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INTERVIEW

GOOD4NOTHING

2016.10.12UPDATE

2016年10月号掲載

GOOD4NOTHING

Member:U-TAN(Vo/Gt)

Interviewer:荒金 良介

-以前は自分以外のところに敵を置いていた時期もあったんですか?

いや、常に自分ですね。僕、小中学生のときに野球をやっていたんですけど。背が低かったから、みんなが休んでいるときに練習したりして、そこで根性を養いましたね。人よりやらなきゃ、みんなと同じところに立てないから。それも別にやらなきゃやらないで済むことだけど、そこは自分との闘いじゃないですか。静かに負けず嫌いなんですよね(笑)。

-自分の内側でメラメラと闘志を燃やすタイプですね。

そうそう(笑)。こっそり思いっきり練習してるみたいな。

-じゃあ、この曲はU-TANそのものと言っていい?

そうですね。"心が折れそうなんです"と相談されることもあるけど、自分の心と闘わなきゃいけないのは自分じゃないですか。休むときは休んで、ここぞ! というときは人一倍気張らないと、乗り越えられない。自分と向き合わなきゃいけないときでも、なかなか闘えない人もいるだろうから。

-"自分を越えようと努力したさ/でも何もできなかった"(日本語訳)と赤裸々に綴った歌詞もありますよね?

それは自分に言ってるんですよ。夜寝ないで曲を作っても、何もできなくて。頑張っていたころの自分が"大丈夫だ"と言ってくれているという。

-えっ、そのあとに続く"あなたは道を示してくれた/あなたは勇気をくれた"(日本語訳)の歌詞にある"あなた"は自分のことなんですか?

はい。自問自答することが多いからかな。自分に"闘うのは自分だぞ"って言い聞かせているというか。そこで糧になったのが、小さいときの野球の経験だったりするんですよね。あのときもやれたんだから、今も大丈夫だって。だから、この歌詞を読んでくれた人が少しでも勇気を持ってくれたらいいなと。

-そして前作同様、今作も2曲の既発曲(「Life Will Be Fun」、「Calling My Name」)のアコースティック・バージョンが収録されてます。これまた素晴らしい出来ですね。

今作のコンセプトに沿うように、その2曲を選びました。ちょっと切ないアプローチですからね。ワンマンをやり始めたころに、"(セットリストに)アコースティックを入れたらどう?"というアイディアが出て、そこで「Life Will Be Fun」と「Calling My Name」をやってたんですよ。ちょっとしんみりした曲調だから、ワンマンの中でもいいフックになってましたからね。

-GOOD4NOTHINGの持ち曲でアコースティックにしやすい曲と、そうでない曲ってあるんですか?

それが結構どの曲でもできちゃうんですよね。『KIDS AT PLAY』を全曲アコースティックでやったことがあるんですけど、全曲見事にハマッたんですよ。前作『DAY』にアコースティックで入れた「Maximize」も2ビートやから、できへんやろと思ってたら、意外とできたから(笑)。

-個人的には「Stick With Yourself」(2007年リリースの2ndミニ・アルバム表題曲)のアコースティック・バージョンも聴いてみたいです(笑)。しかし、持ち曲すべてをアコースティック・バージョンに置き換えられるパンク・バンドは、そういないと思います。GOOD4NOTHINGの曲はメロディが立っているものが多いから、やりやすいんですかね?

それもあるかもしれないですね。今回もアコースティックの音が良くなかったですか?

-すごく良かったです。目の前で演奏しているような近さを感じます。

評判が良くて、"どこで録ったの?"とよく聞かれるんですよ。普通に堺までANDREW.F(※レコーディング・エンジニア)に来てもらって録っただけなんですけどね。理由はわからなくて(笑)。全4曲、楽しんでもらえたらなと。