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INTERVIEW

TAKE NO BREAK

2018.01.31UPDATE

2018年02月号掲載

TAKE NO BREAK

Member:淳(Vo) U.K.(Gt) 朋(Ba) デスヲ(Dr)

Interviewer:KAORU

NIGHTMAREが活動休止をしてから約5ヶ月後、2017年4月にYOMIの本名"淳"名義でソロ・プロジェクト・バンド"TAKE NO BREAK"が結成された。そもそも"チーム神楽坂"という飲み友達から始まっているだけあって、取材中も非常に仲のいい空気が伝わってくる。音楽的にはGARIやBOOM BOOM SATELLITESから影響を受けているというダンサブルなロックでありながら、LUNA SEAの系譜上にあるフレーズが随所に散りばめられている。"NIGHTMAREのYOMI"と言えば、ネオ・ヴィジュアル系世代なら誰もが知る人物といっても過言ではない。しかし、完全自主レーベルという道を選び、メンバー全員で封筒に糊づけするという地道な作業を一生懸命やっている姿を見た直後のインタビューである。

-2017年4月にTAKE NO BREAKの詳細が発表され、7月に3曲入り音源『BREAK THE LIMIT』、10月にミニ・アルバム『BRAND NEW SOUND』の2枚をリリースし、ツアーを終えられたばかりですね。去年の活動を改めて振り返ってみて、いかがでしたか?

淳:去年は、TAKE NO BREAKの個性というか、カラーというか、自分たちのやりたい方向性を探しつつ、"Demonstration"(2017年7月に開催)という形でツアーをやってきたなかで、バンドとして向かう方向性が定まってきた1年だったかな、と思いますね。

-TAKE NO BREAKの音源をNIGHTMAREのメンバーに聴いてもらったり、感想を聞いたりなどは?

淳:そうですね、音源は送ってますし。会う機会がないのでまだ感想は聞けてないですけど、メンバーの活動もチェックしてますよ。

-NIGHTMAREはメジャーで長く活動していますが、TAKE NO BREAKは完全に自主レーベル、インディーズ・バンドとして活動を行うなかで、メジャーとの違い、メリット/デメリットを感じるところはあるのでしょうか?

淳:今のような形態の活動っていうのは、大変な部分もありますけど、NIGHTMAREでの活動では"自分が知らなかったところで、いろんなスタッフさんが動いてくれてたんだな"っていうことに改めて気づけたなっていうのはありますよ。

-U.K.さんは"TAKE NO BREAKのギタリスト"というだけでなく、マネージャー業務からホームページ更新の事務作業などの全般にわたって兼任していますよね。今の業務はかなり負担だと思いますし、疲れているのでは? と、少し心配になることもあります。それとも楽しんでやっているのでしょうか?

U.K.:いやぁ~、疲れてはいないけど、楽しくもないですよ(笑)。

朋:大丈夫かこのバンド(笑)。

淳:曲制作とかレコーディングは楽しいよね? それ以外の部分は楽しくないと思います(笑)。

-ミドル・パーソンがいないぶん、必然的にすべての負担がかかってきますよね。

U.K.:うーん、まぁ、音楽だけに集中できるのが理想なのかもだけど、あまりにも自分の手を離れすぎると見えなくなりすぎるのもイヤですよね。せっかくインディーズでやっているので。

-問い合わせの窓口もU.K.さんですし、ちょっと風当たりが強く感じることもあります?

デスヲ:風当たりに対して"はぁ!?"って言えるのがU.K.さんしかいないんですよ(笑)。僕たちとかだと"すんません......"ってなっちゃうけど。

U.K.:制作についても、自分が知らないところで勝手に進んでるっていうこともないし。

朋:そんなん普通は許さへんやろ(笑)。まぁでも、人を介していると全体的に話が遅くなりますし、フットワークが重くなる気はしますね。

U.K.:そうそう、こう伝えてたのに全然違うふうに伝わってたり、"確認をすっ飛ばして進めちゃってました"とかもあるし。いい面も悪い面も、どっちもあるよね。

朋:そうだね。だから、できるところは自分たちでやって、ホントに手が回らないところだけ信用できる人にお願いするっていうのが理想なんじゃないかな。僕はもともとこういう作業は苦じゃないし、例えば、さっきまでメンバーと特典の打ち合わせをしてたんですけど、そういうことひとつにしても、お客さんのことを身近に感じられたり、そのときのことを思い出したりして。それを、人に任せてるのと、自分たちでやってるのとでは、見え方も違うし、気持ちの入り方も違うんじゃないかなーとは思いますね。

-デスヲさんはいかがですか? 始動してから現在までの雑感というのは。

デスヲ:まぁ、飲み友達からバンドになったな、っていうのはたしかにありますね。楽しいことはより楽しくなり。真面目に考えなきゃアカンことがめっちゃ増えていろいろ大変なことも増え......。だからなんとなく、ふだんからダラダラお酒を飲むっていう機会は減り。

朋:あぁ、減ったかもね~。

-昨年12月30日には、"BRAND NEW START with OREmind"と題し、渋谷WOMBでライヴを行われましたね。照明やレーザーなどの演出を含め、雰囲気がとてもTAKE NO BREAKのサウンドとマッチしていました。

U.K.:そうですね。照明さんは、NIGHTMARE時代からやってもらっていた方にお願いしました。

-VIP席の様子もちらっと見たのですが、深夜イベントとは席配置や雰囲気が違うんですよね。

朋:ライヴになるとみんな立って観るから、深夜みたいな雰囲気にはどうしてもならないんですよね。

-たしかにそうですね。それから、海外のライヴでもそういうケースがトレンドで、チケットの価格に差をつけて、高い席は終演後に一緒に写真を撮れるとか特典がつく場合もあるようです。TAKE NO BREAKも特典としてアフター・パーティーをやったんですよね。

U.K.:ファンの声がダイレクトに聴けたので良かったですね。うちは(ファンに)アンケートも取っているんですけど、今後の改善点というか、バンドを運営していくにあたって、とてもいい刺激になりましたよ。"ファン旅行の告知をもっと前もって出してください"っていうのが一番響きました(笑)。すごくいいマーケティングになりましたよ。

朋:U.K.と話すときはそういうことになってしまうんやな(笑)。俺らは普通に話してましたけど。

淳:僕も、NIGHTMAREではやってこなかったことなのですごく新鮮でしたし、個人的にも楽しめました。

-ニュー・アルバム『OREmind』は、『BREAK THE LIMIT』と『BRAND NEW SOUND』に収録されている5曲をリマスター&リミックスしたバージョン、「BREAK THE LIMIT」はヴォーカルの新録バージョン、そして6曲の新曲が収録されており、そのうちの5曲のクレジットは「act in the dark」が朋さん、「Ambrosia」、「R.E.D.」、「Just Fly Away」がU.K.さん、「-SE- Psychedelic wave」がデスヲさん。このSEは完全インストで、がっつりサイケ・トランスなのでびっくりしました。

デスヲ:僕はもともとEDMとか打ち込み系の音が好きでDJもやっているんですけど、SE作ってー! と言われたので、すべて打ち込みのエレクトロなSEを作りました。今回は収録されていないですけど、ライヴのSEで使ってるダブステップ風の曲、それとインダストリアル風なのを含めて3曲ほど。