DISC REVIEW
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前作『Electric Messiah』の表題曲でグラミー賞を受賞し、異端ジャンルのスラッジ/ストーナー・メタルに属するバンドながら快挙を成し遂げたHIGH ON FIRE。約5年半ぶりとなる最新作も、破壊的な爆走と大地を揺るがす重低音、雄々しさと哀愁を纏ったメロディでリスナーを酩酊させる盤石の出来。今作ではさらにトルコの民族音楽も導入され、楽曲に奥行きを与えている。新加入となった元MELVINSのCoady Willis(Dr)も強靭なパフォーマンスを披露しており、長年タッグを組むKurt Ballou (CONVERGE/Gt)のミックスも野性味溢れる作風に見事に貢献している。ヘヴィ・ミュージックの旨味を凝縮したサウンドにノックアウトされること間違いなし。 菅谷 透