INTERVIEW
THE BLACKOUT
2010.04.06UPDATE
Member:Sean Smith(Vo) James Davies(Gt)
Interviewer:MAY-E
-3度目の来日、おめでとうございます。昨日のパンクスプリングでのあなた方のショーを見たオーディエンスから絶賛の声が上がっていました。手ごたえもあったと思うのですが、いかがでしたか?
Sean Smith(以下S):とても楽しかったよ!思っていた以上にオーディエンスが集まってくれたしね。これまでに日本でやってきたライヴの中でも、昨日のショーが一番楽しめたと思う。来年もまた日本に来て、昨日以上のショーが出来たらいいなぁと思っているよ。友人のバンドも沢山いたから、より楽しめたってのもあるね。
James Davies(以下J):日本は遠い国だけど、いつもとても楽しめるんだ。こうやってこれからも日本のショーを楽しみたいね。
-SeanもGavinも、もともと激しいパフォーマンスをするヴォーカリストですが、昨日は床に転がったり、マイクを舐めたりとその激しさが一層増していたように思います。ショーの前にテンションを上げる為に何かやっていることなどはありますか。
S:こうやって来日出来ることを、俺たちは当たり前のことだなんて思っていないんだ。だから来日したときは全力で楽しむのみ。オーディエンスが1万人いるから頑張るんじゃなくて、ステージではいつも同じ気持ちでいるよ。俺たちはレコーディング・バンドじゃない、ライヴ・バンドなんだ。ステージに立つ以上、エネルギッシュなショーを見せられるように全力を尽くしているよ。
J:ああいうアグレッシヴなパフォーマンスになったのは、俺達自身が本当に好きな音楽をやっているからだろうね。オーディエンスのレスポンスもとても良かったから、やりやすかったし。
-YOU ME AT SIXとお互いのステージに登場し合ったりしていましたが、彼らとは地元でも仲が良いのですか?
S:そうだよ。彼らとは数年来の友達なんだ。フェスで知り合ってから、お互いのアルバムに参加し合ったりしているよ。今回いよいよ共演が実現したのさ。彼らと一緒に歌えたことも良い思い出になったよ。
-YOU ME AT SIX をはじめLOSTPROPHETSやKIDS IN GLASS HOUSES、GALLOWSとUK勢も多く出演し、日本のフェスとはいえホームのような感覚もあったと思いますが。
S:そうだね。バックステージでも皆と“UKみたいだよね”なんて話をしていたんだ。だけどオーディエンスが日本人だったから、なんだか不思議な感覚だったな。昨日のオーディエンスは、これまでで一番盛り上がってくれたんじゃないかな。本当に楽しかったよ。
-セカンド・アルバム『The Best In Town』がリリースされてからしばらく経ちましたが、前作『We Are The Dynamite!』よりもメロディアスでありながら激しさもある、とてもダイナミックな素晴らしい作品となりましたね。より大きなファンベースを獲得しただろうと思うのですが、手応えはいかがですか?
S:うん、君の言う通り。UKのラジオでも度々俺達の曲が流れるようになったんだ。長い間ツアーをやっていると自分達の曲に多少飽きてしまうことはあるんだけど、このアルバム『The Best In Town』に限ってはそんなことが全くない。もう1年以上プレイしているけどね。それだけ自信作ってことだよ。
J:そうだね。このアルバムの仕上がりは誇りに思っているよ。リリースしてからずいぶん経ったけれど、いつもハッピーな気持ちでプレイ出来るんだ。
-そのアルバム『The Best In Town』を機に、アメリカではEPITAPH RECORDSと契約を結びましたね。どういった経緯で?
S:STORYOFTHEYEARと一緒にツアーをやったことがきっかけだった。その際、エピタフレコーズのカロリーナっていうスタッフが“アメリカでレーベルが必要だったらうちに連絡して”って言ってくれたんだよ。実は他にメジャー・レーベルからも誘いはあったんだけど、色々考えて、俺達にはエピタフが一番合うんじゃないかと思い、彼らと契約することに決めたんだ。エピタフのスタッフは皆とても親切だし、大きなパンクロック・ファミリーだしね。今はすごく満足しているよ。
-アメリカでの活動は、バンド結成当初から目標にしていたのでしょうか?
S:いや、そんなことは全くなかったよ。結成当初はどれも小さな目標ばかりだった。だけど、どんなバンドも日本やアメリカに行きたいっていう夢を持っていたんだ。最初はステージもないような場所でのライヴから始まって、次にステージがあるところ、その次にモニターがあるところっていう風に少しずつ大きくなっていったんだ。UKで何度もツアーをしているとだんだん他のところにも行きたいって夢を持つようになってきて、ちょうどそんな時に日本のTRIPLE VISIONが声をかけてくれたんだ。最初は“なんで俺達なんだろう?”って思ったりもしたけど、今は本当に感謝している。こんなチャンスを与えてくれた彼らのことは一生忘れられないね。
J:TRIPLE VISIONは、俺達がUKで人気が出る前からサポートしてくれていたんだ。彼らとはもう長い付き合いになるけれど、本当に良い関係を築くことが出来ているよ。