DISC REVIEW
-
2021年の4thアルバム『Manic』でブレイクスルーを果たしたWAGE WAR。続作となる5thアルバムでは、バンドがこれまで披露してきた様々な要素をさらに拡張した音楽性を提示。カントリー・ミュージシャンを作曲陣に迎えたキャッチーなナンバーのTrack.5、Track.10や、ドープなビートに低音のラップが絡みつくTrack.4、ROB ZOMBIEやSTATIC-Xを思わせるダンサブルなインダストリアル・メタルのTrack.7など、同じアルバムなことを忘れそうになるほど多彩な楽曲が揃っている。ともすれば散漫な印象になりかねないが、エネルギッシュ/エモーショナルなラスト2曲できれいににシメる手腕は見事。自らの道を行く覚悟を高らかに示した作品だ。 菅谷 透