－あなたのヴォーカルについてですが、KsE初期の頃やTIMES OF GRACEの時には儚さや哀愁をまとったような空気感を常に感じていたのですが、今作ではよりスクリームが力強く、前向きな力を持った歌声に聴こえました。今作のレコーディングはどのように進められたのでしょうか？

1曲に対して1セッションしかできないので、休憩を交えてやっていたよ。自分が考えているように歌ったつもりでも、聴き直すとちょっと違っていてもう一回トライすることもあった。完璧を目指したいからね。1セッションを3～4時間続けて、疲労が出たと感じたらやめる。次の日も歌いたいからペースは保っていたよ。

－『Disarm The Descent』というタイトルに込められた意味やメッセージを教えて下さい。

Mike(Ba)がこのタイトルを考えたんだ。曲作りをする前に"Disarming The Descent"がいいと思うって教えてくれて、俺は"Disarm"にして"ing"を取った方がカッコいいってアドバイスした。これは贖いとか償いというような意味があるんだ。だから、また立ち上がるという意味でもあるんだ。

－だから最初に償いにもなっているって言ったんですね。

まあ、いろんな意味でね。歌詞のテーマでもあるけど、終わり方がとてもポジティブなんだよ。曲順もそのようにちゃんと考えてある。

－KsEは実験的であったり、ユニークな表現のPVを制作しているイメージが強いのですが、今作でもPVは準備していますか？また、PVのテーマやストーリーが決まっていましたら教えて下さい。

すでに撮影が終わっていて、今編集しているよ。ビデオを撮影しているというビデオなんだ。大きなリハーサル・ルームで本当のクルーにも参加してもらって、1日一緒にいて、ジャムしている感じなんだ。

－リリック・ビデオとして先行して公開されているトラック「In Due Time」からは初期の名曲「My Last Serenade」とかなり近いオーラを感じます。初期の頃を意識して制作したことなどはありましたか？

いや、それはないな。初期の頃は絶対に意識してない。そんなオーラがあるのはちょっと不思議だけど、できるだけいい歌詞を作ったつもりなんだ。

－Adamはプロデューサーとしてひっぱりだこですが、プロデューサーとしてのAdamはあなたから見てどのような存在ですか？

完璧だよ、彼はこのバンドを知り尽くしているし俺のことも良く知っている。子供の頃から一緒だったからね。彼はユニークな人間だけど本当に最高の天才だよ。とても信頼しているし、非常に居心地良いよ。

－KsEの今後の予定を教えて頂けますか？

秋までびっしりツアーが詰まっていて、今でもまだオファーが来ているのでかなりツアーすると思うよ。フェスにも出ると思う。

－来日の予定が決まっていましたら教えて下さい。

まだ日本に行ったことがないから、是非！オファーは来ているので確実に行けると思う。

－日本のファンにメッセージをお願いします。

みんなに感謝したいし、早く初めての日本に行きたい！日本の文化の勉強もしてきたし、武道家なので、日本への愛情は人一倍あると思う。みんなが応援してくれて本当に、心からありがとうと言いたい。