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INTERVIEW

THREE DAYS GRACE

2018.05.17UPDATE

2018年05月号掲載

THREE DAYS GRACE

Member:Neil Sanderson(Dr)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-結成から21年、1stアルバム『Three Days Grace』のリリースから15年が経ちました。突然のメンバー交代など、大変なこともたくさんあったでしょうが、今こうして失速することなくロック・シーンの最前線で活躍し続けていられるのはなぜでしょうか? 秘訣を教えてください。メンバーの多くはノーウッドというとても小さな町の出身ですが、おそらく町一番の有名人なのでは。

(笑)それが、誰も気にも留めないんだよ。そこがクールだよね! みんな"やぁ、また会えて嬉しいよ"って感じで普通に接してくれる。他の有名人っていたかなぁ......たしか、アイスホッケーの選手がいたような気がするけど。

-こうやって長く第一線で活動し続けていられる秘訣を教えてください。

うーん......さっきの話になるけど、俺がいつもするアドバイスとしては、ミュージシャンとして、ソングライティングに対して真摯であること。それから、ロックンロールとしては多少荒削りでもOKだということを受け入れること。メチャメチャになっても構わないし、音を間違えてプレイしたって構わない。ロックンロールなんだから。危なっかしくて、且つ真摯であるべきものなんだ。歌詞やパフォーマンスをfxxk upしたってOKだよ(笑)。曲もそういう心構えで書いているんだ。傷つきやすくたっていい、苦しみを感じたっていいんだって。誰もが死について語りたいわけじゃないし、不安だとか今日は気が滅入るだとか、ペンを取って書くのもつらいときだってある。でも、そういう深層心理を掘り下げて、リアルな心情を描くようにしているんだ。秘訣っていうと、そのくらいしか考えられないな。俺たちはみんなと同じ、普通の経験をしている普通の奴らだからね。それをアルバムにしている。そうすると、リスナーはそれを聴いて"自分も同じ気持ちだ"、"今まさにこの曲と同じ経験をしている"なんてふうに感じてくれるんだ。それが、バンドとリスナーの間にものすごく強い繋がりを作ってくれるんだと思う。スーパー・クールだと思わないかい? スーパー・クールだよ!

-ファンはあなたたちを、あなたたちはファンを身近に感じられるんですね。素晴らしいことです。ミュージシャン冥利に尽きるのではないでしょうか。

そのとおりだよ! もし俺が画家だったら......心の中にあるこの絵を形にしたくてたまらないって思って描いて、それを見た人が"あなたの絵を見ると、あなたがこれを描いていたときに感じていたのと同じことを感じます"って言ってくれたら、それほど素晴らしい繋がりはないよね。

-ところで、4月以降、AVENGED SEVENFOLDとPROPHETS OF RAGEとツアー("END OF THE WORLD TOUR")に出ますね(※取材日は3月下旬)。どんなツアーにしたいと考えていますか。

まず言いたいのは、俺たちはRAGE AGAINST THE MACHINEの絶大なファンだってこと。CYPRESS HILLもPUBLIC ENEMYも大好きだ。だからきっと"俺たちにはおそれ多い(We're not worthy:直訳は"俺たちなんて無価値")"と感じるときがあるだろうな(笑)。今のは映画"Wayne's World"からのセリフなんだけど(笑)。

-そりゃまた謙虚な(笑)。

そんなことないよ。だってRAGE AGAINST THE MACHINEだぜ(笑)? CYPRESS HILLでPUBLIC ENEMYだよ(笑)?

-たしかにみなさんレジェンドですよね。

そう、レジェンドだ。だからああ感じるときはきっとあるだろうね。......今は新作から5曲くらいリハーサルしているんだ。その中から少なくとも3曲はやるだろうね。あと、AVENGED SEVENFOLDとは何度も一緒にツアーしていてブラザーだから、そっちも楽しみだね。フェスに参戦するような気分だよ。すごくクールだと思う。

-今度こそ日本に来てもらえるといいんですが。たしか唯一の来日が2007年でしたよね?

そのときは2回ショーをやって、確か1回目が渋谷の近く(原宿アストロホール)で、2回目が長崎の米軍基地だったんだ。長崎空港に着陸しようとしていたときが人生最悪の飛行経験だったね。飛行機が横揺れしたんだよ! その日は風が強くてさ。それに俺は飛行機が苦手なんだ。

-飛行機が苦手なことはさておき、この10年の間、来日の話は上がったことはなかったのでしょうか? また今作リリース以降、日本に来る予定はありますか?

実際あまり話もなかったけど、そろそろ行かずにいられないよ。プライオリティのひとつだ。食べ物もカルチャーも大好きだし、街中の雰囲気も大好きだしね。前回は渋谷のど真ん中に泊まって最高だったよ。食べ物も信じられないくらいうまかった!

前回インタビューしたのは3年前(※2015年6月号掲載)でしたけど、また3年待つのもなんですから、その前に日本に来てください。

たぶん前回も"絶対に日本に行くよ!"なんて言ってたと思うけど、行けずに終わってしまったんだよね(苦笑)。

-最後に日本のロック・リスナーにメッセージをお願いします。

THREE DAYS GRACEを応援してくれて本当にありがとう! Instagramなんかでどんどんコメントしてくれ。メッセージをチェックするスタッフとかは俺たちにはいないから、全部直接自分たちで見ているんだ。楽しみにしているよ!