INTERVIEW
ALL OFF
2015.11.04UPDATE
2015年11月号掲載
Member:so-hey(Vo)
Interviewer:山口 智男
-その「Yeah!!」ともう1曲、Track.3の「Fly Away」(アーティスト盤)というカップリングの2曲を作るにあたってはどんなことを考えたんですか?
1番意識したのは、表題曲だけ良くて、他はオマケみたいなのは嫌いなので、トリプルA面にしてやろうってことでしたね。クオリティ的には、それぐらいキャッチーでライヴでも全部ヤバい曲。1年ぶりのリリースなので、3曲全部、ライヴで使える、且つ聴いてても聴き応えのあるものにしたくて。カップリングにちょうどいいねって曲は全部排除して、将来のためにとっておいた方がいいんじゃないかってぐらいのクオリティのものを入れました。
-たしかにどの曲もライヴ映えしそうですね。「Yeah!!」は"オォ~、 ハイ!"って掛け声が聴いているとクセになるんですよ。やっぱりライヴをたくさんやってきたバンドだけにそういうところの曲作りがうまいと改めて思いました。
ライヴをたくさんやってきたせいか、動きが決まってきているんですよ。ジャンプさせるとか、ステップを踏ませるとか、声を上げさせるとか、そういうこと以外で誰もやっていないことを、どんどんやっていきたいと思ってたので、その第1弾として"オォ~・ハイ!"っていうのを思いついたんですよ。これ、ライヴで全員でやったらすげえ面白いじゃんって(笑)。それをやりたかったんですよ。
-それを言うと、「Fly Away」も"あー、 うっ!"てところがいいですよね。
ありがとうございます(笑)。
-その「Fly Away」はファンク・ナンバーと言うか、ディスコ・ナンバーと言うか、ちょっと異色な感じがありますね?
Track.1とTrack.2は、これぞALL OFFだというところを、初めて聴く人にも聴いてもらいたかったんですけど、Track.3の「Fly Away」では裏切りたかったんですよ。こういうバンドなんだって思ってたら、Track.3で"えぇ!?"って。同じバンドがこれやっていいの!?ってぐらいの振り幅を......僕らは振り幅の広さも武器だと思ってるので、そこをいきなり出してやろうと思って、Track.3には全然違う曲を持ってこようと考えたんですけど、僕らエレクトロな曲が大好きなんですよ。だから、その要素を取り入れたいと考えて、「Just Tonight」(2013年6月リリースの『Follow Your Heart』収録)とか「Party Anthem」(2013年12月リリースの『Soundtrack For Your Lonely View』収録)とかライヴでも定番になってる曲を作ってきたんです。エレクトロな要素を入れたゴリゴリの曲ってあるけど、ポップスとして成立する曲って意外に周りにないなって思って、じゃあ日本のバンドで最初にやってやろうと。それでアルバムには毎回そういう曲を入れてきたんですよ。その中で今までやってないアプローチでエレクトロなタイプの曲を作ろうというのが今回、テーマとしてあったんですけど、個人的に今、ファンクな感じがブームだったので、そういう要素を入れてみました。やりすぎだって思う人もいるかもしれないけど、そこは臆することなくどんどん出していこうという気持ちで作りました。
-ちょっと懐かしい感じがいいですよね。
わかります、わかります。
-世代的にDURAN DURANを思い出しました。
逆に若い子が聴くと新しいと思いますよ。僕からしたら、僕らよりも年上の人から"懐かしい感じがするね"って言われたら狙い通りなんです。そういうふうに思われたなら、若い子たちはきっと新しいんだと思います。
-今までにないアプローチという意味では、バンドにとって新たな挑戦になりましたね?
その畑の人たちからしたらまだまだだと思うんですけど、ラウドロックを通ってきた僕らなりにやるから面白いと思うんですよ。思っていた以上にギターの掛け合いもうまくいって、ツイン・ギターである意味が「Fly Away」に1番出ている(笑)。こういう曲、今後も増やしていきたいですね。
-さて、シングルをリリースしてからの活動予定は?
これまで以上にライヴに邁進します。今までALL OFFのライヴを観たことがない人にも気軽に来て欲しいですね。僕らのライヴって怖いってイメージがあるみたいなんですけど、そんなことはないですから。暴れたい奴にはとことん暴れさせてあげますけど、後ろで観ている人も笑顔で帰ってもらいたいっていうのが僕らのスタンスなので、誰が来ても絶対、楽しめるライヴを目指して、これからもライヴ・バンドであり続けたいと思っています。それと同時に曲ももちろん作り続けます。次のリリースはまだ決まってないんですけど、いつでもいい曲をリリースできるよう準備だけは......今までもやってきましたけど、これまで以上にペースが速くなるはずだから、そこは地に足を着けて、意識を高く持ってやりたいと思っています。今まで以上にいい曲と、個人的にはいい歌唱を聴かせられるように日々、スキルを磨いてきたいですね。