MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

BLOOD STAIN CHILD

2011.06.08UPDATE

2011年06月号掲載

BLOOD STAIN CHILD

Member:RYU(Gt)  RYO(Ba)

Interviewer:ムラオカ

-今まで長年男性ヴォーカルをパートナーにやってきて、いきなり女性ヴォーカルにチェンジしたことで勝手が異なって大変だったことはありますか?

RYU:私は普段から別のお仕事で女性ヴォーカルの曲を作っているので、キー範囲もだいたい把握していましたし、そんなに苦労はなかったです。むしろスムーズでした。ヴォーカルに関してはハモリ・パートやオクターブなど曲によって色々なパターンを使い分けました。

-RYOさんはSADEWさんが加入してからバッキング・ヴォーカルに徹していましたが、今回のメンバー・チェンジによって再び全面でスクリームすることになりましたが、久々にたくさん歌ってみていかがでしたか?

RYO:自分に嘘はつけないですね。歌いたかったんでしょうね(笑)。スクリームをサボってたわけじゃないのでなんら支障はなかった。とても楽しかった。ライヴはもっと楽しいね。

-Ettoreとの共同プロデュースによる成果か、「ETEANAL」など自主制作盤に収録されていた曲もさらに大きく魅力を増していますね。サウンド・プロダクションにおいてこだわった部分を教えてください。

RYO:BSCサウンドにEttoreの色をミックスして欲しかった。BSCサウンドにはメタルはもちろん、パーカッシヴ、RAVE、トランス、ダンサブル、いろいろなサウンドが混在しているからね。そこにEttoreの色を最大限に混ぜて欲しかった。出来上がった音源は大変満足しているよ。とても良い仕事をしてくれたと思う。

-また以前に起用したAnssi Kippo、Tue Madsenと比較していかがですか?

RYO:Anssi、Tueも素晴らしいエンジニアで、とても良い作品に仕上げてくれたと思う。『MOZAIQ』、『IDOLATOR』はTueの魅力が前面に出た邪悪サウンド。『Mystic your heart』はAnssiのスタイリッシュさがいいね。今回のBSCは超エクストリーム・サウンドだ。今までにない感じがいいね。是非手にとって欲しいと思うよ。

-前作『MOZAIQ』では「FREEDOM」をはじめ、エレクトロ、サイバー的な要素をすでに取り入れていましたが、今作ではその要素をさらに全面的に開花させてという印象を受けましたがその点は意識されましたか?

RYU:作曲の流れはいつものように私が基盤を作り、軽くシンセをいれてAKIに渡す。そしてAKIがシンセ・アレンジをする。といった流れなのですが……。AKIは私の考えていることがだいたいわかるようです(笑)。映画的な雰囲気を出したいとだけ伝えました。結果、やはり素晴らしいシンセ・パートがあがってきました。今回のシンセ・アレンジはほんとに素晴らしいと思います。Ettoreも“シンセは天才か!?”と言ってました。今回のシンセ・パートで特筆すべきところは弦の使い方だと思います。よくあるシンフォニックではなく、まさに映画的かつラウド・サウンドにも溶け込む弦の入れ方だなぁと感動しました。エレクトロ、サイバーな中に有機的な弦が混ざっており、そして無機的なメタル・サウンドが融合する……音としてはまさに理想郷だと感じました。AKI先生、お疲れ様でした!

-資料にはトランス・メタル・バンドと書かれていましたが、あなたがたのサウンドを分かりやすく表現するに適したネーミングですね。

RYU:もはや何者でもないですね。私たちの目指しているところはそういうところです。確かにトランスの要素があり、メタルであり、ということは事実なのですが、今回有機的な要素がまた入ってきているのでトランス・メタルと言ってしまうのはちょっと違うと思います。

-元々あなた方はCHILDREN OF BODOMなどのメロディック・デス・メタルの中の枠組みにおさまっていましたが、どんどん進化し続けていますね。あなたがたにとってこの進化は必然だったのでしょうか?

RYU:そうですね、過去があってこそ今なのです。1stや2ndがなければ今はなかったでしょう。あれもひとつの通過点だったということです。そして今も通過点ということになります。ゴールや完璧は存在しないと思っています。

-歌詞はどなたが書いているのでしょうか?

RYU:今回は私とSophiaで書きました。私が曲の雰囲気やこういう歌詞にしたいということ伝えSophiaが仕上げていく感じでした。もちろんSophiaが全て担当した歌詞もありますし、私が担当した歌詞もあります。

-Track.4「S.O.P.H.I.A」はトラック・タイトルからして気になるのですが、どういった内容の曲なのでしょうか?

RYU:これは私が名づけたのですが、ヴォーカルのSophiaを元に新たなSophiaをイメージして作りました。この曲も“可能性”というキーワードが強く込められています。