INTERVIEW
THE BLACKOUT
2008.10.18UPDATE
Member:Gavin Butler(vocals) / Sean Smith(vocals) / James Davies(guitar)
Interviewer:MAY-E
-そのようですね。あなた方は本当にLIMPBIZKITが好きなんだなぁと思いました。
Sean:うん。ケラング側がね、過去のアンセムをカバーしないか?って僕らに話をふってくれたんだ。だけど、ケラングから送られてきた200ほどのタイトルが掲載されたリストはAC/DCやANTHRAXなんかの名前ばかりで、Nu Metalのバンドがひとつも書いていなかったんだよ。だから僕らからケラングに「Nu Metalの曲がリストにひとつも載っていない、僕らはLIMPBIZKITがやりたいんだ」ってわざわざお願いしたんだ。それに対してケラング側は、Nu Metalはあまりよいセレクトではないんじゃないかって言っていたけど、結局やらせてもらえることになって。最終的にはケラングも僕らも納得出来る仕上がりになって良かったと思うよ。
-そんな経緯があったのですね。私もあなた方と同じくLIMPBIZKITをはじめとしたNu Metalが大好きでよく聴いていたので、この時代にあなた方のような考えを持っているバンドがいてくれることがとても嬉しいです。
Sean:うん、僕らと同じできっと誰もがNu Metalを通っていると思うんだよね。だけど時代の流れで今はそれがクールでないものとして捉えられがちなだけで。
James:そうだね。Nu Metal万歳!
一同:笑
-(笑) では、特定のジャンルにカテゴライズしてかっこいいとかかっこ悪いと語るようなリスナーの傾向をどう思いますか?
Gavin:僕はそんなにネガティヴなことばかりではないと思うんだ。Nu MetalのバンドといえばKORNとかLINKIN PARKとかたくさんいるけれど、LINKIN PARKについては彼らは彼ら自身のサウンドをNu Metalではないと断言してしまっている。僕としては、LINKIN PARKはパーフェクトなNu Metalバンドだと思っているんだけど。
Sean:INCUBUSについても今でこそ叙情的なサウンドをやっているけれど、昔はバリバリのNu Metalをやっていたんだ。この間、彼らのショウを見に行ってきたんだけど、ファースト・アルバムの曲を1曲もやらなかったんだよ。そこにいたファンだって、「Pardon Me」(セカンド・アルバム収録曲)なんかの初期の名曲をプレイしてくれることを期待していたはずだし、それもきっとバンドは分かっているはずなのに、彼らはNu Metalから離れようとして自分たちの好きな曲しかプレイしていなかったんだ。まるで過去を消したいような印象を受けたね。
-そうですね。私もINCUBUSのショウを最後に見たのは3年前くらいでしたけど、その時もファーストやセカンドの初期の曲はほとんどプレイしていなかったです。
Sean:うん、すごく残念だよね。
-INCUBUSは、音楽性を変えたことによってそれまで評価してくれなかった人々もようやく自分たちの音楽を認めてくれるようになったと語っていました。あなた方も10年経てばひょっとしたら考えや嗜好も変わるかもしれません。だけど、何年経っても昔の曲をプレイし続けていてくださいね。
Gavin:OK!約束するよ。
Sean:ついでに、INCUBUSみたいにいつでもTシャツを脱げるように準備しておくようにするよ!(笑)
-(笑) INCUBUSはこれまでにリリースしている5枚のアルバムはそれぞれ違ったサウンドで、どれもかっこいいアルバムですね。私はTHE BLACKOUTもINCUBUS同様、とても柔軟性のあるバンドだと思っているんです。ウェールズのバンドの中では、ひょっとしたらLOSTPROPHETSよりも色んなサウンドにチャレンジしていけるバンドだと思っているのですが。
Sean:僕らの楽曲って事前に方向性を決めてつくることは一切なくて、いつも自然に出来上がるものなんだ。僕自身は最近AEROSMITHなんかのクラシック・ロックを聴いたりもしているし、UNEARTHやKILLSWICH ENGAGEなんかも聴くし、もちろんパクるわけじゃないけど、色んな音楽からインスピレーションを受けているんだ。
Gavin:これから僕らがどんなサウンドになっていくかは僕らにも分からないけれど、色んな可能性があると思うよ。
-そうですね。ではそのインスピレーションを受けるバンドを具体的に挙げてもらえますか?
Gavin:他のバンドからはポジティブだったりネガティヴだったり色んな影響を受けているよ。誰かのショウを見に行った時にも、あれは取り入れてみたいなとか、逆にあんなものは入れたくないな、とかね。
James:ポジティブな面でよく影響を受けるバンドと挙げるとしたらGLASSJAWとかEVERY TIME I DIEとか・・・
Sean:あとLOSTPROPHETSもね! ウェールズ以外の他のイギリスのシーンが良くないっていうわけじゃないけど、ウェールズには今とても健全なロック・シーンがあるんだ。KIDS IN GLASS HOUSESという良いバンドも生まれたしね。LOSTPROPHETSは僕らを連れてツアーをまわってくれた。そして今は僕らが彼らをツアーに連れてまわっているんだ。帰国後はATTACK!ATTACK!っていうバンドを僕らのツアーに連れていく予定だよ。他にもユニークなバンドがたくさんいるし、ウェールズのシーンの雰囲気はとても良いよ。