MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

TOYSNAIL

2024.06.24UPDATE

TOYSNAIL

2021年結成、結成2年足らずの2023年には自身初のワンマン・ライヴをソールド・アウト。ライヴハウス・シーンをハイスピードで駆け上がる、千葉発の3人組メロディック・パンク・バンド、TOYSNAILが、6月23日に同じ千葉出身のHOTSQUALLが所属するONION ROCK RECORDSへの所属を発表。同日、7月15日にデジタル・シングル『This town gives me happiness』を、さらに9月8日にミニ・アルバム『HELLO, MY UNDERGROUND』をリリースすることを発表。レーベル代表であるチフネシンゴ(HOTSQUALL)も参加し、デビュー発表直前に行ったこの取材では、デビューを目前に控えての率直な心境、結成からデビューに至るまでの経緯、それぞれの音楽ルーツとTOYSNAILを徹底深堀り! 自身の経験も踏まえた、レーベル代表からのありがたい言葉も必読!! 多数の人気バンドを生み出した、千葉ロック・シーンの系譜を継ぐ、新進気鋭のメロディック・パンク・バンドに注目せよ。

TOYSNAIL:キリ(Vo/Gt) しこやま(Ba/Cho) たなえり(Dr/Cho)
HOTSQUALL:チフネシンゴ(Gt/Vo)
Interviewer:フジジュン

-ONION ROCK RECORDSへの所属とシングル『This town gives me happiness』、さらにミニ・アルバム『HELLO, MY UNDERGROUND』のリリースを発表したTOYSNAIL。発表目前(※取材は6月中旬)となる、今の率直な気持ちを聞かせてください。

キリ:発表が近づいて、レーベルともいろんなやりとりをしていて。ここから先の話をしながら、"本当にデビューするのか"とやっと実感が湧いてきてます。レーベル側もすごく熱くなってくれてるし、僕らもその期待に答えて盛り上げていきたいし、今はすごく燃えていますし、めちゃめちゃワクワクしてますね。

たなえり:私もやっと実感が湧いてきてるんですけど、未だに夢みたいに思ってるところもあって。千葉で活動している憧れの先輩のレーベルからデビューするってことが、信じられない部分と実感が湧いてきた部分があって、私もワクワクしてます。

しこやま:2020年の"ONION ROCK FESTIVAL"がコロナで中止になっちゃって、僕はチケットを取ってて観に行く予定だったんでコロナをすごく憎んだんですけど、"お前、ONION ROCK RECORDSからデビューするぞ"って、あのときの自分に教えてあげたいです(笑)。

-チフネさんとTOYSNAILの出会いはいつになるんですか?

チフネ:2022年末、千葉LOOKで毎年やってる年末イベント"炸裂千葉LOOK"で共演したときですね。もともと俺たちが始めて、"毎年、千葉のバンドが代表して主催していこう"ってやってきて、久しぶりに俺らが主催することになったとき、店長のサイトウヒロシが、"このバンド入れてくれない?"って推薦してきたのがTOYSNAILで。"サイトウさんが言うなら、間違いないだろう"と思って、出演をお願いしたんですが、そのときはコイツら"from東京"って名乗ってて(笑)。でも、千葉ってそういうところあるじゃないですか? "東京ディズニーランド"とか。だから、"そこが千葉っぽいじゃん!"ってサイトウさんとも面白がってて。

たなえり:あはは(笑)。みんなゴリゴリ千葉生まれなんですけど、初ライヴが東京だったってことで名乗ってたんです。でも正直、東京に憧れてました(笑)!

キリ:あと、千葉がそんな熱い地域だったってことを知らなかったというのもあって、"ライヴするなら東京かな?"と思ってて。

しこやま:"炸裂千葉LOOK"に出たあと、すぐに"from東京"を撤回しました。

-わはは(笑)。チフネさんは実際、対バンしてみての印象はいかがでしたか?

チフネ:ライヴ観て、"いいバンドだな、こんなバンドいるんだ"と思いました。俺たちが好きで観てきたものと近いなと思ったし、年は離れてるけど感覚が合いそうだなと思ったし、目指してるところも見えるところも、すごくいいなと感じましたね。

-TOYSNAILはHOTSQUALLの印象と、対バンしての感想っていかがでしたか?

キリ:一緒にライヴやらせていただいて、"本物だ!"と思いましたね。高校生で始めてバンドを組んだんですけど、そのとき、友達に"このバンドカッコいいよ"って何枚かCDを借りた中にHOTSQUALLがあって。「Darlin' Darlin'」(2010年リリースの2ndミニ・アルバム表題曲)を聴いて、"すげぇカッコいいバンドだな!"と思って、それからずっと好きなので、まさか自分らがバンドをやるようになって、こんなことになるとは!? という感じです。

しこやま:しかも初対バンのとき、HOTSQUALLがトリで、僕らがトリ前だったんです。めっちゃ緊張しましたけど、ぶっといバトンを渡せたと思います!

-では、結成の経緯についても聞きたいのですが、TOYSNAIL結成前からそれぞれバンド活動をしていたんですか?

しこやま:キリとたなえりが同じバンドを組んでて、俺はキリとバイト先が一緒で、お互いのバンド事情を話しているなかで、"じゃあ、一緒にやろうか"って結成しました。

キリ:そのときはコロナ禍の真っ只中で、ライヴもキャンセルが続いてて、それぞれが思うことがあるなかで、熱いやつ同士がくっついたという感じでした。

-21年7月に結成して、8月には初ライヴ("BEATNUTS")を行っていて。12月には1stデモCD(『BOY』)をリリースと、ものすごいスピード感で活動を進めてますが、もともとお互いのバンドを知ってるから、新しいバンドでやりたいことや方向性が見えるのも早かった?

キリ:方向性というよりは、がむしゃらに走り続けてたなって感じですね。

しこやま:曲できたらレコーディングしてを繰り返して、CDを出してってやってたんで、方向性が見えててというよりは、やっていくうちに固まっていった感じでした。

-頭で考えるより先に行動して、自然と道ができていったみたいな。

キリ:うん、行動ですね。行動力ではナメられたくなかったんで、ずっと動き続けてるみたいな感じになりたくて。

しこやま:1枚目出すまで物販も何もなかったのに遠征行きまくって。先輩のツアーについて行って、"お前ら、ヤベぇな!"って言われました。

たなえり:2本目のライヴが大阪で3本目が神戸ですからね(笑)!?

キリ:たった3年前の話ですけど、ずっと動き続けてたから、話しててすでに"懐かしいな"って感じですね。結成直後はやりたいことがあったからやってたというより、できることをとにかくやりまくるみたいな。HOTSQUALLみたいな大きなバンドと出会えるようになってからは、目標とかやりたいことも出てきたし、自信もついてきたし。