INTERVIEW
LiSA × 奥 昌志彦(GoneR) × 青木カズロー
2017.12.11UPDATE
2017年12月号掲載
LiSA
GoneR:奥 昌志彦(デザイナー)
カメラマン:青木 カズロー
インタビュアー:米沢 彰
名古屋を拠点に展開するブランド GoneRと、岐阜出身のLiSAのコラボレーションが実現した。そのコラボを撮影するのは、同じく岐阜出身のカメラマン 青木カズロー。今回の撮影に合わせ、それぞれに個性濃く表現活動を続ける3者による特別鼎談が実現した。それぞれの関わりから、コラボレーションの実現秘話や地元トークまで、話が様々に及んだ鼎談となった。
-まずは、それぞれの出会いからうかがってもよろしいでしょうか? 奥さんとLiSAさんはかなり付き合いが長いですよね?
奥:そうですね、もう10年ちょっとになるかな?
LiSA:知り合ったのは、私が18歳のときですね。高校を卒業して岐阜でバンドをやってたんですけど、名古屋でもライヴするようになって。そのころ、先輩のバンドと奥さんの仲が良かったので、"最近、ライヴにカッコいい人が来てくれるなぁ"って思ってたんです(笑)。
奥:(笑)なので、知人を通して出会ったっていう感じですね。
LiSA:奥さんは昔からカッコよかったんですよ。洋服屋さんで働いていて、いろんなバンドと親しくしてらっしゃって、岐阜の田舎の小娘からすると、"え!? あの人と友達なんですか!?"っていう人とみんな友達で。羨ましい先輩でしたね(笑)。
-(笑)青木さんとの繋がりはいつごろからになるんですか?
LiSA:カズローさんは奥さんに紹介してもらったんです。
青木:そうだね。Zeppに連れてってもらったのが最初で。"氣志團万博2015"の撮影があって、その前に1回LiSAのライヴを観ておきたいっていうことで、奥くんに"連れてってもらえないですか?"って頼んで、そこで紹介してもらったっていう。
LiSA:最初、カズローさんが入ってきたとき、"なんかすごく厳つい感じの人がいるな......"と思って。そしたら、その人がいきなり目の前に来て(笑)。
青木:"ファンです"って言ったんだよね(笑)。
LiSA:いきなり真顔で言うから、"怖っ!!"って(笑)。
一同:(笑)
青木:あれですけどね、はじめましてで僕のこと"怖っ!!"って言う奴は嫌いですけどね。
奥:それ、いつも言ってるよね(笑)!
青木:でも、すごくカッコいいライヴでした。
奥:カズローと俺も、そんなに昔から知り合いだったわけじゃないんだよね。
青木:奥君との出会いが、ちょっとわからないんですよね......いつだったのか。
奥:俺も、覚えてないんだよね。
青木:気づいたらいた感じだもんね。"あんときだね!"みたいなのはないよね(笑)。
奥:それが逆に、現場感があるのかな。
青木:そうだね、現場でよく会う感じだもんね。だから、紹介とかではなくて、自然に知り合ったというか。
-なるほど。
LiSA:私は岐阜出身じゃないですか。岐阜のみんなは前からカズローさんと友達だったのに、なんで私に会うのは遅かったんですか!?
青木:タイミングだよね。だって、LiSAが上京したのがいつ?
LiSA:21歳かな。
青木:それまでBRAVO(※岐阜のライヴハウス。2014年閉店)で働いてたんだっけ?
LiSA:働いてました。
青木:じゃあ、そのころBRAVOに何度か行ってるから、ニアミスしてるかもしれないけど、基本は名古屋のライヴハウスに行くことが多くて。
LiSA:あぁ......。やっぱり、イケてるバンドを撮ってたってことですよね......私たちみたいなぺーぺーのバンドじゃなくて(笑)。
青木:全然アンダーグラウンドだよ(笑)。ハードコアだから。
LiSA:私はポップ・パンクだったから。それでかな(笑)!
青木:ジャンルの話で区切るのやめよ(笑)!
一同:(笑)
-3人とも東海エリアで、名古屋を中心に活動していたということでもっと前から仲間みたいなシンパシーがあるのかと思っていたのですが......。
青木:意外にないんじゃないですか(笑)。
一同:(笑)
青木:でも、地元愛はあるよね。
奥:いわゆる"地方あるある"じゃないけど、地方の人間ってそういうとこあるじゃないですか。"お前も岐阜なんや"とか"名古屋なんや"とか、東海地方グループみたいな(笑)。
LiSA:友達の友達は全員友達、みたいな。
奥:"何、あいつ知ってんの?"みたいなね(笑)。
-なるほど(笑)。
青木:3人とも、そこまで自分の地元を気にしてるわけじゃないけど、やっぱり近いところにいる人同士っていうのはありますよね。
LiSA:やっぱり、カズローさんはカッコいいし、すごい作品を撮ってる方やし、先輩やし......"(撮影を)頼みづらい!"って思ってたら、"岐阜出身"って知って"やったー! それだ! いけるかも!"って(笑)。意外な繋がりを見つけてラッキーっていう。親戚のお兄ちゃんが実はすごい有名人だった、みたいな感覚ですかね。
一同:(笑)