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INTERVIEW

DEFTONES

2012.11.06UPDATE

2012年11月号掲載

DEFTONES

Member:Abe Cunningham (Dr)

-DEFTONESは、私の世代の人が音楽にハマり出した時にみんなが大好きだったバンドです。音楽に触れ始めた頃の思い出や、どのように音楽があなたの人生に入ってきましたか?

俺は音楽一家で育ったんだ。俺の生みの父親はベースをやっていて、義理の父もドラムをやったしね。だから音楽はいつも身近な存在だったんだ。母親はレストランのシェフで、そこにもいつも音楽があった。みんなすごく良い趣味していたんだよ!母親のおなかにいた頃から、様々な種類の音楽に惹かれていたんだ。そしてそれは今も同じだよ。音楽に常に囲まれている環境にいて、絶え間ない楽しみの源だよ。

-あなたは長期間音楽業界で成功を続けていますね。あなたのどのようなところがそれを可能にさせていると思いますか?

計画しないことかもしれないな(笑)!でも本当に、最初に活動を始めた時俺たちはただの4人組で曲を作った友達だったんだ。今は5人だけどね。ガレージで曲を作ってさ。シンプルな話だよ。全てはロックしたいっていうガキの衝動から始まったんだ。意味が分かるかい?今でもそれは変わらない。それって何を始めるにも大切なことだと思うよ。良くも悪くも、10歩進んで19歩下がった感じだね。でもそれが人生さ。俺たちのバンドでは、5人の個人がかなり異なる5つの人生を歩んでいるよ。ひとつになろうというのは、必ずしも簡単なことではない。こんなに長いこと一緒にやってこれたことにとても興奮しているよ。友達としても、バンド仲間としても、とても良い関係にあるよ。最盛期はまだこれからだといいけどね。

-ニュー・アルバムのタイトルである『Koi No Yokan』ですがこのタイトルを選ぶに至った訳は?また、あなたにとってどんな意味がありますか?

君たちも分かっている通り英語には訳せない日本語の言葉だよね。これはかなり興味深いタイトルだと思う。2人の人間が恋に落ちるという感覚のこと、一目会って恋に落ちるという、なかなかない特別な感情。多くの人々は、自分の運命の相手を探しながら人生を歩んでいると思う。一目惚れとは違う特別な感情だよ。これは感覚の1つなんだ。もっと深いものなんだ。それも神秘的な雰囲気があるよね。みんながそれぞれの解釈ができる面白いことだと思う。みんながその恋を探している。もしかしたら全員じゃないかもしれないけど、ほとんどの人はその特別な何かを人生の中で探している。見つけられる人にとっては、素晴らしいものさ。

-最初に今作を作り始めた時、何を期待していましたか?

さっきも言ったけど、良くも悪くも、俺たちは計画性がないんだ(笑)!何年か前『Diamond Eyes』を書き終えた際、プロデューサーのNick Raskulimeczと仕事をしていたんだけど、そしてある時彼は、"オーケーみんな、これで終わり。アルバムができたよ"と言った。でも俺たちは"何で?もっとやりたい!もっと音楽を書きたいよ!"って感じだった。だからその時から、ずっと新しいアルバムを作るのが待ちきれなかったんだ。そしてそのアルバムでは結局1年半くらいのツアーをやった。でもツアー中ずっとスタジオに戻ってアルバムを作りたくて仕方なかった。今俺たちはとてもジューシーでクリエイティヴな状況で、エンジン全開だよ。今回2作連続でかなり早く完成させることができた。焦ってやってる訳では全くないよ。どうしたらもう1度そのようにできるか見つけ出すのは本当に重要な課題だったんだ。どのようにみんなで期限までにプロダクティブになりきれるかね。でも必ずできるって自信があったんだよ。それができなかったかなり長い期間があったからなおさらだね。今はとてもいい状態にあるよ。

-『Koi No Yokan』の制作過程について教えて頂けますか?最近アルバムを作る際、何か新しい挑戦をしていますか?

今までより真剣にやっているとは言いたくないな、ずっと真剣だったから。でも何かやったことと言えば、日々の曲制作の中で、開始時間と終了時間を決めたんだ。それは過去に1度もやったことがなかったからね。最初は朝7時に来て始めてたんだけど。でも8時か9時頃転がりこんできて、11時か12時にジャムを始めて、朝の3時までやって疲れたりとか、かなり長い間続けてきたんだ。全然物事を終わらせるにはプロダクティブな方法じゃなかったね。でも6、7時間を週に6日間やれば、スタジオで楽しんで飛び回って、朝には人間らしくミーティングできることに気付いたんだ。『Diamond Eyes』の時にそのアプローチを試して、今回も挑戦してみた。すごく良い感じだよ!気付くまでにこんなに時間がかかったなんて爆笑だよね。いや笑えないか(笑)。でも気付いてよかった!

-今作はSergio Vegaとの2作目のアルバムですね。私はDEFTONESや彼の初期の作品を含めて、彼の大ファンです。スタジオやライヴで何をもらたしてくれましたか?

彼はとても良い友人だよ、それも長いことね。彼は素晴らしいミュージシャンであるだけでなく、とてもポジティブで凄まじい精神の持ち主でもある。『Diamond Eyes』の時彼は、スタジオに来てなんでも自由にしてよいことになっていたんだ。彼は全ての曲制作に関わってくれたけど、でも明らかに彼は心の中で結構遠慮してたなって思う。でも今作ではやってくれたよ。彼はとてもクリエイティヴな人間で、彼と音楽を作れて素晴らしい経験になったよ。