INTERVIEW
MADALA
2018.12.26UPDATE
2018年12月号掲載
Member:Gaku(Vo) Shun(Gt/Cho) エンドリ(Ba/Cho) Ryuto(Dr)
Interviewer:高橋 美穂
-今おっしゃっていただいたようなことが、ぱっと見過激にも思える歌詞に繋がっているのかもしれませんね。
エンドリ:下手したら嫌われるようなことを書いていますよね。こういうことに、あえて触れない人も多いと思う。各々のフレーズは確立されているから......。
Ryuto:こいつ(Gaku)にリリックは任せきっています。文句もないけどね。
Gaku:でも、どう受け取るかは聴いた人の感覚に任せたいです。
-ヴォーカルそのものも、時にはエフェクトをかけたり、時にはシャウトしたりしながら、うまくメッセージをパッケージしていますよね。
エンドリ:レコーディングでも意識していましたね。
Gaku:"ミスより生だろ!"って。ドラムでも、上手いおじさんのドラマーはいますけど、"おじさんには勢いでぶっ叩くことはできねぇだろ、お前はぶっ叩け! ギターもデカい音でブチ弾け!"っていう。
-でも、激しさだけじゃなく、グルーヴも出ていますよね。
エンドリ:今回、(リズム隊は)一緒に録ったんです。クリックは聴いていましたけど、ノリが出ますよね。ほぼほぼ2テイクでした。いっぱいやっても飽きちゃうんで(笑)。そこに、ガイドで弾いてたギターをそのまま入れたりしています。
Ryuto:4曲目(「FUCK IT」)の長いギター・ソロは、毎回変わるから、結局最初のに落ち着きました。
-4曲目は肝ですよね!
Gaku:ギター・ソロをめっちゃ長くしたかったんです。
エンドリ:ヴォーカルには演説感もあるよね。
Gaku:声もあえて安っぽくして。これ、いいと思う人も、悪いと思う人もいると思う。
-聴きなれない感はあるかもしれないですよね。今、ギター・ソロが2分半もある曲って、なかなかないから。
Ryuto:MADALAの楽曲って、すべてギター・ソロが入ってるんですよ。それは暗黙の了解っていうか、最近ギター・ソロをやっているバンドがあまりいないから。
Gaku:いないからっていうよりやりたいんだよね、こいつ(Shun)が。
Ryuto:そうだね。あと、入ってても16小節ふた回しくらいで、最後チョーキングで終わらせる、みたいなテンプレがある中で、"もっと弾いちゃえよ!"っていう流れはありました。
-だから、テンプレなきプレイ・スタイルですよね。このジャンルでは特にいないと思う。ライヴでどうなるか想像がつかないですもん。4曲だけだけど、バリエーションも広いですよね。2曲目(「Jap Dance」)は踊れるし、ヴォーカルの声色もアクセントが効いていていい。
エンドリ:これ、ライヴでやってるのと違うよね。
Gaku:違う。歌詞もメロディも変えてますね。音源を聴く環境と、ライヴで聴く環境って、全然違うじゃないですか。だから、ライヴ・アレンジが先だったんですけど、音源のために新しいバージョンを作りました。
-"生感"、"今感"を大事にしつつ、きちんと計算されているというか。過激なバンドのようでいて、ルーツもしっかりしているし、知性も感じると今作を聴いて思いました。
Shun:音楽が大好きだからね!
-改めて音楽やバンドの面白さを伝える存在になっていくことを期待しています。
Ryuto:そこを目指したい!
Shun:ロック・バンドがいなすぎるから。
エンドリ:楽器しか触ってないからね(笑)。モテたくて始めたのになぁ。
-いつの間にやら真面目な方向に進んでいったっていう。
エンドリ:こんな見た目ですけどね(笑)。