BLOOD STAIN CHILD：RYU（Gt/Composer） Yakky（Ba） YASU（Dr）
YUZUKINGDOM：YUZUKI（Vo）
インタビュアー：荒金 良介

すごい歌詞が来たから、これは面白いことになりそうだなと

－これからブラステの可能性はますます広がりそうですね。では、ここからはYUZUKINGDOMの話に移ろうかと......YUZUKIさんお待たせしました！

Yakky：国王（YUZUKI）の出番ですよ（笑）。

YUZUKI：この活動をする前から"キング"というあだ名を付けられてて......そこからTwitterのアカウント名を"yuzukingdam"（プロジェクト名は"YUZUKINGDOM"）にして、語呂的にいいかなって思って、このバンド名になりました。

－今年の建国記念日にYUZUKINGDOMを建国したんですよね？

YUZUKI：いよいよ建国しました（笑）。

RYU：僕たちは騎士ですからね。

－そもそもの始まりは？

YUZUKI：Q'ulleの2ndアルバム『OVER THE HOPE』収録の「UNREAL」でグロウルをやってたんですよ。で、ソロの話が出たときに"ブラステと一緒にやってみたらどうですか？"という話をいただいて。

－YUZUKIさんは激しい音楽も好きなんですか？

YUZUKI：ずっと好きで聴いてました。DIR EN GREYが好きで、それから海外のバンドも聴いてました。ARCH ENEMYとか。

－ARCH ENEMYはYUZUKIさんの現在のヴォーカル・スタイルに近いですね。

YUZUKI：そうですね。最初に激しい音楽を聴いたのは小学6年生くらいで、姉の影響で暗い歌詞というか、L'Arc～en～Cielの「花葬」、DIR EN GREYの「かすみ」を聴いて、"こんな世界もあるんだ！"って。それからMARILYN MANSONも聴くようになって。

Yakky：初めて知った！

YUZUKI：あまり言わないようにしてたから（笑）。でも、ずっと聴き続けてますね。

－YUZUKINGDOMではYUZUKIさんが作詞、演奏とプロデュースはブラステですね。

RYU：僕が全曲書いて、サウンド・プロデュースもやっているんですけど......YUZUKIが書く歌詞がまた素敵で。

YUZUKI：いやいやいや！ 初めて歌詞を書いたんですよ。いきなり全曲書きました。

Yakky：よくそれでアルバム1枚分書けたな。

YUZUKI：ほんとに！ 好きに書かせてもらえたのでありがたかったですね。

－もともと作詞に興味はあったんですか？

YUZUKI：あまり......なかったんですよね（苦笑）。

RYU：でも歌詞を読むと、僕からは絶対出てこない表現だなって。原宿とアンダーグラウンドを掛け合わせた内容で、才能が爆発しているなと。だって、"蠢めく毛虫はこの脳に"（「Trauma」）って！

YUZUKI：ははははは（笑）、そうですね。曲を聴くと、物語が浮かんでくるから。

Yakky："毛虫"も？

YUZUKI：あれはトラウマを毛虫に喩えただけで、わりと喩えの表現は多いかもしれない。

RYU：それがまたいいとこだよね。すごい歌詞が来たから、これは面白いことになりそうだなと思いました。サウンドとも歌詞がマッチしてますからね。

－YUZUKIさんは曲を聴いたあとに、すべて歌詞を書いたんですか？

YUZUKI：はい。そうじゃないと書けないですね。ただ歌詞を書けと言われても無理で。

－ということは、楽曲ありきで始まった？

RYU：そうなりますね。1ヶ月半で10曲ぐらい書きました。僕は曲を書くことが早いので有名なので（笑）。

Yakky：ははははは（笑）、自分で言ってる。