INTERVIEW
NIGHTWISH
2015.03.23UPDATE
2015年03月号掲載
Member:Tuomas HoloPainen (Key)
Interviewer:荒金 良介
-またFloorさんは今作でも様々な歌声にチャレンジしているし、とても表情が豊かで驚きました。こういう感想を聞いて、どう思われますか?
確かにそうだと思う。リハーサルのときに彼女のオペラ声を試したりしたけど、今回のアルバムではそれがどうしても曲とマッチしなかったので、こうした歌声をやってみたんだ。一緒に決めたことなんだけどね。
-楽曲面についてですが、ヘヴィなリフも随所に聴かれますが、全体的にはスケールの大きなサウンドと美しい牧歌的なメロディが散りばめられた雄大な作品になってますが、いかがですか?
笑、これについて返事にしようがないな......こういう作り方は強いものを感じられるからこそできるものだと思う。インスピレーションがあれば、ストーリーを語りたいとか、表現したいという意欲がある。メンバーの貢献もあって、素晴らしい作品になったと思う。エンジニアの貢献もある。俺は作品という子供を生み出し、みんなでそれを育てる。
-楽曲を作るうえで特に心がけた点はありますか?
特に心がけている部分はストーリーを伝えるところなんだ。音楽はストーリーを語らなければいけない。そしてリスナーはそれを信じるだけの説得力がなければならないと思うんだ。ラストの「The Greatest Show On Earth」は進化についてのストーリーなんだ。壮大な話だから24分もあって、5章で構成されている。ストーリーを伝えることなんだ。
-また、23分に及ぶラスト曲「The Greatest Show On Earth」は素晴らしいですね。これ1曲でアルバム1枚分ぐらい作れそうなエネルギーが注ぎこまれているように感じましたし、このアルバムを総括するような大作だと思います。この楽曲のアイディアはどこから浮かんできたのですか?
あまりにも課題にインスパイアされたので、どうしても壮大な曲になってしまったんだ。
-今回のアルバムのジャケットもいろいろとイメージが膨らみます。これは何を象徴しているのでしょうか?
アルバム・タイトルが"Endless Forms Most Beautiful"なので、命の変化、大きさをイメージしてくれとアートワークを制作してくれたアーティストに話したんだ。様々な生き物の絵にしてくれた。今まで色鮮やかなものばかりだったので、今回はモノクロにしたかった。ノアの箱船のような感じになったと思う。
-今作の楽曲がライヴでどんなふうに響くのか楽しみにしてます。今後の予定や日本のファンにメッセージをいただけますか?
今年は難しいかもしれないけど、必ずライヴのために日本に行きたいと思っている。もう12月までツアーが決まっているので、来年早々には!みんな広い心でNIGHTWISHの活動を見守ってくれて本当にありがとう。忠実なファンでいてくれて、日本のメタル・ファンほど素晴らしいファンはいない。日本の美しい文化、美しい人々に心が洗われ、心が打たれ続けているよ。早くまたみんなの顔が見たいと思っている。新しいアルバムもぜひ楽しんで聴いてくれ。