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INTERVIEW

TOYSNAIL

2024.06.24UPDATE

TOYSNAIL

TOYSNAIL:キリ(Vo/Gt) しこやま(Ba/Cho) たなえり(Dr/Cho)
HOTSQUALL:チフネシンゴ(Gt/Vo)
Interviewer:フジジュン

-では、ここからTOYSNAILがオリジナリティある音楽を生んでいくのに重要かも知れない、それぞれのルーツについても聞かせてもらえますか?

キリ:3人とも全然違うんですけど、俺は人生変えられたと思ってるのは、L'Arc~en~Ciel とMARILYN MANSON。誰も真似できない、唯一無二なアーティストが好きなんで、僕も唯一無二の存在になりたいなと思っています。

たなえり:私はロック・バンドを知ったきっかけがUVERworldで、メロコアを知ったきっかけが、高校時代にキリから教えてもらったHOTSQUALLの『YURIAH』(2005年リリースの1stアルバム)だったんです。

-今日は3人それぞれから、HOTSQUALLから影響を受けた話が出てきてて。それぞれのルーツを出していったら、HOTSQUALLみたいな曲が出てくる可能性ありますね。

キリ:たしかに3人とも共通して好きなのは、HOTSQUALLかも知れない。

しこやま:でも、HOTSQUALLとMARILYN MANSONが混ざったら、新しいですよね(笑)!? 僕は幼稚園の頃から、親の車でマキシマム ザ ホルモンとhide、あとメスカリン・ドライヴとかが流れてて、それが音楽との出会いで。僕らの地元で"氣志團万博"をやってたので、年に1回の家族旅行みたいな感じで観に行ってて、そこで観たMAN WITH A MISSIONがロックのルーツになっています。僕、恥ずかしがり屋なので、周りと一緒に"ワーッ!"とかできないタイプなんですけど、マンウィズ(MAN WITH A MISSION)を観たときは、「FLY AGAIN」で気づいたら両手を上げて声を挙げてて。そこからフェスに通うようになって、メロコアの道にどっぷり浸かっていった感じです。13歳のときに受けたあの衝撃は忘れられないですね。

-3人ともメロコアに限らず、いろんな音楽に影響受けてることもわかりましたが、7月15日リリースのデジタル・シングル『This town gives me happiness』を聴かせてもらっても、その片鱗が見えるというか。3曲とも全然違ったアプローチができているし、3曲が揃ったときにバンドの色や性格が見えてくるし、ここを起点にTOYSNAILの世界がどんどん広がっていく期待を感じさせる作品になったと思います。

キリ:ありがとうございます! 僕らも過去イチの作品ができたなと思ってますし、満足感がすごいです。応援してくれてる人やバンド仲間、新しく知ってくれる人の反応が今からすごく楽しみです。

たなえり:私もすごく満足していて。早くリリースして、ライヴで披露して、新しい曲たちで、みんなにいっぱい遊んでほしいなと思っています。

しこやま:あと今回、デジタル・シングルということで。これまではサブスクで1曲ずつ配信はしてたんですけど、絶対に盤も作ってたんですよ。それがデジタルのみのシングルという、バンドとしても新しい試みになるので、どんな反応があるのかも想像できなくて楽しみですし、これまで以上に手軽に聴けるので、全国的に出会ってくれる人が多くなるのかな? っていうのもすごく楽しみです。

-チフネさんはTOYSNAILのデジタル・シングルが完成しての感想はいかがですか?

チフネ:このシングルは3曲ともすごく個性があったから、"どの曲順でいくんだろう?"ってところでメンバーも迷ってて、"俺はこの曲が1曲目のほうがしっくりくるな"とだけ言いましたけど、最終的にはメンバーに任せて。結果、最初の突破口として、いい作品になったと思います。

-ライヴについても聞かせてください。23年5月に初ワンマン([TOYSNAIL ONEMAN LIVE"BAKATARE"])をソールド・アウトして、大舞台に立つ機会も増えて、ライヴ・スタイルも変化してきていると思いますが?

キリ:自分たちに自信がついてきたので、ヘッドライナーとしてやるライヴも増えて。去年は主催ライヴを6本やったんで、すごく大変だったんですけど、"TOYSNAILの主催するライヴは間違いない"って言ってくれる人もいて、"次はこういうことをやってみよう"と思えたんです。やるだけライヴが楽しくなっているし、とにかくモチベーションが高くて、やる気に満ちています。

たなえり:うん、自信がついたんだと思いますけど、堂々とライヴができるようになってきて。去年の主催6本とかも大変だったんですけど、"私たちのやってきたことは間違ってなかったんだ"と思えてます。

しこやま:実は去年の主催6本の最後の1本が"炸裂千葉LOOK"で、僕たちが仕切らせてもらったんですけど、HOTSQUALLも含めて、出てくれたバンド全員が"最高の[炸裂(炸裂千葉LOOK)]だった!"って言ってくれて、すごく嬉しくて。イベントを作るのがやっぱり楽しいし、どんどん楽しいことや"すげぇ!"と思わせることをやってやろうってモチベーションに繋がったので、自分たちのイベントもどんどん増やしていきたいし、野外フェスの開催も目標だし、ここからもどんどん動いていきたいです。

-チフネさんから見て、TOYSNAILはどんどんたくましくなってますか?

チフネ:なってるんじゃないですかね? あとは新曲を演奏するタイミングで、ライヴって変わっていくから、こっからガンガン成長していくんじゃないか? と思ってて。本数も増えていくしライヴの見せ方も変わっていくだろうし、シングル、ミニ・アルバム出して新曲が増えることで、もっといろんなライヴの景色を作れるようになっていくんだろうなと期待しています。

-ここから7月にシングル、9月にミニ・アルバムのリリースを控えたTOYSNAIL。今見えている目標を聞かせてください。

キリ:やっとスタートラインに立ったと思ってるので、どんどんデカくなってやるぞ! という気持ちですね。すごくいい作品ができたので、"ここにTOYSNAILというバンドがいるぞ!"という気持ちで、自信を持ってどこまでも駆け抜けてやろうと思ってます。

たなえり:私は小さい目標や夢をひとつずつ更新していけるような活動をしたいなと思っています。人生初のツアー([TOYSNAIL"HELLO, MY UNDERGROUND TOUR 2024"])も決定してるので、ツアーを成功させるというのもそうですし、大きい舞台に立ちたいというのもそうですし。よく3人で夢や目標について話すんですけど、そういったものをひとつずつ更新していけるようにやっていきたいです。

-ちなみに今見えてる、具体的な夢や目標はありますか?

たなえり:TOYSNAILは"SNAILMANIA"っていう自主イベントを持ってるんですけど、それを野外フェス形式でやりたいっていうのが、見えている一番大きな目標です。

しこやま:フェスの話もされてしまったので、全部言われちゃいましたけど(笑)、スタートラインに立ったのと同時に、今までやってきた活動にも自負があるので。今まで見てくれたお客さんと新しく見てくれるお客さんがごっちゃになって、僕らと一緒に本当にヤバい景色を見られればいいなと思ってます。

-では最後にチフネさんから、デビューを控えたTOYSNAILにひと言エールをください!

チフネ:まず、レーベルというものが、今の時代にどれくらい必要なのか? って話で。CD出して全国流通かけて、景色が変わってという時代じゃないと考えてるんですよ。結局、自分たちの足で立ってるやつらが一番強いし、そういうやつらだけが残っていくのは、今も昔もすごい見てきたから、自分たちで経験して、いろいろ考えて戦っていくのが一番いいと思うし。何かに頼らず、自分たちの力で羽ばたいてってくれたらいいなと感じてます。俺は自分がバンドマンでもあるから、気持ちはすごくわかるし、できるアドバイスは全部しようと思ってるんで、全力で羽ばたいてってください!