DISC REVIEW
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結成から25年間不動の3人組で活動してきたHOTSQUALL。そんな彼らだからこそ、コロナ禍にあってもバンドが停滞することなく、自分たちらしい方法で前に進み成長できたのではないだろうか。様々な試行錯誤や冒険を形にした2作『SEVEN SHOUTS』(2020年)と『RAIN GROOVES』(2022年)のリリースを経て、よりしなやかなバンドとしての結束を得たHOTSQUALLの7年ぶりとなるフル・アルバムが完成した。今作は、バンドの持ち味でもあるグッド・メロディは大切に守りつつ、王道メロコア、ポップに振り切ったエモい楽曲や漢気溢れるハード・ロッキンな楽曲、日本語詞が際立つ歌モノ・ロックなど様々なアプローチで聴く者を飽きさせない作品となっている。 山本 真由