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INTERVIEW

SiCX

2017.01.19UPDATE

2017年01月号掲載

SiCX

Member:SHO(Vo) KATSUHIKO(Gt/Prog) YU-$UKE(Gt) CHIKARA(Ba) KEIICHIRO(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-迷走していたのはいつごろですか?

YU-$UKE:最初のヴォーカルが辞めたときに、楽器隊は前向きだったけど、不安もありましたからね。

KATSUHIKO:CHIKARAをヴォーカルにして4人でやる案もあったけど、ハンドマイクでちゃんとメインで歌えるヴォーカルを探そうと。そのあとにSiCXに入る2人目のヴォーカルと1年半ぐらい、月5、6本のライヴをやっていたんですけど、そのヴォーカルも辞めちゃって。今のSHOに辿り着くまでに時間がかかりました。

YU-$UKE:まだ入って半年も経ってないけど、5、6年一緒にいるような感覚ですからね。

CHIKARA:ずっと4人で後ろ向きな気持ちだったけど、やっと最後のピースがハマッた感じですね。

KATSUHIKO:最初に会って普通に飲んだんですけど、歌を聴く前からこいつは面白いなと。一緒にいても違和感がなくて。

CHIKARA:単純に言うと、不良だったし、俺らも不良だったから。

一同:ははははは(笑)。

YU-$UKE:唯一不安だったのは、俺とキャラが被りすぎてるってことで(笑)。

KATSUHIKO:そう、YU-$UKEがふたりいる! と思って。みんな、俺が俺がタイプなので、もうひとり厄介な奴が来たなと(笑)。そのやんちゃな部分で合致しました。

-SHOさんはバンドに入ったときの印象は?

SHO:SiCXがヴォーカルを探していると聞いて、CHIKARA君と初めて会ったんですよ。で、俺はもうひとつバンドをやっているんですけど、そのライヴをCHIKARA君が観に来てくれて。楽屋にも訪ねてくれて、第一声が"最近、不良がいないんだよね"って。

一同:ははははは(笑)。

SHO:えっ、めっちゃ恐い、この人! と思って。

CHIKARA:SHOも"俺、シャバいっすよ!"と言いながら、目はガチガチだったからね。全然シャバそうじゃねぇぞって。で、こいつメンバーにいいぞってなったんです。

SHO:最初に音源を聴いたときはあまり乗り気じゃなくて。でもライヴを観たときに、これは俺以外いないんじゃないか、という感情が生まれたんですよ。性格がそのまま出てるバンドって少ないじゃないですか。そういうかっこつけてないのがかっこよくて、人間味がすごく出てるバンドだなと。

KATSUHIKO:俺は基本的に、ドラフト1位みたいな奴を集めてバンドをやりたいんですよ。要はX JAPANやLUNA SEAみたいにヴォーカルだけが目立つんじゃなく、メンバー全員がスター選手で、俺が俺がってやってるバンドが好きだから。

-ちなみにSHOさんの音楽ルーツは?

SHO:何でも聴くっすね。キャロルが好きなんですよ、親父の影響で。小学生のときにカセットテープを擦り切れるくらい聴いたし、絶対バンドをやりたいなと。

CHIKARA:SHOの親父さんは鬼オールバックで、めっちゃ恐いんですよ。見た目は白竜で、あっ、こいつが生まれるわなって(笑)。

SHO:ロックンロール、ロカビリーが好きですね。メタル、ハード・ロックも好きだし、ずっとGUNS N' ROSESが好きだったけど、中学生のときにNIRVANA、レッチリにやられましたね。

KATSUHIKO:SHOは曲も作るんですけど、今の音楽も聴くんで、古臭さと新しさが混在しているところが面白くて。楽曲の幅も広がりましたね。

-2016年はデモ音源『FACELESS』、ベスト盤『GRADALE』を発表したりと、多忙だったんじゃないですか?

KATSUHIKO:ヴォーカルがSHOに替わったから、この5人で過去の曲を自分たちのものにしたベスト盤を出したくて。2017年、新しい扉を開けるためにもSHOが歌い直して消化したかったんですよ。

YU-$UKE:アレンジを変えたところもあるし、すごく勉強になりました。

KATSUHIKO:ギター、ベース、ドラムのアプローチを含め、ヴォーカルが替わったらこんなに変わるんだ! って。メロディも変化したし、こいつ(SHO)が持ってるキャッチーさが出ました。

-SHOさんにとっては全部新曲という状態になるわけで、大変じゃなかったですか?

YU-$UKE:こいつは大変って言わないんですよ(笑)。

SHO:てめぇの好きなことをやってるんだから、やってやろうぐらいの気持ちでした。オケだけ投げてもらって、前のメロディは知らないから、それが良かったのかもしれない。