MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

HEAVEN SHALL BURN

2010.06.07UPDATE

2010年06月号掲載

HEAVEN SHALL BURN

Member:Matthias Voigt(Dr)

Interviewer:米沢 彰

-あなた方を始め、CALIBAN、MAROONなど、ジャーマン・メタルコアと位置付けられるアーティストが世界で活躍していますが、本国ドイツでのメタルコア・シーンはどのような状況なのでしょうか?また、彼らとの交流はありますか?

うん、彼らとは友だちだよ。でも同じシーンの仲間、みたいな感じでもないんだよね。少なくとも俺にとっては。俺たちは友だちでお互い助け合う仲で、随分長い付き合いがある。だからもう音楽シーンでのつながりっていうよりは、人と人との繋がりって感じだなぁ。メタルコアに関してはドイツにはアンダーグラウンド・シーンは無いと思うよ。新しいバンドがどこからともなく現れて、殆どのヤツらはただビッグになりたいと思ってる。それにそんなに情熱も無いように見えるんだよね。たくさんのバンドが、バンド活動を競争だと思ってるみたいだけど、それはサブカルチャーでは起きない現象だからね。だからこれをシーンと呼べないと思うんだ。

-HEAVEN SHALL BURNというバンド名は非常に挑戦的なネーミングですが、どういった意味合いを込めたのですか?

これは隠喩なんだ。“Heaven”ていうのは間違った幻想とか偽りの楽園とかを意味してる。人間が頭の中で勝手に作り出している天国のことさ。醜い現実から目を逸らしたい時に見るものだよ。だからこのバンド名は、人々は目を開けて現実を直視し、問い続けなければいけないっていうことを表しているんだ。彼らの偽りのパラダイスは燃えてしまう。HEAVEN SHALL BURNの意味は反宗教的な声明だけではない。でも、同時にただ盲目に宗教の道に従っている人たちにも向けられているんだけどね。

-あなた方が影響を受けたアーティストとしてAT THE GATES、KREATOR、NAPALM DEATHらの名前が挙げられていますが、最近あなた方が注目しているアーティストはいますか?

そんなに最近のものは聴かないんだけど、ギリシャのSUICIDAL ANGELSは気に入ってる。彼らが新しいかどうかよく分かってないんたけどさ。最近知ったんだよね。

-前作、『Iconoclast』を2008年にリリースしてから、今回の『Invictus』をリリースすまでの間の主な活動について教えて頂けますか?

俺たちは最初のアメリカ・ツアーに出ていたんだけど、これはちょっとした冒険だったそうだ。俺はこのツアーに居なかったんだけど、メンバーは凄いカオティックな状態だったって言ってた。でも俺たちは常に色んな場所でプレイしたいし、新しいところに行くのは大事なステップになるから、是非また行きたいね。俺は未だアメリカ・ツアーをやってないからやりに行かないといけないし。それ以外にもショーをやったりフェスに参加したりしたよ。TRIVIUMやBLACK TIDEとオーストラリア・ツアーもしたね。それからDVD『Bildersturm』を作ったり。随分大変な作業だったよ。でも凄く意味のある仕事だったと思う。

-今年の6月から8月にかけて、ヨーロッパの大規模なFESTIVALに数多く出演し、SLAYERやHATEBREEDらと同じステージに立つ予定になっていますが、その中でも最も楽しみなFESTIVALはありますか?

ROCK AM RINGとROCK IM PARKは、それまで俺たちがプレイして来たフェスよりも少しメイン・ストリーム寄りなんだ。だからそのフェスでやること全てが興味深いね。俺はいつも今年のWITH FULL FORCEが俺たちのハイライトになるだろうって言ってるんだ。俺たちがコ・ヘッドライナーになってVENOMの直前に演奏するんだ。これは俺たちが若い頃に良く行ってたフェスで、こんな大きなステージで演奏できるなんてメンバー誰も想像してなかった。本当に誇りに思うよ。それからSUMMER BREEZEも忘れちゃいけないね。2008年以来なんだけど、ヘッドライナーとして戻るんだ。信じられないようなことが多いよ。

-YouTubeなどにアップされている最近のライヴの動画を拝見すると、『Iconoclast』(5thアルバム)のアートワークにもなっている、中世ヨーロッパの戦士のような格好でプレイしているようですが、これは誰のアイデアで、いつ頃から始めたのですか?

映画の「300」みたいな戦士の格好をしてスペシャルなショーをやりたかったんだよね。話し合いをしてるときにメンバーの誰かが思いついたんだ。最初は冗談で言ったんだけど、結果、オーストリアのウィーンでやったショーのコンセプトになった。オーディエンス用に無料で特別なシャツを配って、コンセプトに加わってもらったりして。楽しかったよ。

-8月に行われるBLOODAXE FESTIVALへの出演・来日が決まっていますが、来日時も同じ格好でプレイする予定ですか?

それは無いね(笑)。あれ一回きりだよ。あれはあれで特別な出来事として取っておくよ。