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INTERVIEW

THE TREATMENT

2014.02.10UPDATE

2014年02月号掲載

THE TREATMENT

Member:Dhani Mansworth(Dr)

Interviewer:藤崎 実

-THE TREATMENTのサウンドは、決して荒削りなだけのロックではなく、個々の演奏が非常にしっかりしていると感じます。その若さでこれだけのテクニックを手に入れるためには相当な修練を必要としたのではないでしょうか?

そうだね。1番の試練はKISSとツアーに出たときだった。彼らがとにかく素晴らしかったから、俺たちもステップ・アップしなくちゃと思ったんだ。毎日欠かさず3ヶ月間プレイしっぱなしのツアーが終わった頃には、それまでで最高の音が出せるようになっていた。あのツアーが終わってから、新しい曲を書き始めたんだ。あのツアーは俺たちにとってのターニング・ポイントだったと言えるね。勿論その前に行った、Alice CooperかSTEEL PANTHERとかとのツアーでも素晴らしい経験をしたけど、あのツアーで自分たちの置かれた立場やこれからどういう風になりたいかが見えてきたんだ。KISSやMOTLEY CRUEに少しでも近づきたいってね。

-リハーサルもよくやっているのでしょうか。

うん。みんな一緒に住んでいるからね。リハーサル場所もうちから5分のところにあるんだ。好きな時間にそこに行っているよ。アコースティック・ギターで家中をジャムしてまわったりもしているし、いつも何かしら音楽的なことをやっているんだ。

-Marshall、NATALの機材を使用していますが、やはりこだわりがあるのでしょうか?

NATALと関係ができたのは2011年のことだったんだ。(ロンドンで)クラシック・ロック誌が主催していたハイ・ヴォルテージ・フェスティバルに出たときに、Jim Marshall(マーシャル創業者)の息子のPaul Marshallを紹介してもらってね。少し話をしたよ。そのとき初めてNATALのドラムを叩いたんだけど、音がすごく気に入ったんだ。それでPaulにアプローチして、"とても音を気に入ったので、エンドース契約(注:メーカーから無償で楽器を提供してもらう代わりに、必ずそのメーカーの楽器を使用することを約束する契約のこと)させてもらえないでしょうか"って頼んだんだ。バンドのキャリアがまだ浅い時期に、そういうチャンスを与えてくれたPaulには本当に感謝しているよ。何せ、Alice Cooperとのツアーにも出ないうちからエンドースしてくれたんだから。Alice Cooperのツアーが、初めてNATALを使ったツアーだったんだ。俺に必要なものをイチから準備してくれた。サイズからカラーまで選ばせてくれて、おあつらえ向きにしてくれたんだ。素晴らしいドラムだと思うから、これからもっと人気が出るといいなと思うよ。Brian TichyやBrian Michael Downeyなんかも使っているしね。まだできて2年くらいのメーカーだけど。まだ無名で、可能性も分からなかった俺に賭けて、ドラムスを使わせてくれるPaulには本当に感謝しているんだ。とてもリスキーなことだったろうけどね。

-日本盤ボーナス・トラックについて教えていただけますか?

ボーナス・トラックは、評判のいい曲を選ぶようにしているよ(注:日本のボーナス・トラックは1stアルバムから「Shake The Mountain」「Nothing To Lose But Our Minds」の別バージョンと、イギリスでB面として使われた日本未発表曲の「The Coldest Place On Earth」)。ショウやラジオでよくリクエストされる曲とかね。