INTERVIEW
IN FLAMES
2011.06.13UPDATE
2011年06月号掲載
Member:Björn Gelotte(Gt)
Interviewer:米沢 彰 Translator : 国田 ジンジャー
-「Deliver Us」がシングルとしてリリースされることが決まり、PVも先行して公開されていますが、このトラックをシングルとして選んだのはどういった意図からでしょうか?
シングル曲は必要なんだよね。こういう時代だから。本当は全曲ラジオでかけてほしいんだけど、そうも行かないから、この「Deliver Us」に決めた。
-「Deliver Us」のPVでは花火がバンバン上がっていますが、1曲のPVとしてはスケールが大きすぎませんか?予算が相当膨らんでしまいそうですが…。どういった経緯でこのPVが制作されたのでしょうか?
Andersのアイディアだったんだ。撮影する数週間前に思いついたらしい。もう一つすごいことを考えていて、それもいつか使いたいと思うけど、まだ内緒だから言えないんだ(笑)。彼はいつもクレイジーなことばかり考えている。監督にPatric Ullaeus(ARCH ENEMY, CHILDREN OF BODOM, MNEMIC, SONIC SYNDICATEらのPVを制作。)を迎えたから楽しかった。彼とは数回仕事をしているので、Andersのとんでもない考えを実現できる人なんだ。花火はちゃんとしたパイロテクニシャン(花火師)を雇用した。
-リリースがちょうど夏を前にした時期となるため、夏のフェス・シーズンにはきっと世界中を飛び回るんだろうなーと勝手に想像していますが、今から予定がかなり詰まっているのではないですか?
確かに。ドイツとデンマークでフェスの前のウォームアップ・ショーを3回行う。それからRock am Ring 2011など、様々なフェスで各地を回る。Sonisphere Festivalにも出演するし、フランスにも行く。7月の中旬からUSツアーも始まるんだ。
-今作からは少し離れますが、PENDULUMによるリミックス・トラック 「Self vs Self」には非常に驚かされました。あなた方の楽曲の完成度がいかに高いか、そしてリズム感がいかに素晴らしいかを改めて思い知らされたと感じましたが、あのトラックの制作についてあなた方に反響の声が入ってきたりしましたか?
どうだろう。みんな気に入ってくれたみたいだけど、それよりも本当に才能がある人たちと一緒に仕事をする機会があって、光栄だったよ。自分たちの音楽を違う視野で見てくれたから面白かった。彼らは俺たちのファンだと言ってアプローチしてきたので、それも嬉しかった。ジャムをしたら、曲になったんだ。
-個人的にはあなた方側からの「Self vs Self」的なアプローチを聴きたいです。是非検討して下さい!
ドラムンベースだからね。俺たちはロック・メタル・バンドでいたいんだ。面白いリフやメロディだったけど、AndersのヴォーカルでIN FLAMESらしくなった。
-前回の来日がTaste Of Chaos 2010 Japan Tour (2010年1月)でしたね。ATREYUらと共に大いに沸かせてくれたステージを私も実は見ていました。そのサウンドには本当にしびれました!ライヴでのパフォーマンスやサウンドについて、かなり高いレベルでこだわりを持ってるのではないですか?そうでないとあのようなステージはできないと思います。
音楽って、俺たちは真剣に取り組むものなんだ。それしか真剣に取り組むものはないと言ってもいい。聴かせないといけない音で聴かせたいんだ。サウンドテックは12年も一緒にチームを組んでいるし、こだわりがある。大事なことだよ。
-真剣に取り組みながらも、楽しんでいて、観客も楽しめるような感じですよね。
もちろん、もちろん。シリアスでもハッピーでいられる。楽しまなければいい音が出せないよね。
-来日の回数はかなりの数に上ると思いますが、あなた方にとって日本のファンや日本という国はどのように映っていますか?
最高だよ。日本に行くのが大好きなんだ。もっと行きたいと思う。時々スウェーデンでプレイするより日本での回数が多かったりするから、それだけ好きだってことだね。ファンは熱心で親切で、押し付けがましくなく尊敬してくれるしね。
-前回来日から1年半ほど空きましたが、次回来日の予定はありますか?今の情勢からなかなか決められない状況もあるとは思いますが。
そうだね、このアルバムでは必ず行きたい。日本にはリスペクトがあるから、例え2年先まで俺たちのスケジュールが決まっていても、日本は何とかして入れようとするんだ。日本でプレイするのが気持ちいいし、最高だから必ず行くよ。
-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
日本にいろんな大変なことが起きたけど、みんなの力強さや、お互いへの思いやりなど見て驚いてしまうんだ。でも絶対に良くなるから、それを信じてほしい。俺たちもできるだけ早く日本に行って、みんなに解放感を与えられるようなライヴがしたいと思っているよ。