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INTERVIEW

SET YOUR GOALS

2011.06.07UPDATE

2011年06月号掲載

SET YOUR GOALS

Member:Matt Wilson(Vo)

Interviewer:山本 真由  Interpreter:川原 真理子

-全13曲という充実の内容ですが、日本盤にはさらにボーナス・トラックを収録予定とか。そのボーナス・トラックはどんな内容になる予定なのでしょうか?

このバンドでは大抵Jordanがギター・パートを書くんだけど、ボーナス・トラックのギターはMikeが書いたんで、他の曲とは感じが違うんだ。それで本編には入れなかったんだけど、全員がこの曲を気に入っていた。他の曲より好きだって言うメンバーもいたんで、この曲には全員が満足しているんだ。歌詞は俺が書いた。以前、俺が住んでいた家についてなんだ。住所が“4100 Calaveras Drive”だったんで、「Calaveras」っていうタイトルにしたんだよ。コーラスが“4100”から始まるのもそのせいさ。俺がそこにいた時に遭遇したいろんなトラブルについてなんだ(笑)。

-あなたが書く歌詞は全て、実体験に基づいたものなのですか?

今回のアルバムではそうだね。その歌詞もとてもパーソナルで、家族や友達との関係についてなんだ。以前あったような政治的な曲も、宗教に関する曲も今回はない。

-あえてそうしようと思ったのですか?それとも、たまたまそうなったのですか?

あえてそうしようと思ったんだ。俺たちの歌詞は、これは重要だなと思ったものを書いている。今回、俺の頭の中にはいろんなものが渦巻いていた。さっきも言ったように、2010年は人生最悪の年だったから、吐き出さないといけないものが山ほどあったんだ。外の世界のことは考えもしなかった。引きこもっていたんだ。それは、歌詞にも出ていると思うよ。

-歌詞を書くことが、あなたにとってセラピーだったのでしょうか?

ああ、とてもね。とてもカタルシス的な体験だったよ。俺がこれまで書いた歌詞の中で一番強烈だったんじゃないかな。Jordanもたくさん歌詞を書いたけど、それも全部パーソナルなんだ。「Gaia Bleeds」や「Old Book Misread」や「Flaw Methods~」みたいな曲とは違うんだよ。どれも、俺たちの人生についてなんだ。

-そういった曲を書き上げた今、気分は良くなりましたか?

もちろん(笑)!!

-それは良かったですね。既にライヴでは新曲をいくつか披露しているようですが、オーディエンスの反応はどうですか?

今回のショウはまだ4回しかやっていないけど、「Exit Summer」と「Start The Reactor」をやっているんだ。どっちもすごいウケているよ。キッズは既に歌詞を知っているんで、ショウでシンガロングしてくれる。ニュー・アルバムからの曲をもっとやるのが楽しみだよ。バンドのメンバー全員、新曲が大好きなんだ。すごくエキサイトしているよ。

-他に、どの新曲をやるつもりですか?

全部やりたいよ(笑)!!ぶっちゃけ、そうしたいんだ。「Certain」は、ビデオ撮りをしたから絶対やる!あと、「The Last American Virgin」も多分やる。まあでも、ファン次第ってところもあるな。俺たちがやる曲は、リスナー任せの部分もかなりあるからね。FacebookやTwitterで彼らにリクエストされたら、ちゃんと聞いてるしね。ライヴで、タイトルをシャウトされることもある。“この曲をすごい聴きたい!”って言われると、じゃあやろうかなって思うんだよね。セットの中には、ファンのお気に入りを必ず入れているんだ。

-前々作『Mutiny!』も前作『This Will Be The Death Of Us』も、カヴァー・アートにはイラストを用いていますが、今回初めて自分たちの写真をメインのアートワークに使用したことにはどんな意味があるのでしょうか?

そのことに触れてくれて嬉しいよ。あれは意図的にやったことだからね。今回もまたイラストにするのはいやだったんで、何か違うことをやりたかったんだ。今回の結果には満足しているよ。少なくとも、俺は満足している(笑)!!イラストよりもっとパーソナルで、個々を反映したようなものにしたかったんだ。あの写真はこのバンドの生き様を如実に表わしていると思う。故障したヴァンが道路に立ち往生して煙を上げているけど、それって俺たちに何度起こったか数え切れないくらいだよ。俺たちって、いつも最悪の運に見舞われているんだ。それでも、くじけないでポジティヴに生きようとしているのさ。

-今年のVans Warped Tourのプロモーション映像に、前作収録の「Gaia Bleeds」が使用されていますね。

そうなのかな!?よく知らないけど。

-そのはずですよ。今やWarped Tourの顔になっているSYGですが、Warped Tourでの特別な思い出などがあれば教えてください。

去年はとっても楽しかった。ツアーに友達が大勢参加していたんだもの。POLAR BEAR CLUB、FOUR YEAR STRONG、THE SWELLERSと、去年はイカしたバンドがたくさん出たんで、すごい楽しかった。一日は長かったし、すごい暑かったし、最も過酷なツアーではあるけど、バンドがみんなテントを張って、みんなで飲んで、バーベキューをして、音楽をプレイするんだから、すごい楽しいよ。とってもいい経験さ。