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INTERVIEW

ARCHITECTS

2015.02.05UPDATE

2015年02月号掲載

ARCHITECTS

Member:Sam Carter (Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-今作はスウェーデンのSTUDIO FREDMANにてプロデューサーに名匠Fredrik NordströmとHenrik Uddという強力タッグを迎え、レコーディングされていますが、このチームでレコーディングに至った経緯を教えてください。

俺たちが、彼らのプロダクションの長年のファンだったんだ。お気に入りのアルバムの中に彼らが手がけたものがいっぱいあってね、AT THE GATESのアルバムとか。それからBRING ME THE HORIZONの『Suicide Season』。実は俺もレコーディングに参加していて、一緒にスウェーデンでやったんだ。プロダクションもギターのサウンドも大好きでね。Henrikは俺たちのショーに来てくれて、"1度君たちのギターをいい音にしてあげようか"なんて言ってきたんだ。"オーケー、何ができるか見せてくれ"って返したよ。それでスウェーデンに行って、数ヶ月あっちで暮らしたんだ。何にもないど田舎でね。最終的には素晴らしいアルバムができたよ。

-そして一緒に立ち上がったわけですね。

そう(笑)。そういうことだよ! 実際、このアルバムを作る前はちょっとナーヴァスになっていたんだ。何が起こるか不安でね。でもいい結果になった。今は心が躍ることばかりだ。スタジオの中は試練の場だったけど、いいものっていうのは簡単には生み出せないからね。本当によく頑張ったと思っている。とても運が良かったね。

-ちなみにこのアルバムを作ったときはすでにEpitaphと契約していたんでしょうか。

話を進めている途中だったと思うよ。ああ、スタジオに入る直前にサインしたんじゃなかったかな。

-先ほどナーヴァスだと言っていましたが、誰もが納得するようなアルバムを作らなければというプレッシャーがあったのでしょうか。

まあ、自らに課すプレッシャーというのはいつでもあるけどね。もう6枚もアルバムを作ってるから、このアルバムがうまくいかなかったら、引退も考えないといけないかも知れないとも思った。でも結果的にとてもうまくいって、心から感謝しているんだ。今と違うことはやりたくないし、人生で他のことをやるつもりもないしね。俺たちは音楽をやりたいんだ。それが俺たちにとって楽しめるものだし、愛していることだからね。もう1回チャンスを与えてもらえてラッキーだったと思う。次のアルバムも全力投球で集中して作ろうと思うよ。ずっと今日的な存在でいたいし、できる限りいい音を出していきたいと思う。

-ヘヴィでダークな今までの世界観はそのままに、ポスト・ロックの影響を感じさせるスペーシーな要素やオーケストレーションを用いたドラマティックな要素など、新たな音楽性へのアプローチにも踏み込んだ作品となっていると感じました。作り手側としてはどういった作品にしようという意図があったのか教えてください。

まさにそういうことをやりたかったんだ。正しい方向に向かっていることはわかっていたけど、100%到達したとは確信が持てていなかった。このアルバムでは今までのアルバムで俺たちが気に入っていた要素を取り上げて、好きなように作っていったんだ。まずはヘヴィなアルバムにしたかったのはたしかだね。あと全体的なトーンも好きだね。スペーシーなところもあるし。あと、最初から最後まで1曲みたいにして聴けるような流れが欲しかったんだ。11曲のアルバムが全体でひとつの曲みたいにね。

-そのアルバム全体のムードや流れに、Henrikたちはどう貢献してくれたと思いますか。

Henrikは24時間、週7日一緒にいてくれたからね。本当によく頑張ってくれた。全体のトーンをチェックするために、いつもそこら中で頭を揺らしてノッていたよ。2人とも俺たちのバンドを本当によく理解してくれた。俺たちがこのアルバムに何を求めていたかもまさに気づいていたしね。パーフェクトだったよ、絶対的に。プロデューサーとして大好きだし、他の人とやることは今のところ考えられないな。

-ところで今度の来日でトライしてみたいことなんてありますか。

街中で迷子になるくらい溶け込んでみたいね。カルチャーを吸収したいんだ。いつもできるだけその土地を歩き回るようにしている。次いつ来られるかわからないし、人生だってどうなるかわからないからね。機会を最大限に活かすのが本当に大事なことなんだ。本当にいろいろなことが起こっているし、知らない場所もたくさんあるからね。日本に行ってプレイできるということ、それが俺たちにどれほど大きな意味を持つか、みんなにわかってもらえるといいんだけど。本当に楽しみなんだ。口だけで言ってるんじゃないよ。このバンドがずっと楽しみにしていたことだからね。やっとチャンスが与えられてとてもハッピーなんだ。

-見たり食べたりしたいものはありますか。

俺たち全員ヴィーガン、ヴェジタリアンだから、日本のヴィーガン・フードが食べたいね。きっとすごく美味しいのがいっぱいあると思う。TOFUとか大好きだしね。クールなレストランを探してみるつもりだよ。それからCrossfaithとサッカーがしてみたい。ビルの屋上かどっかでね。サッカーが上手いメンバーが何人かいるらしいから、彼らのマネージャーにも相談してアレンジしてもらおうかな。

-このインタビューの間ずっと日本愛を語ってくださいましたが、改めて日本のファンに向けてメッセージをお願いできますか。

楽しみにしてくれていて嬉しいよ。俺たちもワクワクしているんだ。プレイして、いろんなところを見て、長い間俺たちのバンドを好きでいてくれたみんなに会いたい。全力を振り絞って最高のショウをやって、今までの長い時間の埋め合わせをするよ! とにかく楽しみだから、早く行きたいね。