－本作からプロデューサーがErik Rutanに代わり、THE BLACK DAHLIA MURDERやDEVILDRIVERを手掛けた事もあるMark Lewisを新たに起用していますが、彼との仕事はバンドにどういった影響を与えましたか？

Markとの仕事は本当に楽しかったよ。バンドに与えた影響というよりは、アルバムに変化をもたらしたって感じかな。ErikもMarkも、2人とも優秀なプロデューサーだし、一緒に仕事をしてとても楽しい人物なんだよね。彼らの主な違いは"どういうサウンドであるべきか"の考えかたのところかな。この違いはサウンドそのものに表れているから、例えば『Torture』と『A Skeletal Domain』を何度も聴き比べるっていうのが1番分かりやすいのかもしれないね。Erikの音作りはオールド・スクールな感じで、Markはもっと現代的な感じなんだ。だけど口で説明するのはやっぱり難しいから、是非この2曲をみんなに聴き比べて欲しいね。どっちのスタイルが好きか、好みが皆違うと思うよ。

－"世界で1番BIGなデス・メタル・バンド"と称される存在として、日本を含めた世界のデス・メタル・シーンの現状や未来に何を望み、変えていきたいと思いますか？

俺は、もっともっとたくさんの人にデス・メタルに興味を持ってもらいたいと思ってるんだ。そうすれば、このシーンにいるもっとたくさんのバンドが成功できる。デス・メタルっていうのは素晴らしい音楽の形式で、このジャンルが与えられるべき機会を得て、もっと一般的になれば良いのにと思ってる。あと、デス・メタル・バンドはもっと積極的に他のジャンルのメタル・バンドとツアーしてファン・ベースを拡大していくべきだと思う。俺たちはそうしたし、それが俺たちがデス・メタル・シーンを盛り上げられた理由だと思っているんだ。色んなメタル・バンドが集まる"Summer Slaughter"みたいなツアーでファンを獲得できれば、彼らは俺たちのヘッドライニング・ツアーにも来てくれる。そしてそこには常にアンダーグラウンドのデス・メタル・バンドが出演するから、彼らはそういったバンドも観ることができるんだ。そういうやりかたで、アンダーグラウンドのデス・メタル・バンドも他のメタル・ジャンルのファンをどんどん惹き付けていって欲しいんだよね。

－最近、注目しているアーティストや影響を受けた映画、小説はありますか？

俺が凄く気に入ってるバンドはCORPUS MORTALE、PERDITION TEMPLE、HOUR OF PENANCE、ABRAXASなんかだね。映画は最近"Under The Skin"っていうのを見たんだけど、非常にダークで個人的に素晴らしい作品だと思った。最近読んだ本で気に入ったのはほんの数冊なんだけど、今年の初めくらいに読んだMartha Stoutの"The Sociopath Next Door"は読んで面白かったね。それからSam Harrisの"Free Will"も良かったな。

－ウクレレでSLAYERの「War Ensemble」をカヴァーし話題を集めたシカゴのミュージシャンRob Scallonが、CANNIBAL CORPSEの「Frantic Disembowelment」をヘヴィにカヴァーし話題になっていますが、彼についてはどういった印象を受けていますか？

うん、見たよ。ホントに笑った！彼は凄く良くやってると思うよ。決して演奏が簡単な曲じゃないからね！

－あなた方が出演した"EXTREME THE DOJO"を始め、日本では"LOUD PARK""Ozzfest Japan""KNOTFEST JAPAN"といった巨大フェスが行われるなど、メタルやラウド・ミュージックの人気が復活の兆しを見せています。こういった現象についての一翼を担ったバンドとしてどう感じてますか？

エクストリームなバンドが出られるイベントが日本で増えていることについては素晴らしいと思うね。俺たちのことを気に入ってくれて、更にイベントも増えれば、もっと頻繁に日本に行けるってことだからね！

－9月に東京、名古屋、大阪、広島の計4公演が行われる日本ツアーが決定しています。ライヴに向けての意気込みや、日本で楽しみにしている事はありますか？

日本に行くといつも素晴らしい時間を過ごせるんだ。だからきっと今回も楽しいと思う。DEFILEDやInfernal Revulsionと一緒にショーをするのもとても楽しみにしている。どっちも凄く良いデス・メタル・バンドだからね。DEFILEDとは随分昔からの知り合いなんだ。だから彼らのショーをまた見られるのが嬉しいね。Infernal Revulsionは初めて見るから、これもまた楽しみなんだ。この3つのバンドが一緒になれば、とびきりのデス・メタル・ナイトになることは間違いないね。

－今後のバンドとしての活動やツアー等のプランはありますか？

先ず9月は太平洋を越えてオーストラリアに行くんだ。日本に行く前にね。その後に数日家に戻って、そこからロシアに行って8回ライヴをやる。10月と11月はヨーロッパに行くよ。だから大忙しなんだよね。次のミュージック・ビデオを、もうすぐ撮る予定なんだ。ちょうど俺たちが日本に行くくらいの頃にリリースされるんじゃないかな。アルバムがリリースされるくらいのタイミングでもあるんだけどね。まだ詳細については話せないけど、撮影と編集は前作ビデオ「Encased In Concrete」と同じDavid Brodskyなんだ。

－最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

俺たちをサポートしてくれて本当にありがとう！9月に日本で演奏するのをとても楽しみにしているよ。会場で会おう！