INTERVIEW
LOKA
2016.04.06UPDATE
2016年04月号掲載
Member:Kihiro(詩) KEN'ICHI(鼓) SIN(弦) Miro(絃)
Interviewer:荒金 良介
-でもバンドとしては道標が欲しかったわけですよね?
SIN:このまま好きなことだけをやっても、という話はしてましたね。
KEN'ICHI:ぶっちゃけ、好きなことだけをやるのは簡単ですから。好きなことだけを続けて残るバンド、人に求められて何かを残すバンド、そこには大きな違いがあると思うんですよ。なので好きなことだけをやって終わるのは嫌だなと。
-このタイミングで本気スイッチが入ったと?
SIN:今の殻から抜け出したいと思ってました。かといって、好きじゃないことをやるわけじゃないし。こういうギターのアプローチが好きならこういうやり方もあるよ、とプロデューサーは具体的に教えてくれますからね。好きなものを伸ばしたうえで、また違うものを提示できたと思います。
-今作はプロデューサーを立てたことが功を奏してますね。あと、ベーシスト交替もバンド的に大きなトピックですよね。
KEN'ICHI:制作が決まって、作品を出すことが決まりつつある中での脱退でしたからね。一度リリースを白紙に戻す話も出たけど、やっぱり出したいなと。それで、プランを立て直して、何人か興味ありそうな人に声をかけました。Miro君はSINの知り合いだったんですよ。
SIN:"ベースが辞めちゃうんだよね"と言ったときに、興味を持ってくれたんです。
Miro:制作の終盤になって加入することになったので、今回僕が弾いているものは1曲しかなくて。ミックスしてる最中も"これどうかな?"と意見を求められることもあったけど、自分が弾いてないしなって。
kihiro:でも"俺だったらこういうふうに弾くな"っていう目をしてたよ(笑)。
-そういう意味で現メンバー4人の色合いや個性が出るのは、次作からですかね。
kihiro:そうですね、この4人という意味では。
KEN'ICHI:このアルバムを聴いて、ライヴを観に来てくれたら、また作品とは違う印象を受ける曲もあるかもしれない。Miro君はベースのアレンジが面白いですからね。
Miro:LOKAは加入する前から普通に聴いてたんですよ。日本で好きなバンドのひとつでした。
-Miroさんが思うLOKAの魅力は?
Miro:僕はもともとうるさい音楽が好きなんですよ。でもスタジオ・ミュージャンをやっていたので、フュージョンやポップスに触れる機会の方が多くて。人生の中で爆音で暴れて弾く機会があまりなかったから、これはチャンスだなと。
-ルーツはラウド/ヘヴィ・ロックですか?
Miro:はい。KORN、LIMP BIZKITの世代ですからね。
kihiro:やっと同じ話ができる奴が入ったなと(笑)。前回も話したかもしれないけど、メンバーのルーツはバラバラなんですよ。似てるところもあるけど"あの時代のアレを知ってる?"というところまで話が合いますからね。
Miro:ツアー先でホテルの部屋が一緒だったけど、お昼までこの"バンド知ってる話"をずっとしてました(笑)。
-今作でMiroさんが弾いた曲は?
kihiro:「GOD GONE TO VEGAS」(Track.2)だけMiroが弾いてます。
-その曲は今作の中でもガツガツしたヘヴィ感が出てますよね。
kihiro:それはSINのガツガツぶりが前に出てるからですね。
SIN:最初は打ち込みのベースにしようと思ったけど、プレイ・スタイル的にMiroが弾いた方がいいかなと。実際やってみたら、いい形でハマったんですよ。
-Miroさんは自分の持ち味を活かせました?
Miro:そうですね。LOKAの曲でスラップを使ってるものは少ないし、僕はそれが得意ですからね。
-あと、「GOD GONE TO VEGAS」は特にラウドとエレクトロのバランス感も絶妙だなと。
SIN:これはメンバー同士で揉めたんですけど、僕の意見を押し通して。特にこだわり抜きました。各セクションで揉めごとが起きてたよね(笑)?
kihiro:ヘヴィとダンス・ミュージックの融合で言えば、「CLUB ROCK SHIT」(2012年リリースの1stアルバム『EnFLAME』収録)や「EDEN」(2014年リリースの2ndアルバム『QUATTRO』収録)がその役割を担っていたけど、その2曲を凌駕するものを作ろうと。彼はそこにこだわってましたからね。
SIN:特にイントロのリフは何回も作り直しましたね。