INTERVIEW
SCREW
2014.04.16UPDATE
2014年04月号掲載
Member:鋲 (Vo) 和己 (Gt) マナブ (Gt) ルイ (Ba) ジン (Dr)
Interviewer:沖 さやこ
-通常盤Bには「至幸を狂わす半解な天秤 -New Recording Ver-」が収録と、これはファンにとってはたまらない再録音じゃないでしょうか。もともとかなりクールな曲でしたが、New Recording Verということで現在形のSCREWのモードが出ていると思いました。この曲を再録音した理由は?
鋲:全員で話して、候補は数曲あったんですけど、選ばれた理由としては完成形が見えやすかったというのもあると思いますね。今SCREWがやるとして、行く方向が見えやすくて、すんなりいけるんじゃないかと。
ジン:この話が出る前から、個人的にこの曲をリアレンジしたい気持ちがあって。構想自体は4、5年前からあったんですけど、そのときは自分でお蔵入りにしていて。今回その機会があったので、その当時に作っていたデモを元にまた作り直しました。雰囲気は変えたいけど、メロディは大事にしたいから崩れない程度に和己と一緒に再構築していって。今のSCREWのモードは出てると思います。
-ライヴで演奏なさったりは?
和己:いや、まだしてないんです。昔に遊び感覚でジンが(リアレンジを)作ってくれて"あ、かっこいいね~"という話は実際あったんですけど、それを選曲会に持っていくことまではしていなくて。それをまた聴き返して、みんなに持っていった感じですね。
-結成当初の楽曲だからファンの皆さんの思い入れもとても強いと思います。でもそんな人たちが聴いても、絶対に納得できる完成度だと思います。
和己:そうですね。当時のレコーディングのときを今でも思い出せるくらい思い出のある曲。メンバーも新しくなって(※オリジナル・メンバーは鋲、和己、ジンの3人)、このメンバーでこの曲を録れたのは嬉しいですね。次いつこういう再録をするかは決まっていないんですけど、また過去の曲にも挑戦して"今のメンバーならこうなる"というのを出せたら面白いなと思いましたね。
-過去の曲を今演奏しても違和感が一切ないので、SCREWのやりたいことは8年間ぶれていないんだなとも思いました。
和己:そうですね。そこがぶれてしまうと、バンドが続いていく意味もないですから。芯だけはしっかり残して、そこからいろんなものを取り入れて進化していこうとするバンドだと思いますね。SCREWは。
鋲:この前ジンと話してたんですけど、作曲者が1人ならば、もっと芯は太いものだと思うんですけど、それだと自分たちは飽きてしまう。いろんな要素を取り込む――SCREWには今の活動の仕方がすごく合っていると思いますね。各自得意分野をわかっているし、それがバンドになっていい化学反応を起こして、ここまで来れているかなと。
-メジャーに行っても、ちゃんと自分たちの目指すところに進んでいらっしゃいますしね。
和己:楽曲に関しては縛りがないですね。僕らも最初は驚きました。"あ、いいんですか?"って(笑)。
鋲:最初は逆にこっちが(メジャー・レーベルに対して)気を遣いすぎてたところもあったんです。でも作品を重ねていくごとに、書きたいことを書かせてもらえる状況になって。それがプレッシャーになることもあるんですけどね。シビアに考えれば"やりたいことやらせてんだから結果出せよ"とも捉えられる。でも音楽やってる以上は、自分たちを貫き通していくのがいちばんいい形、人生だと思うので。そういう環境にいられることがすごく嬉しいことですね。
-4月20日には8周年記念のワンマン・ライヴが赤坂BLITZで開催されます。
鋲:8周年なので、勿論過去の曲もセットリストには入ります。過去の曲を入れつつ、今のSCREWはこんな感じですというのを出せたらいいなと思いますね。
ルイ:赤坂BLITZは前々回のツアーのファイナルで。そのときはまだインディーズだったんですけど、バンドにとってすごく大きなターニング・ポイントになったライヴだったんです。今回それから時間も経ちましたし、バンドとしてもひと回りふた回り成長した状態でまたもう1回同じ場所でやれるのは――あのときの自分をいかに超せるか、もっといいいろんなものを掴むチャンスになるライヴにしたいなと思っています。
マナブ:前回の赤坂BLITZは大きい意味のあるライヴで、会場としても個人的に好きな場所で。SCREWというバンドがすごく活きる会場だなと思っているので、そこでやれるのは勿論すごく楽しみだし。メジャーに行ってもう1年半経って、結成して8周年だし、ちょっと大人の風格というか......そういうものが出していけるライヴになればと思っていますね。
ジン:いい進化したねと言われるようなライヴにはしたいなと思っていますね。バンドとしてただ単に変わってないねと言われるのではなく、いい意味で変わってないねと言われるような......8周年というタイミングで、そういうところも見せられればなと思っています。
和己:8周年のステージ、1秒1秒を大切にします。