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INTERVIEW

THE BLACKOUT

2013.01.15UPDATE

2013年01月号掲載

THE BLACKOUT

Member:Matthew Davies (Gt)

Interviewer:MAY-E Translator:Yuga

-お久しぶりです。まずはバンドの近況を教えてください。

今はイギリスのDJツアーの真っ最中だよ。楽しいよ。クラブにいきなり現れては、好きな曲をかけてるんだ。その前は家で新譜の発売やツアー開始を待っていただけさ。

-前作『Hope』をリリース後、READING FESTIVALのメイン・ステージやRoundhouseなど、大きなステージでのライヴを経験したそうですね。ビッグ・バンドの仲間入りを果たした達成感のようなものは感じていますか?

まだ俺たち自身はビッグ・バンドとは思っていないよ。大きなステージで演奏する機会をもらえることは素晴らしいけど、常にもっと大きい会場やフェスティバルでのより高い目標があるんだ。だから、アリーナを満員にしたり、Readingをヘッドラインでやるまではビッグ・バンドとは思えないよ。

-『Start The Party』のリリースおめでとうございます。前作『Hope』からまた大きく雰囲気を変えたアルバムに仕上がりましたね。完成させた今の気持ちを教えてください。

すごく嬉しいし興奮しているよ。『Start The Party』を書き出した頃、『Hope』を書いた頃より、もっとバンドとしていい状態にあったんだ。だから、それが曲に表れていると思う。もっとアップビートでハッピーだろ!

-今の音楽シーンはパーティー・ソングがもてはやされているように思いますが、「Start The Party」の場合、チャートを賑わせているようなダンス・チューンではなくロックンロール・ナンバーであるのが痛快です。この曲が出来た背景を教えてください。

Rhysが曲を書いて僕たちにデモを持って来た時に、ガラスを割っている音やパトカーのサイレン、人ごみの雑音などのサンプルを入れて、背景でパーティーが行われているような音を作ったんだ。だからヴォーカルを加える前からそういった雰囲気を持っていたんだよ。それがSeanとGavinにインスピレーションを与えて、ヴォーカルや歌詞をそのテーマにそって書かせた結果になったんじゃないかな。

-「Start The Party」をはじめ「Radio」「We Live On」はTHE BLACKOUTの持ち味であるアグレッシヴさとハード・ロック調のサウンドがとてもよくフィットしている、素晴らしい楽曲だと思います。あなた方はどう感じていますか?

「Start The Party」と「Radio」はアルバムの中でもお気に入りだよ。すごく良いロックの曲で、聴いても演奏しても楽しい。アルバムを完璧に表現する2曲だね。

-「Take Away The Misery」は“これぞTHE BLACKOUT!”と言えるヘヴィなナンバーだし、「Free Yourself」は前作『Hope』の延長といえる美しいナンバーであるなど、集大成的な作品であるようにも感じたのですが、具体的にどのようなサウンドを目指していましたか?

今回はアップビートでポジティヴな作品が作りたかったんだ。「Radio」や「Let Me Go」は最初の方に書いた曲だけど、他の書いた曲に比べてすごく気に入った。だから、それらを元に、最終的にアルバムがどうなって欲しいかを考えたんだよ。それに、初期の段階でポジティヴなテーマを持ったアルバムにしたいと決めていたしね。もう他のバンドみたいに、世界の問題がどれだけひどいかを歌いまくるのはうんざりだったんだ。それの反対の作品が作りたくて、人々が聴いて問題から逃げられるような、ハッピーを広められるようなものにしたかったんだよ。

-今作はスクリームも復活しているなど、ハイ・エナジーなアルバムになりましたね。制作時の精神状態はいかがでしたか?前作とは違っていましたか?

前よりもずっとハッピーで、自信もたっぷりだったよ。前作を書いたときはマネジメントもいなければレコード契約もなくて、将来に不安を持っていたからフラストレーションもたまっていたし、それが『Hope』に表れてしまったと思う。でも今回はすごくハッピーだったし、アルバムや前のツアーの成功もあって、より自信もついてポジティヴな気分で書けたよ。

-元AのシンガーであるJason Perryをプロデューサーに迎えるのは、これで3作目ですね。気心の知れた仲だと思いますが、彼の今回の仕事ぶりはいかがでしたか?

彼はすごくポジティヴで、レコーディング全体をすごく楽しく楽にしてくれるんだ。彼とだと、やらなきゃいけない仕事みたいに感じさせないんだよ。それに、俺たちのベストを引き出す方法を知ってるから、最終的にはものすごい影響を持ってる。いつも俺たちをより良いバンドにしてくれるんだ。

-ウェールズ出身のロック・バンドも、皆それぞれに成功を収めていますね。最近の地元のシーンはいかがですか?

ウェールズのシーンはすごく強いし、まだまだすごく良いバンドが出てくるよ。素晴らしいことさ。僕たちやほとんどのバンドの出身地はすごく小さいから、お互い良い友達になることが多いんだ。それにカーディフにある同じ場所でリハーサルをするから、よく会うんだよね。