INTERVIEW
彼女 in the display
2013.07.09UPDATE
2013年07月号掲載
Member:武藤海 (Dr)
Interviewer:ムラオカ
メタルでもラウドでもハードコアでもスクリーモでもエモでもない、J-ROCKの新機軸。2010年8月始動。現在までに3枚のEPをリリース。全国TOWER RECORDS限定でリリースされた初の全国流通EP『Diamond is not Crash!』は、オリコンインディーズチャート初登場16位を記録。また初の全国13ヶ所ツアーを決行。アニメ、漫画、ゲーム等の二次元サブカルチャーを沸騰させるサウンド。数々のアーティストとの共演を経て、信念 "音を楽しむ" を忘れず、飽きない音楽を作り続けている。
-2010年のバンド結成から今に至る道のりを教えてください。「i missing」のPVで聴ける声と今作の稲木亮介氏の声は大きく違うように感じましたが、ヴォーカルの交代はありましたか?
2010年の夏に結成して、もちろん泥水しか啜ってません!この3年間でメンバーそれぞれのバンドへの意識、考え方が180度変わってお互いぶつかりながらも“彼女 in the display”というバンドの土台が出来たと思います。ヴォーカルの交代はありません(笑)。亮介と各メンバーの成長は間違いなく作品ごとに感じていました。
-バンド名が非常にインパクトあって覚えやすいものですね。この名前に決まった経緯を教えてください。
もともと、アニメやマンガ、ゲームなど2次元サブカルチャーに影響を受けたメンバーが集まったのがきっかけです。高校の同級生にラップをやってる友達がいて、リリックの中から頂きました。“彼女 in the display=彼女は画面の中=俺の彼女はアニメのヒロイン”、という意味です。ちなみに今でも毎期がっつりアニメはチェックしています!
-メンバーの並んでいる最新のアーティスト写真は“ジョジョの奇妙な冒険”を意識したのものだと聞いたのですが、個人的にも非常に気に入っています。各メンバーの個性も伝わってくるいい出来栄えですね。
超絶ジョジョ好きなのです!ジョジョから学ぶ人生の歩み方は計り知れません。これぞ人間の人間による人間のための人間讃歌でしょう。いつかは“彼女 in the display”をスタンド名にしていただきたい!
-1stフル・アルバム『GOLD EXPERIENCE』完成おめでとうございます。EPは何枚か制作していますが、フル・アルバムは初めてですよね?初のフル・アルバムを完成しての今の気持ちを教えてください。
まだ何にも自覚がないというかなんというか。ツアーやってみんなの顔見たらやっと自覚が湧くのかなあと。ただ、今作はただのフル・アルバムじゃなくて、たった3年間しかしてないけど今までの曲も全部詰め込んでるベスト・アルバムです!名付けるならフル・ベスト・アルバムです!そんだけ魂込めてる作品です!
-『GOLD EXPERIENCE』というアルバム・タイトルにした理由を教えてください。
ジョジョの奇妙な冒険第5部、主人公ジョルノ・ジョバァーナのスタンド名から頂きました。今作を作っている時の感覚が5部のストーリーとすごくリンクしていたのでこれにしました。
-非常に完成度の高いアルバムだと感じました。大きいレーベルやマネジメントが絡んでいない完全自主で作った作品とは思えないほどです。このアルバムの制作してきた過程を詳しく教えていただけますか?
企業秘密です!ってのは冗談で他のバンドと変わったことなんて1つもやってません。ただ、バンドはバンド・メンバーだけでは構成されません。くっそいろんな人にお世話になってできた作品です。
-中でも個人的にはTrack.2「GOLD EXPERIENCE」、Track.3「Unlimited」の2曲を非常に気に入っています。この2曲は収録曲の中でも特に完成度が高く感じましたが、他の収録曲と比べて最近制作したものでしょうか?
そうです!新曲です!
-この2曲はシャウトもブレイクダウンもありませんが、強力なフックのあるメロディが満載で物足りなさを全く感じさせませんね?どういったコンセプトで作りましたか?
常に曲を作る上でのコンセプトは“このアニメの主題歌やりたい!”これだけなので、この2曲に関してもそれで作りました。2曲の中でも「Unlimited」は今迄の彼女 in the displayにはない斬新な曲だと思います!一言で言うならアバンギャルド!
-Track.5「Crazy Diamond」、Track.9「The straight edge dance party」などはスクリーモやメタルコアの影響を感じさせます。ライヴでのキッズの暴れっぷりが容易に想像できる曲ですが、さきほど挙げた「GOLD EXPERIENCE」や「Unlimited」などのJ-ROCK的な楽曲とはまた異なる音楽性ですね。今後もバラエティに富んだ曲を用意していくか、或いはどちらかの方向性に絞っていくのでしょうか?
そん時そん時のやりたいことをやります。