INTERVIEW
ALL AMERICAN REJECTS
2009.01.05UPDATE
Member:Mike Kennerty(Gt)
Interviewer:吉野将志
-ALL AMERICAN REJECTSというのはとってもユニークなバンド名だと思うのですが、この名前にはどんな由来があるのでしょうか?
残念だけど特に無いんだよね、ハハ(笑)NickとTysonがドライヴしている間に思いついたんだ。色々と思いついたみたいなんだけど、どれも既に使われてたんだ。最終的にNickとTysonが未使用のものを見つけたのが今のバンド名で、それ以来ずっとそのままなんだ。
-あなた方は高校時代を共に過ごしたタイソンとニックを中心に結成されたと伺っておりますが、マイクとクリスはどのような経緯でメンバーとなっていったのでしょうか?
NickとTysonはオクラホマ州のスティルウォーターに住んでたんだ。Chrisと僕が同じ州のエドモンド、オクラホマ・シティの出て直ぐの辺り。オクラホマのミュージック・コミュニティってそんなに大きくないから、バンドたちは必然的に会ったり、つるんだりするんだ。僕とChrisがやってたバンドはALL AMERICAN REJECTSと同じショウに出演したことがあって、NickとTysonがセカンド・ギタリストを加入させるって決めた時、参加しないかって聞いてきたんだ。僕が加入して数ヵ月後新しいドラマーが必要だってことになってChrisを誘ったんだよ。もう6年になるけど、ほんと最高な奴らだよ!!
-以前の話となりますが、SUMMER SONIC 06のステージでは、Chrisのドラム・セットに大きくひらがなで「ばか」と書かれてあったり、タイソンが「ミズヲクダサイ」と土下座したりと大いに観客を楽しませていましたね。他国でのライヴでもあのような演出をするのでしょうか?
僕ら全員、覚えてるよ!実際さ、僕らが見た一番クールな自分たちのコンサートの映像の1つがSUMMER SONICでのものだからね。観客がすっごく多くて、エネルギッシュだったね。現に僕らのウェブサイトにそのライヴ映像を載せてるんだ。僕らはいつも日本での演奏にはすごく満足してるんだ。
-新作「When The World Comes Down」を聴かせていただきました。捨て曲なしというよりもすべて名曲では?と感じるほど素晴らしいアルバムだと思っています。
あなた方は今作に満足していますか?
ほんとありがとう。それって最大の賛辞だよ。僕らも仕上がりには超興奮してるよ。今まで以上にレコーディングに時間を掛けたから(通常の僕らは6週間だったのに対して今回は6ヶ月だから)。僕らがずっと作れるって思っていたアルバムとは違う種類のものに結果として仕上がったんだけど、僕らは本当に気に入ってるし、ただ他の人たちにも僕らと同じくらい気に入ってもらえたらと願ってるんだ。
-アメリカだけで200万枚以上のセールスを記録した前作「Move Along」での成功は、今作を制作する上でどのような影響を与えたと思いますか?
『Move Along』を書いている時、所属レーベルとマネージメントからのすごいプレッシャーがあったんだけど、新作の『When The World Comes Down』ではまるっきり反対だった。アルバムの半分の曲を書き上げた時には、メンバーみんなは素晴らしいアルバムだっていう確かな手応えがあったんだけど、でも僕らは制作のすべての段階で自問自答していた。たくさんの葛藤と自己不信が作業過程にはあったんだけども、最終的に自分たちが誇れるものを手に入れたと思っているんだ。
-前作をリリースした時と今の自分たちを比較したときに、変化した点と変化していない点があれば教えてください。
たいして変わってないと思うよ。それに関しては僕らも何ていうか自分自身に誇りを持ってるしね。僕らはただのオクラホマ出身の4人の男たちってだけで、何処から来たのか忘れないようにしてるし、決して身の丈を越えるようなことはしないんだ。僕らは単純な野郎共さ。
-今作で一番こだわった点とその理由を教えてください。
前作2枚よりも遥かに暗いテーマを扱っている点かな。アメリカの状況やハリケーン被害後のニューオリンズから、そして僕ら自身に内在する葛藤まで、このアルバムのテーマに影響を与えた要素は沢山あったんだ。でもそんな暗いテーマの向こう側にはいつも希望の暗示があって、それは曲を通じてはっきりと表現されていると思うよ。人々が僕らの音楽を聴いている時には、僕らは彼らを心地良くさせたい。音楽は現実からの逃避であるべきで、世界の不幸に輪をかけるようなものであるべきじゃないんだ。
-前作をリリースしてから今作のリリースまでなぜ約3年間もの時間を必要としたのでしょうか?
僕らは手抜きして曲を書くのが好きじゃないんだ。全ての曲をアルバムに収録できるくらいのものにしたいし、全ての曲のクオリティが高いと感じられるアルバムを書くことってすごく時間の掛かるものなんだ。僕らは作曲に没頭してそのレベルに到達するのに2年掛かったよ。他の人たちが曲を聴いてた時に同じ想いを共有してくれたらと願っているんだ。