－たとえ健康な人でも、あまりにも恋愛に深くハマってしまうと、そのようになってしまうことも時にはあるでしょうしね。

KIMI：そうそう！ 表には出さなくても、こういう要素は誰でも少しくらいは抱えている可能性はありますし。だから、この曲を聴いてもらうことでどこか心をえぐられるところがあるんじゃないかと思いますね。

美彩季：......これって、実際にいる人のことを書いた詞なんですか？

美弦：自分の実体験とかではないけど（笑）、周りにいるいろんな人の恋愛の話を見聞きした中のひとつかな？ 自分のこととして書いているのは、今回だと「Dear Bride」。

－「Dear Bride」は恋愛モノではなく、まさに今のBRIDEAR自体のことを詞で描いたもののようですね。

美弦：そうなんです。今の私たちと、私たちのことを応援してくれている人たちのことについて、素直な気持ちで書きました。

BRIDEARからメタルの世界に入ってきてもらうケースもあってほしい

－かくして、今作には"HELIX"なるタイトルが冠せられました。ここには、BRIDEARとしてどんな想いを込められたのでしょうか。

KIMI："HELIX"というのは螺旋という意味の単語なんですね。ここでは、螺旋を常に上昇していくものの象徴として捉えたんです。あとは、螺旋と言うとDNAのイメージを思い浮かべる人もいると思うんですけど、今回このタイミングで美彩季が入ったことにより、BRIDEARに新しいDNAが加わったというニュアンスもここには込めましたね。結果的に、このアルバムでここから再スタートするBRIDEARの核となるものを、はっきりと提示できたと思うんですよ。だからこその"HELIX"なんです。

－ライヴでの活動も含めて、BRIDEARのこれからが楽しみですね。

美弦：これまでは、特にメタル好きな人たちに聴いてほしい！ と思って活動をしてきたところがあるんですけど、ここからはメタル好きな人はもちろんだし、それ以外の方たちにもBRIDEARの音が届いてほしいな、という気持ちでいるんですね。

晴琉：音はハードでも、今回のアルバムはメロディの完成度がとにかく高いので、きっと誰が聴いてもわかりやすく楽しんでいただけると思うんですよ。逆に、BRIDEARからメタルの世界に入ってきていただくというケースもあってほしいなと願ってます。

KAI：美彩季ちゃんが入って新体制になったことで、BRIDEARがやれることは絶対に増えたと思うので、ここからはその可能性をもっともっと広げていきたいと思います。

美彩季：それと同時に、今までのBRIDEARが好きだったという方たちにとっても、聴きどころが増えて喜んでもらえるような音をここからもっと作っていきたいですね。そのうえで、ここからバンドとしてより上を目指していきます。

KIMI：目の前のことで言えば、1本1本のライヴを大事にしながら、いい曲を作っていくというのに尽きるんですけどね。それ以上に、とにかくBRIDEARをメジャーなバンドにしていきたいんですよ。まずは、来年にはZeppでやりたい！ いや、やる！ とここで宣誓しておきます（笑）。今の私たちなら、それを叶えられるはずなんです。