INTERVIEW
CANNIBAL CORPSE
2014.10.03UPDATE
2014年10月号掲載
Member:Alex Webster (Ba)
Interviewer:田村 公平
-CANNIBAL CORPSEといえば激しい演奏とそれに負けず劣らぬGeorge(Vo)のパフォーマンス、そして残虐非道な歌詞が印象的ですが、歌詞を書くうえでどのようなものを題材にしていますか?
自分たちの音楽は音の方が先にできるんだ。例えば「Sadistic Embodiment」は激しい、速い曲だから激しくアグレッシブな内容の歌詞にしているし、「A Skeletal Domain」のようにちょっとスロー・テンポの曲については不気味な内容の歌詞を曲調に合わせて書いているんだ。
-今作のアルバムのジャケット・デザインは今までのものに比べるとグロテスクな要素より何か不気味な、不穏な印象を強く受けます。今作のデザインもVince Locke氏にお願いしたのでしょうか?また、デザインについてはアルバムのコンセプトや収録曲の印象から受けたものなのでしょうか?
今作もVince Lockeにお願いしたよ。前のアルバム『Torture』は曲名じゃなかったからまた別だったんだけど、いつもアルバム・タイトルになる曲の歌詞を渡してそこから彼のイメージを膨らませてもらって書いてもらってる。今回は、ちょっとスケッチしてもらったのを見せてもらって、それに対して意見交換して進めていったよ。
-今作はMark Lewis氏をプロデューサーに迎えてレコーディングを行ったとのことですが、Markの起用には何か理由はあったのでしょうか?また、彼を迎えてのレコーディングはいかがでしたか?
彼のやっている作品のサウンドがとても気に入ったんだ。例えばD-SIDEだったりSIX FEET UNDERみたいなオールド・スクールなものもやってるんだけど、DEVILDRIVERやWHITECHAPEL、THE BLACK DAHLIA MURDERみたいな、わりと新しめのバンドも手掛けていてどれも素晴らしい音なんだ。それに、彼はフロリダに住んでいて、ロケーションも自分たちに近かったからやり取りもスムーズにできた。前のプロデューサーは3枚手掛けてくれたんだけど、ちょっと音を変えてみたいというのもあって今回はMark Lewisにお願いしたんだ。
-個人的に「The Murderer's Pact」のギター・ソロなど1曲1曲に個性が出ているアルバムだと感じました。今作の制作に入る中で作曲のアイディアになるようなことはできごとやきっかけは何かありましたか?
俺は今回4曲手掛けたんだけど、今まで以上にバラエティを持たせてこれまでとは変えたいと思ってた。いくつかサイド・プロジェクトをやっているんだけど、その中の1つがギター中心のバンドなんだ。きっと、そこからの影響も少なくないと思う。例えば「The Murderer's Pact」は、リード・ギターのPatがネオ・クラシックの経験を持っていたり、NEVEROMREに在籍していた経験もあったりして、本人はその影響をあまり出した弾きかたをしたくはないらしいけどギター・ソロを入れてデスメタルふうの曲にしたいという意向はあったよ。
-今作『A Skeletal Domain』収録曲のミュージック・ビデオがまだYouTubeには上がっていないようですが、制作の予定はありますか?
すでに撮影は終わっているんだ。制作したのは、レーベルや聴かせた人みんなが頭に残るって言ってくれているTrack.3の「Kill Or Become」。来週辺りにはみんなに披露できると思うよ。今回のミュージック・ビデオも前回撮ってくれたDavid Brodskyにお願いしたんだ。
-最後に激ロックをご覧のファンのみなさんにメッセージをお願いします。
みんな、いつも応援してくれてありがとう。まだジャパン・ツアーが始まったばかりだけど、今回のツアーで会えなくてもみんなが来てくれって言ってくれればすぐに戻って来るから。日本以外でも世界のどこかでも会えるのを楽しみにしているよ。CANNBAL CORPSEをサポートしてくれて心から感謝しているよ。