INTERVIEW
WHITECHAPEL
2012.07.13UPDATE
Member:Alex Wade(Gt)
Interviewer:ムラオカ
2000年代以降、多くのデスコア・バンドがデビューを果たして商業的にも成功を収めてきた一方で、その後の方向性に苦しみ迷走して解散を余儀なくされたバンドもいるなか、テネシー州出身のトリプル・ギターを擁するWHITECHAPELは、00年代デスコアの代表的なバンドとして人気を集めながらも、恐れることなく音楽性の幅を広げ続けて高い評価を受ける存在だ。コロナ禍という時代に生み出された最新アルバムとなる『Kin』は、WHITECHAPEL流儀のエクストリーム・メタルが芸術的な形で提示された、ダークで美しい傑作となった。徹底したブルータリティとアグレッションがあり、TOOLやOPETHを彷彿させる深遠且つソウルフルなメロディがあり、90年代オルタナ風のギターがあり、アコースティック・パートもふんだんに盛り込まれた本作は、美と暴虐、悲哀に満ちたヘヴィ・ロックを愛する人であれば必ずや聴くべき1枚である。 井上 光一