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INTERVIEW

LOW IQ 01

2017.05.19UPDATE

2017年05月号掲載

LOW IQ 01

インタビュアー:荒金 良介

-今作はゲスト・ミュージシャンを多く迎えているのも特徴ですよね?

そこは新しい試みですよね。いろんな人と絡んで、どういう化学反応が起こるかなって。ここは細美武士、ここはTOSHI-LOW、ここはTokyo Tanakaで歌ってもらいたいなと。3者ともタイプの違うヴォーカルでさ、そこに俺が交じったら、どうなるかなと。TOSHI-LOWに関しては日本語で歌詞を書いてもらってるからね。以前にキヨサク(MONGOL800)に書いてもらったことはあるけど、自分のアルバムで人に書いてもらうのは初めてかな。

-他人にも委ねられるようになった?

うん、歌詞はどんな言葉を乗せてくるのか、自分が知りたくて。僕、曲のアレンジはできるけど、歌詞に興味があったから、書いてもらいたかったんですよ。

-そこでまた発見がありました?

あっ、本当に思ったことを書けばいいんだなと。歌詞も、伝わるか伝わらないかが重要だから。言葉選びを含めて、歌詞もストレートでいいんだなと思ったんです。

-そこは曲調とも相通じますね。以前から言ってますけど、01さんの歌詞はすごく好きなんですよ。

最近、誇れるようになりました。昔は、歌詞より曲を重視する傾向があったけど、そう言ってもらえると嬉しいですね。歌詞も曲調とイコールにならなきゃダメだから。今回は歌詞カードを読みながら、聴いてもらいたい。ただ、歌詞に関してはこねくり回すほどスキルがないから(笑)、絞り出たまんまを書きました。

-話が少し戻りますが、今回3人のヴォーカリストに声を掛けた理由は?

"TACTICS RECORDS"(※BRAHMANの事務所)の新年会で餅つき大会があって。そうだ、アルバム制作に入るから、お願いしてみようかなと。TOSHI-LOWは1st(1999年リリースの『MASTER LOW』)のときから歌ってもらってるし、昔からの付き合いだし、前作でもいろいろ参加してもらってるからね。Tokyo TanakaはHUSKING BEEのライヴで会って、歌ってとお願いしたら、引き受けてくれたんですよ。やっぱり僕には持ってないものがあるから。みーちゃん(細美武士)はすごく好きな声質だし、絡んでみたいなと。

-コラボで意識したことは?

すごくメロディアスに絡んでいるから、そこがいいなと。ゲストが出た瞬間の爆発力もあるしね。それが見事にハマったなと。あと、「1958」(Track.5)というロカビリーの曲があるんだけど、それはウッド・ベースを弾きたかったから、それで生まれた曲なんですよ。

STRAY CATS的なアプローチで?

そうそう。ネオロカ、ピュアロカは1曲入れてみたいなと。

-歌い方もかなりそっち寄りに変えてますよね?

それはもうオマージュですよ。ロカビリーにリスペクトを込めて歌いました。リリックもあえてそうしてるからね。ロカビリーの人たちはキャデラックとか、そういうことを歌詞の中で歌っていたから。

-古き良きものに対する郷愁もあります? 歌詞を読みながら、"最新のものが必ずしも新しいとは限らない"というメッセージを感じました。

うん、そうだね。今の世の中はサイクルが早いでしょ? 長持ちしたり、物を大切にすることも大事だなと。58年製の車だって、今でも走るんだぜって。この曲は、歌い方はユーモアとして捉えてもらえたらいいかなと。

-ダミ声風の「T.B.C.」(Track.14)の01さんの歌声も新鮮でした。

いろんな声を出せますよ(笑)。今回のアルバムは楽しんでますね。いい意味で何も狙ってない。でも充実感とか、"やったるぞ!"感はいままで以上にあるからね。

-センチメンタルな「tokeru」(Track.11)もいい曲ですね。

がっつり日本語ナンバーだからね。しっとりではないけど、エモーショナルなんだよね。今回は嬉しさだけじゃなく、切なさも入ってるかな。いままではパーティーっぽいニュアンスが多くて、切なさはあんまり入ってなかったから。それも経験ですよ。人に優しくしてもらったりとかさ......小さなことでもありがたみを感じるしね。そこに気づけたことが大きい。大きなことを目指す前に、目の前のことができなければダメなのと同じように......それに気づけたことも歌詞に繋がっている。アルバム名もそうだけど、気づく物語なのかなって。いままでは気づかなかったことに、改めて気づくことが多いから。

-3曲目の「MI-TO-SHI」の歌詞はそういう内容ですよね?

"MI-O-TO-SHI"ね。

-あっ、すいません! "見落とし(MI-O-TO-SHI)"と"見通し(MI-TO-SHI)"って、どこか通じるものがないですか? そこまでかけ離れてないというか(笑)。

いま自分で美化したね? "僕、間違えてませんよ!"って。

-ずっと"MI-TO-SHI"だと勘違いしてました。

まさしく見落としてるね(笑)? 物事、そういうことが多いでしょ? って意味ですよ。18年、気づかなかったこともあるからね。いやぁ、うまい具合にわざとボケてくれたねぇ。最初から仕込んでたんでしょ? 俺をこういうふうに持っていくためにだよね?

-ケツを拭いていただいて、ありがとうございます!

ははははは。でもいま、点と点が繋がったね。これからもいろんな発見があるだろうしね。

-ちなみに01さんは、今もいろんな音楽を聴いてます?

最近は全然聴いてない。いろんな音楽に触れることで、変わることはたくさんあるけど。海外でこういう音楽が流行っているとか、教材的に捉えたくなくて。いまは自分の培ってきたものを出せばいいんだなと。

-それはキャリアを経ないと、できないことですもんね。あと、インスト曲「Bajamar」(Track.13)も作品のいいフックになってます。

勝手にしやがれ(田中)和SCAFULL KINGNARIに参加してもらったんですよ。和は1990年に俺がアクロバットバンチというバンドをやっていたときに、和がやっていたAFRODIAMONDSと対バンして。もう27年ぐらいの付き合いになるんだけど、昔からトランペット上手いなぁと思ってたんです。で、最近フェスでも会ったりして、いつか参加してもらえたらいいなと。この曲はメキシコちっくで、彼はそういうものが得意だと知ったので、吹いてもらおうと。これが思いのほか良くて、フレーズを増やしました。これぞインストというか、インストだけど、メロディも立ってるし、お祭りっぽさもあるなと。

-今作はパンク・ロックの衝動がありながらも、作品全体を通して、本当に表情豊かですよね。

それが俺らしいかな。今回はアルバムの中でフェスをやってるような気分なんですよ。だから、いろんな人がゲストで参加してくれてるし、今回はお祭りアルバムですね。

-ジャケのアートワークもそうですもんね。では、今作のレコ発ツアーはどんな形になりそうですか?

2部構成みたいな感じでやろうかなと。LOW IQ 01 & MASTER LOWはメンバーみんな忙しいから、スケジュールを組むのが難しくて、やっと東名阪行けることになったんですよ。もうひとつのLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSはフルカワユタカCOUNTRY YARDfamのDAZE(Masayuki Yamazaki)と3人でやってるんだけど、それも楽しくて、その2編成でやります。いろいろやらないとね(笑)。とにかく、今回のアルバムがライヴでどう響くかが楽しみです。