INTERVIEW
THE TREATMENT
2011.08.05UPDATE
2011年08月号掲載
Member:Matt Jones(Vo)
Interviewer:KAORU Translator : Yuga
-デビュー・アルバム『This Might Hurt』完成おめでとうございます!日本盤のリリースも近付いていますが、今どんなお気持ちですか?
日本でTHE TREATMENTのアルバムがリリースされることに、とてもエキサイトしているよ。日本はいつもツアーがしたいと思ってる国の一つで、日本のロック・ファンに会うことが凄く楽しみだよ。
-THE TREATMENTは、ドラマーのDhaniが中心となってメンバーを集めたそうですが、ラインナップが揃うまでかなり苦労されたそうですね。Dhaniはどのような基準をもってメンバー探しをしたのでしょうか?
そうだな。ロックやクラシック・ロック・バンドに対しての愛が基準だよ。僕たちは見ての通り全員若いし、最年少のDhaniが年齢の近いロック好きのメンバーを探していたんだ。最終的にはとても上手く行ったと思うよ。
-各メンバーとは、具体的にどのようにして知り合ったのでしょうか?また、それぞれのメンバーがどんな人なのか、簡単に紹介してください。
Benはギタリスト募集の広告を見てに加入したんだ。彼の知り合いだったSwoggleが入って、Tagも同じ。彼らは、偶然僕が昔やってたバンドのウェブサイトで見つけたんだって。運命だったとしか言えないよね!Dhani Mansworthはドラムでバンドを作った本人。Ben Brooklandはギターで2人目にバンドに加入したんだ。Swoggleは3人目でベース。Tagore Greyはギターで4番目。そしてMatt Jones、最後に加入したヴォーカルだ。
-“TREATMENT(治療)”というバンド名の由来を教えてください。
DhaniはDR. FEELGOODの大ファンだったから、似たような名前にしたかったんだろうね。
-THE TREATMENTはコンセプトに“クラシック・ロック”を掲げています。平均年齢18歳と、とても若いあなた達が“クラシック・ロック”、特に“ハード・ロック”に惹かれた理由を教えてください。
LED ZEPPELIN、AC/DC、SEX PISTOLS、AEROSMITHよりも良いバンドはいないと思っていたんだよ。彼らはアーティストにとても影響を与えたんだ。
-アルバム『This Might Hurt』は、正に全世代に向けられた大文字のロックが響いている作品ですね。ダイナミックでありながらも細やかなアレンジ、覚えやすいメロディが光っていて、一曲ごとのクオリティの高さに驚きました。資料にも書いてあったのですが、デビュー盤というよりも、“グレイテスト・ヒッツ”のような印象を受けます。これだけ完璧なアルバムになるまでには、数ある曲の中からかなり厳選していったのではないかと想像するのですが、アルバムの候補曲はどのくらいあったのでしょうか?
20曲くらいあったかな。でも、結局はプロデューサーのLaurieがアルバム収録曲を絞り込んで決めてくれたんだ。
-既に「The Doctor」をチェックしているリスナーは多いでしょうし、「Departed」や「D***k,F**k,F***t/ D***k,F**k,F***t」や「Shake The Mountain」のような、疾走感のあるノリのいいナンバーも最高ですが、個人的に「I Fear Nothing」が特に好きです。これぞツイン・ギターの醍醐味と言える重厚なリフ、ベースとドラムのうねるグルーヴ、そして憂いのあるメロディの中、堂々と“何も恐れない”と宣言する歌詞にハっとさせられました。この曲について、詳しく解説をお願いします。
そうだ、ひとつ影響を受けたバンドに挙げ忘れたバンドがある。REEFっていうイギリスのバンドで、もっと有名になるべきバンドだと思うよ。この歌は僕にとってそういうイメージの曲で、エネルギッシュなロック・ソングの他に書きたかった音楽なんだ。
-上に挙げたようなノリのいいナンバーと、ミディアム、バラードなど、ロックの醍醐味である全ての要素が内包されているアルバムですが、アルバムを通してとても聴きやすい流れですね。曲の並びを考えるのに苦労はしましたか?
いや、曲順に関してはそうでもないよ。これもレコード作りの経験豊富なLaurieに任せたからね。
-Dhaniの父親であり、プロデュースも手がけたLaurieは、アルバム制作においてどのような助言をしてくれましたか?また、彼はバンドにとってどのような存在ですか?
彼は本当に素晴らしい指導者だよ。僕たちの知っている全てのことは彼から教わったと言っても過言じゃないね!経験豊富で、様々な指導をしてくれた。僕たちはそういう機会がある度に、喜んでたくさんのことを素直に教わっていたんだ。