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INTERVIEW

ENTER SHIKARI

2015.01.13UPDATE

2015年01月号掲載

ENTER SHIKARI

メンバー:Roughton“Rou”Reynols (Vo) Liam“Rory”Clewlow (Gt)

インタビュアー:KAORU

-オーケストラが随所に入っていますが、これはすべて生楽器による演奏ですか?

Rou:すべて生楽器だよ。実際にやってみて、ここまで違いが出るとは思わなかったんだけど、ちょっとした音の差から奏でられる何かが大きな役割を果たすんだってことに気付いたよ。

Rory:最初はMIDIストリングスと大して変わらないんじゃないかと思ったんだけど、生で演奏してもらったとき、音の厚みにものすごく感動したんだ。もうMIDIストリングスには戻れないね(笑)。

-音に暖かみがありますよね。ストリングス・アレンジは誰がやったのですか?

Rou:俺がやったよ。昔トランペットをやってて、そのときはクラシックをやってたし、パンク・ロックとはかけ離れた音楽だから、最近ちょっと恋しかったんだよね。今回アレンジもできて楽しかったよ。

-ストラヴィンスキーが好きなんですよね。

Rou:そう。クラシックでは1番好きな作曲家なんだ。

-「The Last Garrison」を最初のシングルに選んだ理由について教えてください。

Rou:この曲は1番最後にレコーディングした曲なんだ。実は、もしかしたらアルバムに入らなかったかもしれない曲なんだけど、そういう状態からリード・シングルになったっていう(笑)。

Rory:サウンドについても、歌詞についても、満場一致でこれが1番いいんじゃないかっていうことになったんだよね。

Rou:アルバムの中で1番、繋がりが凝縮されている曲だと思ったんだ。

-完成させるまでに1番苦労した曲はどれですか?

Rou:「There's A Price On Your Head」かな。1番時間がかかったよ。ストリングのカルテットにギターをどう組み合わせるかを考えるのにね。

Rory:ギター・リフも1番難しかったんだよね。最初にRouからパート単位で聴かされて、それを"がんばって繋げてね!"って、俺に振られたんだ(笑)。

Rou:「Dear Future Historians...」も同じような感じだったかな。

-この曲は4分半ピアノの伴奏で長く歌って、そこからバンドの演奏が始まる曲ですね。

Rory:そう。最初はふたつにトラックが分かれてたんだけど、それを繋げていって、最終的にバンド・サウンドで終わるようにしたんだ。できあがったらいい感じだったから、とても気に入ってるよ。

-Rouのラップもよかったです。「Anaesthetist」や「Never Let Go Of The Microscope」など。踊りやすい曲ですし。ただダンス要素という面を取り上げると、これまでとはアプローチの仕方がかなり違いますね。

Rou:そうだね。テンポもビートも違うし、メタルとか、今までやっていたことも含めて、とにかく広がりっていうのを意識したから、おのずとアプローチは変わったね。

-今までの自分たちを否定しているわけではなく、健全にバンドが成長していった結果、ここまで到達したなという感慨を持つような作品なのではないでしょうか?

Rory:もちろん! ベスト・アルバムだと思ってるよ。多くのバンドは、デビュー作が1番で、その後はそうでもないっていうことが多いけど、俺たちにとってはそうじゃなくて、『The Mindsweep』がベストだと思うんだ。

-私がずっとENTER SHIKARIが好きな理由も、アルバムごとにどんどん良くなっていくからという理由があります。『Take To The Skies』がリリースされたときは興奮しましたが、ぶっちゃけこの1枚で終わるのかな?という懸念もあったんですけど、『Common Dreads』も『A Flash Flood Of Colour』も素晴らしい作品ですし、『The Mindsweep』は期待通り、さらにいい作品ですね。さて、このアルバムの曲をライヴで再現するのは難しいのではないかと思うのですがいかがですか?

Rou:そうそう。アルバムを作っているときは、ライヴでどうやるんだ?っていう言葉は禁句になっていたんだ(笑)。そういうことを考えてしまうと、クリエイティヴ面にリミットが出てしまうから。でも制作が終わって、やっとそういうことを話し合う段階になって、昨日も何曲かプレイしたけど、それもいいきっかけで、プログラミングとかを考えてて、ライヴではよりロックな感じにしようと思ってる。あと楽器が増えることになるだろうね。

-ストリングスの演奏者を呼んだりすることも考えられますか?

Rou:やりたいのはやりたいんだけど、話し合い中さ。

Rory:予算の問題とかいろいろあるからね(笑)。バックで流してっていう感じになるんじゃないかな。

-ENTER SHIKARIは2007年の、所謂ニュー・レイヴ・ムーブメントの先駆けとしてデビューしましたが、そのようなバンドの中でも唯一独自の音楽を貫いて生き抜いてきていますよね。なぜENTER SHIKARIは10年近く、長く続いたのだと考えますか?

Rory:そうだな、俺はENTER SHIKARIに入る前からギターにすごくはまっていて、とにかくギターが大好きで仕方なかったんだ。でも、バンドをやるようになって思ったのが、同じ熱意とか愛情を持っているメンバーを探すことが1番大きなステップで、1番難しいことなんだ。でも、最初にRouと会って、その後にほかのメンバーとプレイして、すぐにそれを感じたんだ。彼らなら、同じ愛情と熱意を持って、音楽を作ることができると気付いた。このメンバーでやれていることは本当に大きいよ。あとは全員、金や名声のために音楽をやっているんじゃなく、純粋に音楽が大好きという気持ちでやってるから、いちいち変なことでへこまないんだよね。音楽で生活できていることで十分なんだ。それが長く続いている秘訣じゃないかな。