに理解してもらえない(笑)。こっちとしては大笑いだよ。シングルとして出したつもりはまったくなくて、単にアルバムのティーザーだったのに、アルバムを買ったあともみんな理解してくれてないんだから。"曲の続きはどこ?"なんて聞かれるんだ(笑)。

-(笑)そう聞かれるのもわかりますよ。最初聴いたときに"あぁ、これは曲の一部を抜粋しただけに違いない。アルバムに入っているのはさすがにもっと長いだろう"と思ったら、本当に37秒しかないんですから(笑)。

初めからティーザーとして作ったんだよ。というのもあれは......ほら、ツアー三昧でたくさんの人と会っていると、素晴らしい人々、心のきれいな人々、いい人々に会えるけど、こいつら寄生虫(Parasite)に違いないと思えるやつらにも会うんだ(笑)。

-(笑)

寄生虫にはあまり関わっていたくないだろう? それでああいう短い曲にしたんだ(笑)。

-あはは、皮肉の歌だったんですね。いいですねぇ(笑)。それで初めから長いものにするつもりはなかったと。

そうだね。で、このままリリースするのが楽しいだろうと思ったんだ。みんなの反応も楽しみだったしね。実際楽しませてもらったよ(笑)。

-ということは実際のリード・シングルは、5日後にリリースされた「Leviathan」だったんでしょうか。

いや、あれもシングルとしては出していないんだ。あれもティーザー的な役割でね。ただ、メディアの多くは、アルバムから新曲を(SNSに)投稿すると、"あれがシングルだ"って勝手に認定してしまう。でも俺たち的には、「Parasite」と「Leviathan」は販促用の景品みたいなものでさ。"アルバムではこういうことが起こっているから"ってね。オフィシャルなシングルは「Last Day Under The Sun」なんだ。

-6月に出した曲ですね。

そう。あの曲が、ラジオ局でオンエアされた最初の曲だったんだ。でも「Leviathan」をかけてくれた局も結構あったよ。売り込みすらかけていなかったのに、かけてくれた。だけど、シングルとしてオフィシャルに出したのは「Last Day Under The Sun」なんだ。