INTERVIEW
SABANNAMAN
2015.06.18UPDATE
2015年06月号掲載
Member:吉田涼 (Vo) 上田雄 (Gt)
Interviewer:荒金 良介
-ちなみに今作のために書き下ろした曲というのは?
吉田:「Gnus On Parade」(Track.1)、「Good Vibration」(Track.2)、「Freak Out」(Track.3)、「The Hartman」(Track.4)、「Happy Youth」(Track.11)、「We Are The Alright」(Track.10)、「Y Ism」(Track.13)、「Around The World」(Track.16)ですね。「Y Ism」は最初歌詞があったけど、赤石さんにボツにされて、ネットカフェに行って、一晩で書きました。
-今作の中ではもっともヒップホップ色が強くて、日本語ラップ的なノリですね。歌詞も完全に遊んでますが。
吉田:その曲はスチャダラパーとかゆるいヒップホップを意識したんですよ。で、大学の先輩にフィーチャリング(女性ヴォーカルのパート)で入ってもらって、楽しい感じで録れました。
-特に大変だった曲はあります?
上田:「Freak Out」(Track.3)ですね。歌も全直ししてますからね。
吉田:RAGE AGAINST THE MACHINE、レッチリ、SYSTEM OF A DOWN、AC/DCも入ってるし、この曲は超すごいっす(笑)。
-オマージュやパロディも好きなんですか?
上田:ここであの有名なフレーズが来たら、みんなアガるだろうなって。
吉田:というか、自分たちで面白えなと思ったら、そのままOKになっちゃうんですよ。間奏はAC/DCにして、SYSTEM OF A DOWNの歌詞入れちゃおうかなって。
-聴く人によっては、RAGE AGAINST THE MACHINEっぽいリフがそのまま入ってると、ネガティヴにとらえる人もいますよね?
上田:そういう人も本能では最高だなと思ってるはずです。
吉田:それもCOKEHEAD HIPSTERSから教わりました。あの人たちも普通に入れちゃうじゃないですか。それがかっこいいなと。
上田:好きなフレーズは変えるよりも、ほぼまんまでやりたくて。こねくり回さなくていいのかなと。
-なるほど。Track.14「This Is Most Funkness FESTIVAL」とか、この振り切れ具合もSABANNAMANの個性が出てますね。
吉田:それは2曲目ぐらいにできた曲ですね。昔作った感じが出てるかなと。今は作れないかもしれない。
-歌詞はすべて吉田さんが書いてるんですか?
吉田:ほぼそうですね。英語できないんで、歌詞はグーグル翻訳でそのままやってます(笑)。歌詞は言いたいことだけをみんなで決めて、あとは語感でいいかなと。
-歌詞はパーティー感があるものと、メッセージ性があるもので、両極端に分かれてますね。
吉田:みんなで考えたものは脳天気な感じで、俺だけが作ったものはメッセージが強いのかもしれない。1曲1曲ずつ、みんなで何を言うか決めて、それも"この言葉いいじゃん!"というところから広げる感じです。
上田:Track.2「Good Vibration」とか、そういう感じだもんね。
-Track.1「Gnus On Parade」の"ヌーの大群のような怒濤の音とビートで攻撃する"の歌詞は、SABANNAMANのサウンドの的確に言い表してるなと。
吉田:歌詞の途中でたくさんのヌーで攻撃するのは怖いなと思って、"イジメダメ絶対ソング"に変えました。歌詞は前半と後半で極端に変わってます。
-よくわからない、不思議な歌詞です(笑)。
吉田:ヌーの映像を観ながら、これ集団でイジメしてるみたいだなと思ったので、途中でそういう歌詞に変えたんですよ。
-ははは。最後にアルバム名にはどんな意味が?
吉田:"俺らの音楽性って、どんな感じですかね?"と訊いたときに、赤石さんとかに"ミュータント・ロック"と言われたので、"ミュータント"という言葉がヤバイなと思って。その前に何をつけようかと思って、"マジックでいいな"って。すべて語感ですね。