INTERVIEW
exist†trace
2014.09.19UPDATE
2014年09月号掲載
Member:ジョウ (Vo) miko (Vo/Gt)
Interviewer:米沢 彰
-初めまして!激ロックでのインタビューは初となりますので、まずは自己紹介をお願いできますでしょうか?
ジョウ:ヴォーカルのジョウです。今日は宜しくお願いします。
miko:ギター・ヴォーカルのmikoです。
-『WORLD MAKER』の完成おめでとうございます。1枚の中でかなり幅広い音楽性を表現していますが、この振り幅の広さはどのようにして生まれたのでしょうか?
miko:3年ぐらい前から音楽的にいろいろ試しながら楽しめるようになって、演劇的な要素を入れたりだとか、そういうことが自分たちにすごくハマる気がしたんです。それから、いろんなことにチャレンジするのがどんどん楽しくなってきて、今回も振り幅の広い作品が生まれてきましたね。
-ビジュアル面もサウンド面も、以前よりもバンドが自由になってきたように感じましたが、ご自身ではそういう感覚はありますか?
ジョウ:"今、自分たちがやりたいことをやっている"という部分は昔から変わっていません。今1番かっこいいものを見せているつもりではいますね。以前よりは"もっとたくさんの人の耳に残るにはどうしたらいいか"をより考えるようになりました。
-かなり壮大なタイトルですが、このタイトルはどのようなイメージでつけたのですか?
miko:1番最初にこのアルバムの曲たちを並べたときに、惹きつけあいながらも周りを回っているようなイメージが湧いたんです。太陽系みたいなイメージで、私たちが太陽で12曲の楽曲が周りを回っている惑星みたいな。私たちは、対バンをしていてもいい意味でどのジャンルにも属していないイメージが強くて。だから何系というよりも、"exist†trace系"みたいなものを作りたいっていう意識で常に活動をしていて、そういう意味で自分たちの世界を作りたいと思っていました。そこでぽっと浮かんできた言葉が"WORLD MAKER"で、すごく大きい言葉のようだけど、このアルバムを手に取ってくれた人が、ポジティヴなエネルギーをアルバムから受け取って、その人なりのWORLDを切り拓いてくれればいいなと思って付けました。
-"WORLD"つながりで、exist†traceの活動としてこれまで海外での活動はどのようなものがありましたか?
ジョウ:ヨーロッパに2回、アメリカには3回行っています。アメリカもそれぞれ、東海岸、西海岸とテキサスですね。
miko:年に1回のペースでは行ってますね。
-結構多いですよね。
miko:嬉しいことに、昔からYouTubeに上げたMVに海外の子がコメントをくれるんです。そういう反響もあって、来て欲しいって言われることもあったり。通常よりも海外の勢いがすごい気はしています。それはとてもありがたいことで、海外に毎年行くことができています。
-YouTubeを見てても、コメントがほぼ英語ですよね。その中に時々日本語がまじっていて。そういう反応は感じますか?
ジョウ:ありますね。アメリカのアニメ・コンベンションのときは3,000人くらいお客さんが来てすごい盛り上がってくれて、嬉しかったですね。
-Facebookは英語で更新していたり、海外への情報発信は意識しているのかな、と思いましたが、実際はいかがでしょうか?
miko:私たちも最初は"海外向け"を意識していたわけではないんです。でも、予想以上の反響があって、すごく嬉しくて......。私は個人的にアメリカに住んでいたことがあるので、日本人として海外の人に認められたのも嬉しいことでした。今年は海外に行けていないんですけど、今後もどんどん海外に行きたいですし、繋がっていたいっていう気持ちはあります。
-リリースを重ねる毎にサウンドがポップになっているように感じるのですが、ご自身ではいかがですか?
miko:ポップなものをやろうっていう意識はまったくないですが、逆に昔が頑なになりすぎてた部分があったと思います。女性バンドだから"なめられたくない!"とか、"男性バンドに並べるような音!"とかを意識しすぎていた部分も多少あって、勝負する部分を履き違えてたところはありますね(笑)。それが"exist†traceらしさ"でもあって今もそういう曲はもちろんあるんですけど、そこに囚われることは少なくなりました。もっともっと自由に、音楽を追求するっていうのを最近はテーマにしているので、すごくゴリゴリなのもあれば、楽しくポップなのもある。メンバー全員もそれを自然に気持ちがほぐれてやれているので今はすごくいいですね。
ジョウ:その頑なころの自分たちが作ってくれた土台があるからこそ、今ポップなものを出したときの皆の反応がすごく面白いです(笑)。"こんなこともやるの!?でもかっこいい!"って言ってくれるのはすごく嬉しいし、面白い(笑)。
miko:過去の曲があるからこそっていうのはありますね。