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INTERVIEW

DESTRAGE

2016.12.05UPDATE

2016年12月号掲載

DESTRAGE

Member:Matteo Di Gioia(Gt)

Interviewer:今谷 重治

-この『A Means To No End』をリリースしてから、ファンの反応などはどうですか?

"グレート!"としか言いようがないな。みんなは、俺たちの"進むべき新しい道"としての変化を受け入れてくれたんだよ。おそらく、俺たちの言いたいことはみんなに届いたはずだ。最悪の変化は、自分自身のシャドウが自己描写のモチーフになることだ。俺たちは"冗談"の繰り返しが、不誠実で怠惰だってことに気づいていたんだ。だから俺たちは違う道を辿ることにして、その瞬間に感じたことに焦点を当ててそれにチャンスを与えることにした。たったひとつだけ問題があるとすれば、アルバムというやつは、家族で撮ったポートレートのようにその時々を象徴した物語だってことだね。今作をファンが理解してくれていることに非常に感謝している。

-今後のライヴでは今作からも重点的に演奏されると思いますが、ライヴで最も盛り上がる曲はどの曲でしょうか?

昔の曲はどれも反応がいい。「Jade's Place」(2010年リリースの2ndアルバム『The King Is Fat'N'Old』収録曲)や「Destroy Create Transform Sublimate」、「Purania」(※2曲とも『Are You Kidding Me? No.』収録曲)なんかね......とはいえ、俺たちは新しい曲をライヴでプレイすることも大事にしている。どの曲もライヴで披露するために書かれたように感じるからね。新曲はどれもスタジオの中でジャムって作られたから、ライヴの熱気の中で生まれたようなもんだよ。最近のショーでは、新しい曲と古い曲、ヘヴィな曲と夢のような雰囲気の曲の交互作用でとてもダイナミックになったよ。すべての体験がより深い関わりを持った物語的なものになっている。

-12月3、4日にはポーランドのDjent/テクニカル・メタル・バンド、DISPERSEと共に来日されますが、彼らのことはご存じでしたか?(※取材は来日前)

実は知らなかったんだけど、チェックしたよ。グレートなバンドだし、一緒にプレイするのが楽しみなんだ。

-ちなみに対バンする日本のバンド CyclamenEarthists.Graupelにはそれぞれどのような印象を持たれていますか?

Cyclamenはかなり重くて先見性があるし、この魅力的なテイクはとてもエキゾチックで俺は気に入っているよ。Earthists.は1回一緒にプレイしてみないとわからないな。Graupelの超高速なアプローチは大好きだよ、聴いてて興奮するね。ちなみに俺の好きな日本のバンドはBOREDOMSLITEAcid Mothers Templeだ。

-開催の約1ヶ月前には1日目の公演がソールド・アウトになるなど、非常に注目度の高いイベントとなりそうですが、ぜひ意気込みをお教えください。

めっちゃクールだよ。初日は売り切れで2日目もほとんど売り切れてるなんて、もう驚異的だね。俺たちはすべてのエネルギーをステージに注ぐよ! アルバムをたくさん聴き込んでからライヴに来てほしいな。昔の曲もいいけど、今回は新しい曲を中心にやるからさ!

-さらに公演前日となる12月2日には激ロックがプロデュースする"Music Bar ROCKAHOLIC-Shibuya-"にてDJ出演が決定しています。どのような曲でお客さんを盛り上げたいですか?

あはは(笑)、ただ来て飲んでくれ!

-日本で楽しみにしていることがあれば教えてください。

俺は好奇心が旺盛なんだ。びっくりするようなことはなんでも好きだけど、ガイドブックに載っているようなことじゃダメなんだ。日本では今までに、カラオケに行ったり大浴場に行ったり、多くの種類の日本酒を飲んだり、名前を覚えられない様々な興味深い食べ物を試食したり。その他にもパチスロ、寺、城、公園、アーケード、魚市場、音楽が流れるハイテクなトイレ、優しい女の子が耳をきれいにしてくれる聖域の未知のレストラン、セクシーな漫画、地下鉄にキスしたり、忍者との出会い、お坊さんが精進料理を作ってピアノでJohn Lennonの曲を演奏してくれたことなど......あらゆるものに触れたよ。したいことは、伝統的なゲームをしたり、ライヴのあとにマッサージをしたり、とにかく知らないことを知りたいね。

-今年8月にはINTERVALSPliniと共にイタリアでショーを開催しております。彼らは共にテクニカル系バンドではありますが、極めてフュージョンやプログレッシヴ要素が強いアーティストだと思います。テクニカルながらもエクストリームな音楽を奏でるあなた方との組み合わせに少し意外性すら感じますが、彼らとはずっと交流があったりしたのでしょうか?

とてもいい組み合わせだよね。オーディエンスは精神的にも肉体的にも、リラックスしてトリップできたと思うよ。他のバンドとは2回同じステージに立つことはできたんだけど、それほど深い交流はできなかったんだよね。でももう一度やりたいな、彼らはとてもナイスだし楽しい人たちだったよ。

-出演してみたいフェスや共演してみたいバンドなどはいますか? 今後のバンドの展望について教えてください。

共演してみたいバンドはTHE DILLINGER ESCAPE PLANLAMB OF GODMASTODONFAITH NO MORE......きりがないぐらいたくさんいるよ。出演してみたいフェスティバルは"FUJI ROCK FESTIVAL""Wacken Open Air""Sweden Rock Festival""Download Festival""Hellfest Open Air""Sziget Festival"......どこにでも行くよ!

-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

1年で日本に戻ってこれて、本当に嬉しいよ。DESTRAGEのマジック・トリップだね。俺が思うに、日本という国は地球から離れた宇宙の最も近い場所にある。日本人の多様性は日本人の強さを生み、独特な個性は何回来ても俺を楽しませてくれる。ぜひショーに来て、イベントで俺たちと会い、俺たちとパーティーをしよう! 俺たちはとてもフレンドリーなんだ。俺たちがまだ知らないことで驚かせてほしいな! またすぐに会おう!!