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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

SuG

2014.02.14UPDATE

2014年02月号掲載

SuG

Member:武瑠 (Vo) masato (Gt) yuji (Gt) Chiyu (Ba) shinpei (Dr)

Interviewer:沖 さやこ



-活動休止前もそういうものが原動力になっていたのでしょうか?

武瑠:......そうですね、結局SuGは負のエネルギーのほうが強い。SuGは"Heavy Positive Rock"という言葉を掲げてるんですけど、それは"暗い気持ちをポジティヴに変える"からそう言っていて。......そういう歌詞ばっかりだな、基本線は。でも活休で、よりそこにフォーカスが当たったんだと思います。

-MVも生と死、未来と過去が描かれているように見えました。

武瑠:酸素マスクをして、人の寂しいという気持ちを吸って生きている。その寂しさが原動力となって、生き返るみたいなのは、MVでも出したくて。あと、原点回帰に近いんですけど、二階健さんというゴシックが得意な映画監督に、グラフィティとかストリート系やヒップホップの服をぶつけてみる。"ストリート・ゴシック"というテーマでやろうと言っていたんですけど、そのバランスが曲とも合っていいなと思います。

-Track.2「Rolling!!」はライヴで盛り上がること必至のパンク・ロックで、かなりストレートに突き抜ける曲ですね。

武瑠:去年活休中、誕生日だけコピー・バンドでライヴしたんですけど、そのときにHi-STANDARDの「STAY GOLD」をやったら単純にすごく楽しくて(笑)。みんなにサークル・モッシュやれって言ったらしてくれて"あ、できるんだ"と思って、サークル・モッシュができる曲を作ろうと思って。サークル・モッシュの画がローリングに見えたんで、タイトルも「Rolling!!」。なんだかんだで文化祭くらいでしかモッシュとかしたことがなくて。でも去年暇だったからいろんなライヴに行って、ROACHの最前でモッシュしたりしてたら、すごく楽しかったんです(笑)。自分で体験してみることで"こういう感じか""こういうのが痛いのね""これされたらムカつくわ"というのもわかったりして。だからいいなと思うものを取り入れようと。

-SuGのファンの皆さんもサークル作ってくれますかしら。

Chiyu:やってくれると信じたい(笑)!

武瑠:俺らがバンドを始める頃くらいまではヴィジュアルでもサークルとかあったんだよね?でもそれ以降結構お客さんの振りやノリが決まってきて、それをやっていないと盛り上がってないみたいな空気もすごくあったりするからね。

-バンド側がこうやっていろんな方向性を提示してくれると、リスナーとしても"あ、じゃあこうしてみようかな?"と歩み寄れるところはあると思います。

武瑠:自分の趣味も本当にいろんなものの間(あいだ)なんで。間というか、混ざりすぎてるからちょっとわけわかんなくなっちゃったんで(笑)、取り敢えず好きなものを全部突っ込んで"どうですか?"とやってみたかった。だからいまでもヴィジュアル系の場所にも出るし、激ロックに出たのもこういう層にどうやって響くのかを試してみたい。その場所に合わせるわけじゃなくて、自分たちの好きなことをやって、どう響くのか見てもらいたい。雑誌とかも含め、いままで出ていなかったところへの展開は今年たくさんやっていこうかなと思っていますね。そういうことから浮気者も始めたので。

-浮気者はとてもわかりやすいトピックだったと思います。わたしもSuGの存在や曲はいくつか知っていたけれど、浮気者で武瑠さんがロックにEDMを取り入れたり、0.8秒と衝撃。、ゆよゆっぺ、たむらぱんなどとコラボをしているのを見て、すごくいろんなことに挑戦している面白いアーティストであることがやっとわかって。誤解していた部分があったと反省しました。

武瑠:それは大いに反省してください(笑)。

全員:(爆笑)

武瑠:見てもらえるきっかけを自分たちが作れなかったのはあったので。そうなる理由もわかりながらSuGもやっていたし。でもその経験がすごくいまは生きていて。浮気者では1回ちょっと過剰に好き勝手やって"こういうキャパを持ってる人なんだ"というのを知ってもらいたかった。状況をネタにして遊ぶというか。おっしゃってくれたように、SuGのイメージを1回リセットしたくて、浮気者を先にやったのはありますね。