－エモーショナルなギター、コーラス・ワーク、ワイルドなヴォーカルが一体となり、THE TREATMENTの魅力を最大限に引き出すことに成功していますね。特に美しいコーラスは、AEROSMITHやQUEENからの影響もあるのでしょうか？

そうだね。自分たちを型にはめないようにもしているから。そういう意味でAEROSMITHやQUEENからはとても影響を受けているよ。ギター・リフがカッコいいヘヴィな曲も作れば、ソフトなバラードも美しいからね。アルバムにも緩急がある、そういうバンドが好きなんだ。ハードな曲をやるのも、雰囲気のあるメロディックな曲をやるのも好きだからね。

－レパートリーにバラエティを持たせるということでしょうか。

そう。その方が、色んな人に聴いてもらえるからね。必ずしもロック・ファンじゃない人でも、1曲くらい気に入ってくれるかもしれないし。

－「Unchain My World」のように心に染みるアコースティック・バラードを作曲出来る才能は素晴らしいです。今後、更に世界的にブレイクする可能性は高いと思うのですが、アンプラグド・ライヴにも興味はありますか？

うん。実はイギリスでは今年何回かアコースティック・ショウを予定しているんだ。今までやったことがないから、どんな感じになるかは分からないけど、きっといいものになると思うよ。色々そぎ落とそうとしてみるだけでも面白いだろうね。どの国でどの曲が入手可能になるかは分からないけど、今回のアルバムのアコースティック・ヴァージョンも録音したんだ。「I Bleed Rock n Roll」と「Emergency」のね。（注：レコード会社担当者氏によると、「Emergency」ではなく「Running With The Dogs」で、これら2曲はイギリスの初回限定盤に付くボーナス・ディスクに収録されるそうです。）どちらもトラックをそぎ落として、とてもいい出来になったよ。将来的にはアンプラグド・ライヴももっとやっていきたいね。

－それは面白そうですね。「I Bleed Rock n Roll」なんて原曲があれだけハードですし、全然違う曲になりそうですね。

そうだね。最初はどんな音になるか見当もつかなかったけど、思いのほか良くできたから、（UK盤の）ボーナス・トラックに入れることにしたんだ。きっとそのうちYouTubeなんかで聴けるようになるんじゃないかな。

－今までライヴでアコースティックの曲を演奏されたことはありますか。

まだなんだ。今までのツアーでは出番が30～40分しかなかったから、俺たちのメインの、ガツンとくる曲をできるだけ盛り込む方向でやっていたからね。もっと1時間半とか長いショウをやるようになったら、アコースティック・ギター1本とかそういうそぎ落としたものをやってみたいな。