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INTERVIEW

SABANNAMAN

2015.06.18UPDATE

2015年06月号掲載

SABANNAMAN

Member:吉田涼 (Vo) 上田雄 (Gt)

Interviewer:荒金 良介

-基本的なことも訊きたいんですが、バンドの結成は2012年ですよね。どういう形で集まったんですか?

吉田:大学のサークルで、ドラム(與那城直記)だけ別の専門学校で、ベースの奴(糸数航平)の地元の友達なんですよ。ふたりとも沖縄出身なので。

-最初のオリジナル曲は1stデモ収録の「Sabanna Party Time」になるんですか?

吉田:そうですね。当時3分ぐらいで作りました(笑)。未だにやってるので大事な曲ですね。

-「Sabanna Party Time」ができたことで、バンドの方向性も見えてきた?

吉田:それはありますね。ファンクとハードコアの融合がうまくできたなと。この曲ができたことで、指標になったのかもしれない。今はまた違うんですけどね。謎のイケてる感が出たら、OKみたいな。

-何ですか、それは?

上田:曲としていいかわからないけど、メンバー4人ともいいとしか言えないみたいな。"なんかいい!"みたいな感覚は大事にしてます。

吉田:単純にダサいか、かっこいいか、みたいな。それは売れそう、流行りとかではなく、自分たちが好きなものを......SABANNAMAN的に集めて......消化できたときみたいな。よくわかんないですけど(笑)。

-いろんなジャンルを混ぜてますが、いい意味でヤケクソ且つ振り切れたテンション感が最高ですね。根っこにはパンク/ハードコアの衝動があるのかなと。

吉田:MINOR THREATも好きですね。ハードコアでもキレイすぎないものがみんな好きで。

上田:ハードコア以外でもラフというか、ちょっと汚い音に惹かれますね。MINOR THREATはカセットで一発録りしたような音源が普通に世界でクソ売れてて、そんなのあり?みたいな感じで。

吉田:あと、"アメリカン・ハードコア"というDVDも観て、やっぱりアメリカで超すごかったんだなと。そのへんのカルチャーも面白いなと。

-そして、バンド結成と同年にライヴ活動もスタートしてますね。そこから変わった部分は?

上田:曲は自己満じゃダメだと思って、みんなが楽しめる要素が増えました。キャッチーさとパンクの荒々しさをうまく合わせられるようになったかなと。

吉田:みんなこのバンドが初めてぐらいなので、最初はたくさんライヴをやったから、対バンからも影響は受けましたね。もっと練習しなきゃダメだなって。何もわからないままバンドを始めたので、バンドのやり方も見よう見まねで覚えました。

-キャッチーさを意識するようになったのは、ライヴでお客さんの反応を見て?

上田:それもありますけど、僕らが聴いてきた音楽の中に何万枚も売れてるものがあって、ちゃんとみんなを楽しませるために作ってるなと。そう思ったときに、俺らもそうなりたいなって。

吉田:で、"四つ打ち入れちゃう?"って(笑)。

上田:四つ打ちはテンション上がるなって。流行りだから、入れるのやめようと思ったこともあったけど、関係ねえなって。自分たちがテンション上がって、みんなのテンションも上がるなら、流行りやこだわりはやめた方がいいなと。

-その切り替えは早いんですね。

吉田:かっこ良くできなかったら、やらないですけどね。