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INTERVIEW

THE TREATMENT

2014.02.10UPDATE

2014年02月号掲載

THE TREATMENT

Member:Dhani Mansworth(Dr)

Interviewer:藤崎 実

-幾つかの楽曲についてコメントを下さい。どの曲を特にリスナーに聴いてほしいですか?

個人的に特に気に入っているのは2曲。まずは何と言っても「I Bleed Rock n Roll」だね。自分たちの意思表明の曲なんだ。俺たちがどんなやつらで、どんな音楽的キャリアを築きたいと思っているのか。俺たちは極めて見たとおりのバンドで、情熱や自分たちの信じているものを見せることを恐れていないんだ。世の中には人気があるからと言って色んなジャンルを渡り歩くバンドもいるけど、俺たちが目指しているのは世界一人気のバンドじゃない。大好きなタイプの音楽をシーンに呼び戻すのが目標なんだ。そういう意思表示をしている曲なんだ。もうひとつのお気に入りは「Emergency」。今まで書いた中でも最高のリフが書けたと思う。AC/DCとDEF LEPPARDをパーフェクトに掛け合わせたような曲になったよ。コーラスの感じとかね。今回1番誇りに思っているアレンジだよ。

-「I Bleed Rock n Roll」や「Get The Party On」からは、10代の頃にAEROSMITHやAC/DCを初めて聴いた時と同じ爽快感や衝動を感じました。ある意味、シンプルとも言えるジャンルの中にあって、マンネリにならず常に楽曲が新鮮さを保てている秘訣は何でしょうか?

まあ、クラシック・ロック以外にも好きなバンドは色々あって、METALLICAやPANTERAみたいなヘヴィなバンドも聴くんだ。メタルのエネルギーが好きだね。必ずしもあの手の音楽を作りたいという訳ではないけど。俺たちのサウンドは結構アグレッシヴだけどね。アンプもめいっぱい上げるし、ハードにプレイするし。俺たちはクラシック・ロックをやっているけど、パッションやエネルギーはメタル・バンドのそれなんだ。サウンドは古いかもしれないけど、そこに若々しいエネルギーを加えているんだ。

-本作も基本は、LED ZEPPELINなどのサウンドを受け継ぐ正統派ハード・ロックですね。THIN LIZZYからの影響を感じさせる叙情的なツイン・リードも聴けますが、楽曲制作時に意識していることなどはありますか?

そうだね......クラシック・バンドの中には、演奏が気まますぎるバンドが結構いるような気がする。20分もキーボード・ソロを延々と続けていたり、長い長いギター・ソロがあったりとか。でも俺たちの場合はパンクに近い価値観というか、できるだけストレートにガツンとくるものにしているんだ。だらだらと15分もギター・ソロをやるのは好きじゃない。昔からSEX PISTOLSみたいなバンドが好きだったからというのもあるけど、できるだけガツンとくる、記憶に残りやすい曲を作るようには意識しているよ。あまり複雑過ぎない、シンプルでストレートなものを作るようにしているんだ。曲の長さもそうだけど、どの要素もやり過ぎないようにね。ライヴでは色々試してみることもあるけど、アルバムに関してはストレートでガツンとくるものにこだわっているね。