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INTERVIEW

THREE DAYS GRACE

2018.05.17UPDATE

2018年05月号掲載

THREE DAYS GRACE

メンバー:Neil Sanderson(Dr)

インタビュアー:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

自分たちの音楽やアートがシェアされている規模の大きさ、どれだけの人々に届いているかを考えると信じられなくなるよ


-リリースから2ヶ月前の1月25日にYouTubeにて1stシングル「The Mountain」のミュージック・ビデオが公開されましたが、わずか2ヶ月で1,000万回以上再生されているのにビックリしました。ファンからの期待度が高かった証拠ではないでしょうか?

すごいことだよね。俺たちの1stアルバムが出たのが約15年前だけど、今も......朝目覚めて、自分たちの音楽やアートがシェアされている規模の大きさ、どれだけの人々に届いているかを考えると信じられなくなるよ。2018年の今、インターネットは露出や音楽シェアの限界を突破しているよね。いろんな意味でクールだと思う。世界のへんぴなところ、例えば英語が第1言語じゃないところに行っても、みんなTHREE DAYS GRACEの歌詞を一字一句覚えてくれているんだから。

-日本みたいに。

そう。クレイジーだよね! でもそれを当たり前だとは絶対に思わないんだ。今でも、俺が想像できる中でも一番エキサイティングなことだよ。こんなに何年も経っても、また朝目覚めたらこの仕事ができるんだからね。たくさんのファンが喜んでくれて、アルバムに反応してくれるっていうのは、俺たちの軌跡の中で本当にエキサイティングなことなんだ。次は何が起こるかワクワクするよ。

-過去の楽曲ですと、「I Hate Everything About You」(『Three Days Grace』収録曲)の1億8,000万近い再生回数を筆頭にモンスター・ヒット曲をたくさん有しており、PV合計再生回数が9.5億回とのことです。この「The Mountain」をアップしたことで10億超えが見えてきたのではないでしょうか?

うわ、すごいな(笑)。アンビリーバブルだよ。アンビリーバブル。いろんなインタビューでこう訊かれるんだ。"若手ミュージシャンにアドバイスを"、みたいな感じでね。そして、いつもこう言うんだ。"自分自身にとってリアルに感じられるものを作って、自分自身にリアルであり続ければ......自分のハートや脳から直接生まれてきたもの、とにかく書かずにいられないものを曲にしていけば、その純正さ、真摯さに気づいてくれる人がきっといる"ってね。それが人を惹きつけるんだと思う。特にロックンロールではね。ロックンロールは真摯であるべきものなんだ。人々は常にその真摯さに目を向けているものだから、自分自身にひたすら正直であればいい。心の中にあるものを曲にするんだ。自分の周りにあって苛立ちを覚えさせるものとか、そういうものに人々は共感してくれる。実際そうすることがすべてだしね。

-「The Mountain」はアルバムの中でも最もヘヴィなサウンドの楽曲です。歌詞にも強いメッセージがあると思いますが、この曲をMV曲に選んだ理由を教えてください。

「The Mountain」は自分自身のリアリティに目覚める歌なんだ。それがいいことであろうと悪いことであろうと選択肢はない、ただ自分自身のリアリティに向き合うしかないってこと。それが頂点を目指して努力することを意味する人もいれば、とにかくどん底から身体を浮かせてその足を一歩前に踏み出すことを意味する人もいる。また次の日に目覚めて人生と向き合うための希望の歌なんだ。思うに「The Mountain」は、それをポジティヴな形で反映していると思う。"俺は起きなければならない。なんとしてもこれはやらなければ。俺にはできる。これと向き合うことができる"って感じかな。そういう、人が身近に感じてくれるポジティヴなメッセージがあると思う。

brin

-「The Mountain」のMVですが、演奏シーン以外では格闘技やバスケット、スケボーのシーンなどが出てきます。MattはMMA(総合格闘技)のレッスンを受けているほどの格闘技好きと聞きましたが、バスケやスケボーに精通しているメンバーもいるのでしょうか?

Mattはスケボーもうまいんだ。俺はドラマーだから、スケボーの上に立ったら命取りになるよ。腕を折っちまう。というか、スケボーできないんだ(苦笑)。俺はドラムを叩かないといけないから、スケボーはやらない。スキルもまったくないからね(笑)。MattはMMAのトレーニングもやっているし、アスリート気質があるんだ。実はあのビデオに出てくるファイターのひとりはMisha Cirkunovといって、UFC(アメリカの総合格闘技団体)のトップ・ファイターなんだ。Mattは俺たちが休憩している間に、Mishaから直接指導を受けていたよ。

-それはすごい特権ですね。

ああ。Mattはトレーニングもしっかりやっているんだ。あいつとは喧嘩したくないな(笑)。友達で良かったよ(笑)。

-ところであなたはドラマーとしてだけではなく、バンド内で最もプログラミングに精通しているとのことですが、いつごろからバンド内でそういう立ち位置になったのでしょうか?

たしか「Chalk Outline」(2012年リリースの4thアルバム『Transit Of Venus』収録曲)を出したころだったと思うけど......。THREE DAYS GRACEは実験や新しいサウンドを決していとわないバンドだからね。あの曲全体が実験みたいな感じだった。アルバムごとにちょっとずつ変化を取り入れるのが好きでね。スタジオの中で自己表現するときに、ちょっと既存の枠外から考えてみるんだ。すべてのアルバムで同じことに固執するよりも、そういうことをずっと望んでやってきた。俺はWHITE ZOMBIEやROB ZOMBIE、NINE INCH NAILSの大ファンなんだ。BRING ME THE HORIZONみたいに比較的新しいバンドも好きだね。あのバンドはすごく"おいしい"感じのエレクトロニクスを多用している。

-取り入れ方がうまいですよね。

そうなんだよ。俺も以前から大好きだったんだ。今回はヘヴィなものの経験が豊富なRhys Fulberに来てもらった。アナログ・シンセの第一人者みたいな人だよ。やっぱり、スタジオの中では実験して自分の限界を突破するのが楽しいしね。バンドのメンバー全員がそういうのが好きでラッキーだよ。

-今BRING ME THE HORIZONの話が出ましたが、最新アルバム『That's The Spirit』が非常に気に入っているそうですね。『Outsider』は『That's The Spirit』ほどにはエレクトロニクスを多用していません。今後の作品では今以上にエレクトロニクスがフィーチャーされる可能性はあるのでしょうか?

いや、そうでもないと思うね。さっきの話になるけど、今日はリハーサルしていたからまだ記憶に新しいんだ(笑)。俺の担当箇所がすごく多いんだよね。サンプラーもキーボードも俺だし、ピアノもあるし。で、エレクトロニックな要素の大半は、ドラムを叩いていないときにやっているんだ。キーボードもサンプルもドラムも全部自分の目の前にあって自分でやっている。だからあまり多くはエレクトロニクスを入れられないんだ。(笑)

-まぁあなたのドラムスも聴きたいですし、今が一番いいバランスなんじゃないでしょうか。

クールだね(笑)!