MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

HEAVEN SHALL BURN

2013.07.08UPDATE

2013年07月号掲載

HEAVEN SHALL BURN

Member:Matthias Voigt (Dr)

Interviewer:藤崎 実

-MACBETHのメンバーがゲスト・ギター・ソロを披露していたりと数人のゲスト・ミュージシャンが参加していますが、彼等の参加の経緯を教えていただけますか?

「Land Of The Upright Ones」では1985年結成の東ドイツのメタル・バンド、MACBETHのメンバーが作曲したギター・ソロがある。社会主義国ではこういうタイプの音楽を演奏するのって大変なことだったと思うけど、彼らは情熱を持って本当に俺たちが想像できないような“トラブル”を生き抜いてきたんだ。BLIND GUARDIANのHansiはゲスト・ヴォーカルで参加してくれた。さっきも言ったけど歌うだけじゃなくて色んなアイディアをくれたよ。連絡はレーベルを通じて取ったんだけど、直ぐに合意してくれたよ。「Die Sturme Rufen Dich」ではBORN FROM PAINのRobとDomが参加してる。彼らは俺たちの親友で、一緒にツアーをしたのがきっかけで友人になった。それから彼らはポリティカルなバンドでもある。彼らが俺たちのホームタウン近辺でライヴをした時に彼らを車に押し込んでスタジオまで連れて行ったんだよ(笑)。

-「Like Gods Among Mortals」はBOLT THROWERの影響を受けているとのことですが、日本では彼等の存在を知っているのはコアなファンだけです。どのようなバンドで、どこに影響を受けたのか教えていただいてもよろしいですか?

BOLT THROWERは俺にとってはド真ん中の“これぞデス・メタル”っていうバンドなんだ。でもパンクとかグラインドコア、ハードコアからの影響も受けている。彼らのサウンドは独特でパワーとブルータリティに溢れてる。ブルータルさの中にもハーモニーとかメロディがあってキャッチーだっていうところも感動するんだよね。それから彼らのアティテュードも素晴らしい。俺たちが無名だった頃に一緒にライヴをやったことがあったんだけど、そんな俺たちにもリスペクトを持って接してくれて、ショーも見てくれたんだ。彼らは俺たちにとってヒーローだったから、実際に会ってそんな風に接してもらって本当に感激したのを覚えてる。彼らの音楽ビジネスに対する考え方も凄くて、本当にやりたいことだけをやるんだ。彼らには色んなことを教わったし、彼らあってのHSBなんだ。

-本編のラストを飾る「Beyond Redemption」は美しいメロディや楽曲構成、叙情的なギター・プレイ、後半の音の重なりが生む世界観からは神聖ささえ感じることが出来ました。HEAVEN SHALL BURNの楽曲としては珍しいタイプですね。

この曲が特別HSBの新しい方向性を示しているわけではないんだけど、今後もこういうのは作りたいと思ってるよ。俺たちはこの曲をアウトロとして、というよりは1つのインストゥルメンタルの曲だと認識してる。

-日本盤ボーナス・トラックについて教えていただけますか?

「European Superstate」はKILLING JOKEのカヴァーだ。結構新しい曲で、皆がよく知っているような昔の曲ではないんだけど、俺たちは特にこの曲の歌詞が気に入って、カヴァーすることに決めたんだ。いつものHSBの感じとも違うからファンが聴いて楽しいものになるかなっていう気持ちも込めて選んだよ。「River Runs Red」は俺たちにとっては昔ながらの名作でLIFE OF AGONYが世に出たときは俺たちの世界が変わったくらいだったんだ。1993年だったかな?ハードコアのバックグラウンドを持っていて、サウンドがメタルとオルタナが混ざったみたいなバンドっていうのが衝撃だった。

-初回プレス盤はボーナス・ライヴCD付きとなっています。このライヴについての解説をしていただけますか?

ザールフェルト(※ドイツの都市)でのライヴなんだけど、この場所は俺たちのリハーサル・ルームがあるところで、俺たち全員このあたりの出身なんだ。ライヴをやった2012年12月は俺たちの15周年記念のイベントで友人や親戚がたくさん集まったんだよね。やはり通常のライヴとは違った特別の雰囲気のものだったよ。週末で2回のショーをやっただけだったんだけど、CDに収録されているのは1日目のショーの音源なんだ。

-昨年 UNEARTH、RISE TO REMAIN、NEAERAと共に行われた“Progression Tour”の手応えはいかがでしたか?

俺は腰の調子をおかしくして治療のためにバンド活動を休んでいた期間があったんだけど、このツアーがちょうどその期間だったから残念ながら俺は一緒に行かなかったんだ。でもツアーが大成功だったのは間違いないね。それで彼らにツアーが素晴らしいって聞いたから、俺は観客としてあるライヴに出向いていったんだ。本当に素晴らしいショーだったね。HSB自体も良かったけど、対バンも最高だった。つまり良いツアーだったんだね。全てのバンドが仲良くできていたし。

-今後のバンドとしての活動やツアーのプランはありますか?

これからは夏のフェス、そして11月12月にはHYPOCRISYとのヨーロッパ・ツアーがあるね。