DISC REVIEW
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IN FLAMESに関わりのあった旧友5人によるスーパー・グループとして話題を呼んだデビュー作から約2年半。彼らの2ndアルバムは、THE HALO EFFECTとしてのメロデス・サウンドを見事に築き上げた作品となった。ツイン・リードが紡ぐ、出し惜しみゼロの耽美で印象的なメロディはもちろん、時にダイナミックに時にメランコリックに変化するサウンドスケープはもう熟練の技。それでいてモダンさや実験性も備えており、懐古ではなく未来への視野を持ったスタイルにもなっているのが見事だ。前作では不足気味だったアグレッシヴでファストなナンバーも収録されており、クライマックスに控えるTrack.11は圧巻。アルバム作品としての完成度も高い、まさに死角なしの傑作だ。 菅谷 透