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INTERVIEW

DEFTONES

2011.03.03UPDATE

DEFTONES

Member:Abe Cunningham(Dr)

Interviewer:MAY-E

-久方ぶりの来日公演ですね。調子はいかがですか?

ああ、とても良いよ!今回は滞在時間も短いんだけど、出来ればもっと長く日本にいたいね。

-Chi Chengの事故によりアルバム制作を中断し、白紙の状態から制作されたアルバムが最新アルバム『Diamond Eyes』だそうですね。一枚のアルバムの制作を中断するとは大きな決断だったと思うのですが、メンバー総意によるものなのでしょうか。

そうだよ。メンバーが突然一人かけてしまったんだ。中断せざるを得なかった、というのが正しいかな。大切な仲間がかけてしまったんだからね。

-そうですね。では、『Diamond Eyes』制作中のメンバーの心境はいかがなものだったのでしょうか。

こんなに悲劇的な事故に会いながらも、レコーディング自体はとてもスムーズに行うことが出来たんだ。なぜなら、事故をきっかけに俺たちはバンド自身を見直すことが出来たからね。実は、俺たちはそれまで、作品毎にアルバムを作ることが苦痛になっていたんだ。ただ、Chiの事故があってからは、生きることや死ぬことを考えるようになった。バンドとしての在り方もね。そうやってバンドをきちんと見つめ直すことができたおかげで、レコーディングも集中して行うことが出来たんだよ。

-そうですか。事故の知らせを受けた直後は計り知れないショックを受けたと想像しますが、そこからポジティブな気持ちでアルバム制作に望めるようになるまで、メンバー間でどんな話し合いがなされたのかファンとして気になるところではあるのですか。

メンバーが事故にあって、こんなことを言うのは不謹慎かもしれないけれど、俺たちはまたこうやって音楽が続けられること心から楽しんでいるんだ。だけど、俺たちはChiのことを忘れたことは一日もないし、バンドにとって大切な存在であることに代わりはないよ。だから、『Diamond Eyes』にも彼のことが、間接的ではあるけれどちゃんと反映されているんだ。

-なるほど。それ以前、特に前作『Saturday Night Wrist』の制作時なんかは、メンバー感の雰囲気があまりよくなかったと伺っていますが...。

確かにそうだったよ。当時、バンド内の関係はあまりうまくいっていなかったね。なんたって、結成から23年も経つからね!それほど長く一緒にいると、途中で仲が悪くなってしまうこともあるのは仕方ないよ。だけど、俺たちはもともと友達同士が集まって始めたバンドだし、そういう風に友達からスタートしているバンドだから、絆は深いよ。Chiの事故のあとは、友達としての絆はより深まったしね。

-そうですね。長くバンドを続ける秘訣って何でしょうか?

それは俺にも分からないなぁ。もしその秘訣が分かったらレシピを作るよ(笑)。ただ、やっぱり友達同士だからこそここまで長く続いたんだろうね。長くやっていく中で、バンドとしての成功の意味や目標が変わってしまって、仲違いしたり解散してしまうバンドがいるけれど、俺たちは昔と変わらず"楽しむこと"をモットーとしているんだ。結成当時から、そういう子供のような動機のまま俺たちはずっときているんだよね。